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理事長派が過半数に!乗っ取り工作開始、Lマンション理事会の問題【その2】

芦沢晃さん_画像 芦沢晃さん 第121話 著者のプロフィールを見る

2026/1/10 掲載

新年明けましておめでとうございます。
昨年は、コラムのご愛読、誠に有難うございました。

本年も微力ながら、読者の皆様にお役に立てていただける情報を発信させて頂ければと思いますので、何卒、宜しくお願い申し上げます。

前回のコラムで、Lマンション理事会の実態のきっかけになったお話をさせて頂きました。

参照→120話:家族のために購入した分譲マンションが知らぬ間に乗っ取られる!?Lマンション理事会の実例【その1】

今回もその続きで、理事選挙の状況についてもう少し詳しくご紹介させて頂きます。

近年、バブル期に大量に新築された区分分譲マンションが築40年を迎えつつあり、且つ、長年の積立修繕金を潤沢に保有する大型物件も増えています。

一方では、オーナー様の諸事情により、理事会や管理組合運営が、一人称&当事者意識で運営されていない物件もあります。

更に、区分所有法が(性善説を前提に)改訂されて、詳細は本稿では省略させて頂きますが、管理組合総会では、従来よりも少ない議決数で決議が通りやすくなり、功罪両面から大きな転換期を迎えました。

参照→99話:20年ぶりに区分所有法が大改訂!第三者管理方式での共用部管理会社の残念な実情【その3】

この改訂は、あくまで性善説で「マンションの建て替えを円滑にしよう」という、業界からの意向も盛り込まれての改訂だと、愚生は考えていますので、本稿のような性悪説を前提としたプロテクトは、管理組合員の方々が自主的に防衛するしかございません。

そしてある意味、本稿のような事例は、どの物件でも起こり得ることかもしれませんので、特に入門者が区分分譲マンションを購入、運営なさる場合のご参考になれば幸いでございます。

今回も「区分分譲マンション研究会」会員のOさまからお伺いしたお話を、愚生が漫画を交えて、入門者の方にも分かりやすく、解説させて頂きます。
是非、ご参考にして頂ければ幸いです。

■管理会社変更後、理事の人数も増え理事長の意見が通りやすく!

前回コラムでご紹介させて頂いた、Oさんが家族の為にと考えてご購入なさったLマンションは、第27期(1990年築、2017年時)にTコミュニュティーからNハウジングへ共用部管理会社が変更になりました。

すると2017年度の理事会が6名(内幹事1名)だった状況から、2018年には理事候補申し込みがいきなり12名となり、監事にも2名が手を上げました。

そして、旧理事会の互選で新理事を入れた、理事8名、総会に計られました。(図1)

理事会

 

図1において、白色アイコンは従来からの理事を表しています。
一方黒色アイコンは、理事長が管理組合理事メンバーに相談なしに、独断で大幅な値引きをして複数の区分専有部を売却した(Oさま達の有志組合員が想定している)理事長の仲間と思われるメンバーです。

一番左側の列は選挙前の従来理事会。
真ん中の列は、共用部管理会社変更後の、27期に立候補した12名のメンバー。
一番右側の列が、審議の結果、理事会役員に決定したメンバーです。

このように、黒色メンバーが理事会の過半数を占める結果となったのです。

■Oさん達有志組合員が考えている、この先に発生するリスク

この理事会メンバーの決定を見て、Oさんら有志組合員の皆様は、以下のようなリスクを考えています。

  1. 理事長関係者(図1の黒色)が、毎年理事として就任し続けて、理事会の過半数以上を確保し、理事会乗っ取りを維持して、理事会と管理組合、更にマンション共用部財産(特に積立修繕金)の私物化を進めて行く。 
  2. 理事長と繋がりのある建設会社(第120話コラム御参照方)との癒着が想定される。
    実際に、その建設会社の社員が、個人でLマンションのある区分専有部を購入し、理事と修繕委員会の委員長になっている。
     
  3. 修繕積立金を想定以上に値上げ(8倍程度に値上げの動議)し、高額な工事や無駄な工事を増やして、理事長とつながりのある建設会社から、図1の黒色メンバー関係者がフィーを受け取る可能性がある。 
  4. 毎月の修繕積立金が大幅(8倍程度)に値上げされることにより、現在の区分所有者達が、ご自身の専有部を叩き売りしてでも負担回避のため手放した場合、格安で多くの区分専有部を図1の黒色関係者が買い増しでき、更にはそれ以外にも同じような考えを持つ悪意のオーナーの発生リスクがある。

このように、図1を眺めながら①~④を色々と考えますと、Oさんならずとも、読者の皆様でも大きなリスクをお感じになられると思います。

そして実際にそれは現実となり、更に大変な問題が発生し、Oさんから「分譲マンション研究会」に報告されることとなったのです。

図1の関係等が非常に複雑なのに加えて、今後の展開が、更にややこしくなるため、これ以降のお話は、次回にまわしたいと思います。

新年早々に非常に重たいお話となりましたが、区分所有法大改訂のみならず、より広い不動産関係法令に影響すると思われる事件?に発展しますので、次回も、更にOさんからの事例ご紹介をさせて頂きます。


「分譲マンション研究会」では、前回ご紹介したような、リアル会場での会合・会食の他、日常的にLINEでの情報交換を行っています。入会は無料、入退会はご自由・任意となっていますので、以下に紹介させて頂きます。

『分譲マンション研究会』のご案内
  区分マンションご所有の皆さま

「分譲マンション研究会」は、分譲マンションの管理組合運営に関心のある区分マンションのオーナー、専門家の集まりです。マンションは、ご自身が住むマンション、投資用マンションのどちらも対象です。

この研究会ではマンションの管理、トラブルの解決、マンションの修繕等の情報交換を行っています。参加希望者は下記のQRコードを読み取るとLINEグループに参加することができます。

「分譲マンション研究会」ではLINEでの情報交換のほか、zoomでのセミナー、交流会も開催しています。
皆さまのご参加をお待ちしております。
分譲マンション研究会LINEグループ

会長 湯浅 俊典

 

 

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プロフィール

芦沢晃さん

芦沢晃さんあしざわあきら

兼業大家・個人投資家

東京城西、城南、京浜地区(川崎、横浜沿岸部)、埼玉(南部)を中心に区分分譲マンションを58棟、60室賃貸運営中

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • □1958年
    借家住まいのサラリーマン家庭に生まれる

    □1983年
    アルバイトと奨学金で、都内某大学院博士前期課程で電気工学を専攻し、学位とプロ資格取得。
    電気メーカーに入社。通信システム新規事業の研究、開発、設計等の実務に従事

    □1989年
    自宅中古マンションをローンで購入。バブル崩壊で担保割れとなる

    □1995年
    バブル崩壊で担保割れ売却不能となった自宅を賃貸し個人大家&不動産投資をスタート。
    以後、現金で中古ワンルーム区分マンションを1室ずつ購入し賃貸運営を継続

    □2000年
    アツルハイマー病の母親の在宅介護を開始

    □2004年
    リストラにより46歳で指名解雇。某IT企業へ転職し、ITシステム技術開発実務を担当

    □2007年
    沢孝史さんの「お宝不動産」へ参画。セミナー、執筆&出版を実施。
    サラリーマン不動産投資家として、全国の兼業大家さんと交流

    □2013年
    IT企業の営業職で2度目のリストラに合うも、某電気設備メーカーに転身。55歳にして最前線の現役エンジニアへの復帰を果たす。
    ビル、マンションの電気設備エンジニアの本業を大家業に活用

    □2017年
    本業の電気業界が大再編、リストラの嵐が吹き荒れ、勤務先は債務超過、解体再編。
    大荒れの最中に介護中の母親が急逝。
    一方で、兼業大家業は満室安定経営を継続

    □2018年
    18年間に及ぶ介護(9年間は在宅)が終了し、自身も60歳サラリーマン定年。
    個人対会社での個別契約を結び、兼業公認で、技術支援と後継技術者育成を行う

    □2024年
    個人技術士として、業務技術支援、技術講師、テクニカルライティング、学会参加、個人実験研究、株式投資、不定期にご依頼頂く不動産セミナー講師、執筆依頼、メディア取材等を受けながら、健美家ラジオ木曜日パーソナリティを担当。58棟60室の区分物件で兼業大家業を運営し、家賃+配当で好きな趣味を楽しみ悠々自適・晴耕読雨の日々

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