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床(フローリング)が沈んだ部屋の隙間を安価に埋めるリフォーム術

山岡清利さん_画像 山岡清利さん 第115話 著者のプロフィールを見る

2020/11/1 掲載

皆さんこんにちは、山岡清利です。今日は、木造物件のリフォームで見かける「 床が全体的に沈んだ部屋 」をどうリカバリーするかについてのお話です。

■ 床が沈むのは木造あるある

皆さん「 床が沈むなんて滅多にないだろ! 」とお思いでしょうが、長くリフォームサポートをしていると意外と多く遭遇します。これって木造物件の”あるある”のようなのです。




拡大画像

白色の樹脂は沈んだ隙間を埋めたコーキング材です。こんな風に床と巾木の間に大きな隙間が空いていて、この洋室だけ4面全て約1cmほど沈んでいる状態でした。幸い、床鳴りはありませんでした。

前回リフォームされた業者さんは、壁3面にアイボリーのコーキングを、リビングとの境の襖部分は黒のコーキングを塗布されたようです( 白い線と黒い線が見えますね )。



前の入居者の方は四方から隙間風が入り込んで、さぞ寒かったと思います(^_^;)

■ 問題点と解決策

対策を考えました。まず、現在の床を撤去し新たに床を貼るのはコストが高すぎます。かといって、床の上に新たにフローリングを上貼すると、建具と干渉するため、この方法をとることもできません。

次に考えたのは、壁紙を全部張り替えて下がった床にあわせて新たに巾木を貼る事でしたが、これもコスト的な要因でNG。他にもキッチンの水漏れや浴室の壁の腐食といった補修個所があったため、優先順位を下げざるを得ませんでした。

しかし、何もしないという選択肢はありません。なぜなら、床の沈下がさらに進んでコーキングに隙間が出来ている場所が見られたからです。それに、前に打たれたコーキングも劣化しており、汚らしい印象でした。

このままですと、四方の巾木と床の間から隙間風が入り込んで非常に寒いお部屋になってしまい、入居が決まってもまた短期間で退去になってしまうかもしれません。

結論ですが、今回こんなアイデアで問題を回避しました。その方法とは・・・・・

木巾木の上にソフト巾木を貼る!

そうです。見栄えの悪いコーキング部分と隙間部分を隠すために、木巾木にソフト巾木を上貼りしたのです。どんな感じになるかというと以下のとおりです。



どうでしょうか? わかる人が見れば笑ってしまうかもしれませんが、劣化したコーキングが見えなくなり、清潔感がでましたね。

注意点としては、一般的に使われるソフト巾木の高さは60mmが多いのですが、ここに60mmを使ってしまうと見栄えが悪くなるので避けた方がいいということです。

また、この部屋についている木巾木には巾木の上部分に凹み溝がありました。60mmのソフト巾木を使うとその凹み部分に巾木の頭がくるので、ゴミがたまりやすくなってしまいます。

巾木なら何でも良いだろうではなく、きちんと現場を見て建材を選ばないと失敗するので注意しましょう。検討の結果、今回は40mmの高さのソフト巾木を使用しました。



同色の巾木を使ったため違和感なく、お部屋に清潔感が戻りました。

■ まとめ

多くのリフォーム業者さんの逃げのテクニックとして、「 とりあえずコーキング♪ 」というものがあります。

大家さんから「 コストを下げて欲しい 」と言われ、やむを得ずのコーキング施工かもしれませんが、日々の掃除などで掃除機やほうきが頻繁に当たる場所ですとぶつかってボロボロになるので、できるだけ避けたいものです。

一般的には「 巾木に巾木を貼る 」なんてのはおかしな事ですが、ローコストで部屋を完成させるには、アイデアが必要。皆さんもコーキングに逃げず、常識にとらわれない発想で空室対策リフォームを進めてくださいね。

築古木造物件購入の際に、もし床が沈下していたら、この方法でリカバリー可能ですから、これを理由に鬼の指値を入れてみるのものもいいかもしれませんね♪( 苦笑 )。次回もお楽しみに~ (^O^)/

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※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

山岡清利さん

山岡清利さんやまおかきよとし

札幌がんばる大家の会会員
北海道大家の会会員
(株)満室研究所役員
J-RECメンバー
エクシードXメンバー

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • 東京でWEB製作運営会社を経営しながら北海道への移住を計画、移住後の収入源確保のために不動産投資の道に進む。

    当初の計画では5棟購入し札幌へ移住する予定だったが、市場の変化で遠方からの管理が難しくなり2006年に会社を売却、2007年に札幌に移住する。

    得意のDIY技術を生かしたバリューアップリフォームや仲介業者へのアピール方法などを研究し、激戦区で満室経営を続けている。

    現在は大家業のかたわら、不動産管理状況巡回報告サービス業「報告ネット」の代表として、札幌に物件を持つ本州の大家さんたち等をサポートしている。
不動産投資歴
  • □2002年
    札幌市西区 新築木造AP 6戸

    □2003年
    札幌市中央区 新築木造AP 8戸

    □2004年
    札幌市豊平区 中古区分 1戸

    □2005年
    札幌市西区 新築木造AP 8戸

    □2006年
    札幌市中央区 中古木造AP 8戸+テナント

    □2023年
    借金完済
講演・メディア掲載

■講演実績
健美家アカデミーセミナー
さくら事務所エクシードXセミナー
J-REC北海道支部セミナー
賃貸住宅フェア2012in札幌
賃貸住宅フェア2013in東京
ファクターナイン・小野寺燃料セミナー
札幌リスティング協会セミナー
潮産業株式会社セミナー
北央信用組合セミナー
清陽通商株式会社セミナー
BUFFALO ITソリューションズセミナー
日本不動産経営協会(ジャルマ)セミナー

■メディア掲載歴
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