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北海道・ルスツが地価、知名度ともに爆上げ中!第二のニセコになるか

都市計画・再開発(地域情報)/札幌/北海道 ニュース

2023/09/13 配信

北海道のスキーリゾートといえば、今や日本人のみならず外国人でも「Niseko」の名を挙げるほど、ニセコは世界的な評価を確立したと言えるだろう。

香港、中国資本やシンガポール、オーストラリアなどの投資資金が集中し、ここ数年でリッツ・カールトンやパークハイアットなどの超高級ホテルの開業が相次いだニセコ地域(ニセコ町・倶知安町)は、投資するにもレジャーに訪れるにも、一般人には遠く手の届かない存在になってしまった。

代わって、羊蹄山を挟んでニセコ地域の東側に位置するルスツ(留寿都村)が今、アツいらしい。

パウダースノーで有名なルスツのスキー場(aichan70/写真AC)
パウダースノーで有名なルスツのスキー場(aichan70/写真AC)

人気の理由の一つが、ニセコ以上と言われる雪質の良さだ。スノーリゾート界のアカデミー賞と呼ばれる「WORLD SKI AWARDS」でルスツのスキー場は2017年から2021年までの5年間で4度、日本一の称号である「Japan’s Best Ski Resort」を獲得。

2016年まではニセコが日本一を受賞し続けた結果、外国人の注目を集めてバブル並みの土地の高騰に繋がったことは間違いない。究極のパウダースノーを求めて世界を旅することを厭わない外国人富裕層の関心は、すでにルスツに移りつつある。

投資家の関心も同様に、ニセコエリアからルスツにシフトしているようだ。

2022年7月の北海道の地価調査によると、前年まで急激な上昇を続けていた倶知安町の伸び幅が縮小に転じた一方、留寿都村の伸び幅が大きく拡大。急速に地価が上昇しているとはいうものの、最も地価が上昇した留寿都村の住宅地が坪単価約1.1万円。倶知安町で最も地価が上昇した住宅地は坪約33万の地価だから、ルスツはニセコの30分の一の値段という計算だ。

例えば、外国人向け不動産売買サイトで最近成約のあった土地は、ゲレンデのあるルスツリゾートから車で約5分、国道230号線から一本入った場所にある整形地で坪約5万円ほど。地元不動産に詳しい事情通によると、コロナ禍にもかかわらずこの数年で倍以上に値上がりしているという。

こうした状況を目ざとい外国人投資家が放っておくはずもなく、すでに北米系や韓国系企業がルスツの一等地である国道230号線沿いのまとまった土地の買収に動いているという情報もある。

ニセコ同様、ゲレンデまでの距離や羊蹄山ビューの有無によって不動産価値に大きな違いがあることは言うまでもない。

留寿都村から見た羊蹄山。このビューがあれば土地の価格は跳ね上がる(中村 昌寛/写真AC)
留寿都村から見た羊蹄山。このビューがあれば土地の価格は跳ね上がる(中村 昌寛/写真AC)

投資家にとっての魅力は、ルスツの開発の自由度の高さにもある。

ニセコエリアでは来年以降2026年まで、「ニッコースタイルニセコ HANAZONO(234室)」や「アマン ニセコ」などまだまだ高級ホテルの開業ラッシュが予定されており、供給過剰状態。オーバーツーリズムを懸念する声も地元からあがっている。

倶知安町では今年1月、建物の建築などに関する新たな制限を設けた「景観計画」を施行したばかりだが、さらに10月には今後新設する宿泊施設の規模を制限することなどを盛り込んだリゾート開発規制の新条例を施行する予定だ。

対してルスツの大型宿泊施設は、ウェスティン ホテルなど「ルスツリゾート」内の施設のみというのが現状だ。 まだまだ「ブルーオーシャン」状態のルスツは、競合相手が少ないだけでなく開発規制もないため、規模の大小を問わず比較的自由な開発が可能であるという魅力もある。

尻別岳から見た留寿都村(sabi/写真AC)
尻別岳から見た留寿都村。国道沿い以外はほぼ手つかずの状態(sabi/写真AC)

ルスツへは、新千歳空港からも札幌からも車で約1時間半。車利用だと、実はニセコより30分早く到達できるのだ。北海道を代表する景観地である洞爺湖へも約30分で行けるなど、アクセスに恵まれている。

ニセコの次はルスツ!今ならまだ十分に先駆者利益を享受できそうなエリアである。

健美家編集部(協力:大崎良子(おおさきりょうこ))

大崎良子

■ 主な経歴

全国紙、大手デベロッパー勤務を経て、不動産ライターに転身。
三代続く不動産投資好き。地方都市の一棟アパートや山林投資を主戦場にしてきた親世代と異なり、都心の区分マンションを中心に投資を続けている。
アメリカを中心に海外不動産にも造詣が深い。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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