商業施設、オフィス、ホテルを備えた複合ビルが2027年に誕生
2023年5月に閉館した、商業施設「PIVOT(ピヴォ)」(所在地:北海道札幌市中央区南2条西4丁目)。ビルの所有者であるダイビルは現在、跡地において新たな再開発プロジェクトを推し進めている。
同跡地は駅前通りに面し、地下街「ポールタウン」に直結する非常に便利な場所。ダイビルは今後、隣接する「ペンタグラムビル」と「ダイビルピヴォ南館」も併せた約3,150 ㎡の土地に、商業施設・ホテル・オフィスを備えた複合ビルを建てる予定だ。
2023年10月に発表された「札幌ダイビル再開発プロジェクト」計画概要によると、建物全体の延べ床面積は約42,000 ㎡。高さは98.3ⅿ、地上19 階、地下2階建て。
低層階(B2~2 階)は商業施設、中層階(3~8 階)はオフィス、上層階(10~18 階)はホテルという構成で、それぞれの延べ床面積は、ホテル約16,000 ㎡、オフィス約19,000 ㎡、 商業店舗約5,000 ㎡となっている。
2023 年6月から 既存建物解体が始まっており、今後は2024年6月~新築工事着工、2027年1月末に竣工予定だ。
北海道初出展となる「TRUNK(HOTEL)」は2027年春開業
今年10月9日に創立100周年を迎えるダイビル。今回開発の舞台となる札幌市は、同社が大阪・東京に次いで進出を果たした都市でもある。
同社は2019年に「PIVOT」 をはじめとする計 3 物件を取得、札幌事業室(現札幌事業部)を開設後、札幌市および地元住民とのコミュニケーションを積極的に図りながら、ビジネスエリアと商業エリアとが混ざり合う立地のポテンシャルを最大限に活かした複合ビル再開発プロジェクトを計画してきた。
同プロジェクトの目玉ともなるホテルは、ウェディング事業国内大手のテイクアンドギヴ・ニーズが手掛けるラグジュアリーブティックホテル「TRUNK(HOTEL)」に決定。
同ホテルは2017 年に東京・神宮前に1店舗目がオープン。2023年9月に東京・代々木公園にも2店舗目がオープンしており、北海道での展開は同プロジェクトが初となる。ホテル開業は、2027年春の予定だ。
■「TRUNK(HOTEL) SAPPORO(仮称)」計画概要
・事業主:株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
・名称:TRUNK(HOTEL)
・延べ床面積:約16,000 ㎡
・階数10~18 階
・客室数: 100~110 室
・共用施設:カフェ&バーラウンジ、オールデイダイニング、 スペシャリティレストラン、シアタールーム、ボードルーム、スパ、 ジム、チャペル、バンケット
・想定客室単価: 60,000 円~600,000 円
・開業日:2027 年春(予定)
(ダイビルリリースより)
同再開発ビルの対面には、今年7月にグランドオープンを迎えたばかりの商業施設「moyuk (モユク)SAPPORO」(ライオンズタワー札幌があり、現在大いに賑わいを見せている。
同再開発ビルが登場したあかつきには、双方の相乗効果も見込めそうだ.。引き続き、2017年の完成を楽しみに待ちたい。
健美家編集部(協力:
(さいとうかずみ))