3つの路線が乗り入れる利便性の高い地下鉄駅
大通駅は、北海道札幌市中央区大通西2丁目-4丁目にある札幌市営地下鉄の駅だ。南北線、東西線、東豊線の3路線が唯一乗り入れている。1971年に南北線、次いで76年に東西線、88年に東豊線という順番で開業した。

1日平均乗車人員は約7.1万人で、札幌市営地下鉄ではさっぽろ駅に次いで多い。
路線別に見ると東西線では最多、南北線と東豊線はさっぽろ駅に次いで2番目に多い。かつてはもっとも利用者が多かったが、2003年3月にJR札幌駅の駅ビル「JRタワー」が開業してからは商業の集積が同エリアに移り、11年3月に駅前地下歩行空間が開通し徒歩による移動の利便性が高まったためだ。
依然として利用者の多い大通駅だが、2025年春には駅地下直結の複合施設が開業する予定だ。

画像出典:プレスリリース
建物の規模は地下3階地上13階建てで、敷地面積1472㎡、延べ床面積1万8905㎡。全館に再生可能エネルギー100%電力を導入し、ZEB Ready認証および札幌市からゼロカーボン推進ビルの認定を取得した。
フロア構成は、地下1階~地上3階が商業施設、地上4階~13階がオフィスとなる。地下1階には、さっぽろ地下街ポールタウンと直結する空間に、個性豊かな7店舗が入居する飲食店街を展開。
ランチや夜食など多様なシーンで利用可能な食空間を提供する。1階~2階は物販や飲食フロアになるという。3階には壁面・天井の植栽や床一面の人工芝、アート作品、道産の木材から製作した什器などに囲われた、冬でも公園のように気分転換やリラックスできるスペースも設ける。
大通駅だけではなく、札幌市電の西4丁目駅からも徒歩1分という好立地に誕生するだけに、エリアにおけるにぎわいの創出に貢献するに違いない。2025年3月に竣工、春頃に開業する予定だ。

画像出典:プレスリリース
大通公園エリアのさらなる活性化に期待
大通駅はその名の通り、札幌市の都市設計の基線ともいえる大通公園の地下に位置。東西線の隣駅であるバスセンター前駅には地下街「オーロラタウン」と地下道で、南北線の隣駅であるすすきの駅へは地下街「ポールタウン」で結ばれているほか、地下道「札幌駅前通地下通路空間」でさっぽろ駅ともつながっている。
さっぽろ駅からは地下街「アピア」を介してJR札幌駅にアクセスすることも可能だ。大通駅は各所とつながるハブ的な役割を担っており、至近に新たな施設が誕生することで、多くの人が集まることが予想される。
近隣にはさっぽろテレビ塔や札幌市時計台といった観光名所、札幌市役所や札幌市民ホール(カナモトホール)などの公共施設、さらに「丸井今井札幌本店」「札幌三越」「札幌パルコ」をはじめとする商業施設も広がる。これに今回の新施設「4丁目プレイス」が加わる格好だ。
札幌市内では他にも大型の再開発事業が進められており、健美家のニュースでも取り上げてきた。
同市では、人口減少下においても持続可能な都市づくりを進めるため、2016年に第2次札幌市都市計画マスタープラン、札幌市立地適正化計画及び札幌市都市再開発方針を策定し、札幌市の目指すべき都市像の実現に向けた取り組みを推進してきた。
札幌市のまちづくりにおける最上位計画である「第2次札幌市まちづくり戦略ビジョン」を22~23年度に策定されたことをはじめ、人口減少社会の到来やデジタル化の進展など、社会情勢の変化を踏まえた都市づくりを進めるため、現計画を見直し、次期計画の策定も進めている。
このような取り組みを通じて、持続可能を目指すまちづくりはさらに加速していくだろう。
健美家編集部(協力:(おしょうだにしげはる))







