
南海「難波駅」の新たなランドマークは
ホテル2棟とオフィスビルで構成
南海電気鉄道、大成建設、関電不動産開発、Centara Osaka Japan、ホテル京阪、ニッピの6社は2023年3月上旬、「難波中二丁目計画」として開発を進めているエリアの正式名を「なんばパークス サウス」に決定したことを発表。併せて、同年7月1日にグランドオープンすることも公表した。

「なんばパークス サウス」は、総エリア面積約8,915.34uの新街区。日本初進出となるタイの高級ホテル「センタラグランドホテル大阪」、なんばエリアに新しいオフィス空間を提供する「パークス サウス スクエア」、自宅のようなくつろぎの空間を提供する「ホテル京阪 なんば グランデ」の主要3施設で構成される。
建築コンセプトは主要3施設共通で、街区全体で外壁を統一することで「なんばパークス」との調和や一体感のあるデザインを実現する。
3施設で展開する「SHOPS & RESTAURANTS」は、「上質なくつろぎ時間と新しい消費体験の提供」がコンセプト。「センタラグランドホテル大阪」33階にある地上約140mのルーフトップレストランや、「パークス サウス スクエア」2階にある人気回転寿司チェーン店のグローバル旗艦店など、計13 店舗が集結する。
また、既存の「なんばパークス」と2階の連絡デッキで直結。なんばエリア南側へのアクセスがしやすくなり、回遊性もさらに高まるはずだ。
宿泊やオフィスなどの機能の不足を
「なんばパークス サウス」が一手にカバー

「なんばパークス サウス」がある難波中二丁目は、なんばエリア内の南側に位置。周辺には「なんばパークス」や「なんばCITY」といった大型の商業施設、南海電鉄「なんば駅」「今宮戎駅」「新今宮駅」やOsaka Metro「なんば駅」「大国町駅」「恵美須町駅」など、徒歩圏内に交通手段が充実。大阪ミナミを代表するにぎわいの中心地で、将来性に富んだエリアだ。
その反面、「旅行客需要に対応する宿泊機能の不足」「オフィス・職場が梅田を中心とする大阪キタエリアに比べて不足」「さまざまな利用シーンに対応する飲食店などの不足」といった課題が挙がっていた。
そうした課題をカバーすべく、「なんばパークス サウス」が新たに誕生。ショッピングや娯楽をメインにした既存の「なんばパークス」に不足する「泊まる」機能を補完するとともに、「働く」機能がさらに強化された。
なんばエリアの価値向上と
地域経済の活性化に貢献していく

これまでにはない新機能を備えることで、なんばエリアの観光やビジネスの拠点として、エリア全体の価値向上と、地域経済の活性化に貢献することが期待される「なんばパークス サウス」。
2023年3月25日には「ホテル京阪 なんば グランデ」がひと足先に開業され、同年7月1日までにグランドオープンする予定だ。
現在、なんばエリアにはすでに多くの訪日外国人観光客が訪れているだけでなく、南海「なんば駅」前を中心に「なんば駅前広場」や「パークス サウス スクエア」などの開発が進み、2025年には大阪・関西万博も控えている。大阪ミナミがコロナ禍以前の好景気を取り戻す日は、そう遠くはないだろう。
健美家編集部