DIYが得意な人とDIYを依頼したい人を結ぶ、DIY専門のマッチングサイト『Mr.DIY』がある。会員数はサイト公開直後4ヶ月で500人超えと好調だ。賃貸住宅の壁に穴を開けずに棚やコーナーデスクをつくる、腰痛など体の悩みに合わせて家具を作るなど作業内容は多岐にわたり、賃貸住宅のオーナーも入居者も誰でも利用できる。
どんな作業をいくらぐらいで依頼できるのか、取材した。
工務店に依頼するほどではない、
ちょっとした作業を依頼したい場合に
猛烈な暑さが続いている。こんな夏の暑い日に、フローリングの床を1枚1枚釘打ちしたり、珪藻土を壁に塗ったりしたことがある。冷房のない室内で、熱中症になりそうになりながら作業をするも、慣れないこともあり、なかなか進まなかった記憶がある。
ほかにもボロ戸建をDIYでリフォームを試みるも壊しすぎて手におえなくなり、途中からプロの職人さんにリフォームを依頼したケースを取材したこともある。
一見DIYは敷居が低そうに見えるが、奥が深く難しいものである。不動産投資をする人のなかには、DIYが好きで得意な大家さんも多い。しかし得意でない人は無理をせず、プロや得意な人に任せしたほうがいいこともある。
リフォーム業者に依頼するまでもないような、ちょっとした作業は、得意な人にお金を払って、DIYを依頼してみるのもいいかもしれない。そんなときに役立つのがDIY専門のマッチングサイト『Mr.DIY』だ。DIYスキルを持った職人が自らサービスを提供することで、低価格で高クオリティで施工が受けられ、DIY職人も報酬が得られる仕組みになっている。
DIY系人気Youtuberから、無印良品の元社員、
医療従事者など、DIY職人登録希望者は100人を超える
ではどんなDIY職人に、どんな作業を依頼できるのか見てみよう。
まず注目は、Youtubeチャンネル「Naoto Working Studio」で、登録者数3000人超えのDIY系Youtuber、NAOTO氏だ。NAOTO氏は住宅メーカーで現場監督を務めたキャリアがある。
「住宅メーカーの現場監督として6年間勤めていました。その後、ものづくりを管理する立場より実際に作る側になりたいという気持ちが強くなり、今の建具職人になりました。3年目となり、今では日々先熟練の職人に教わりながらいろんな木製建具を制作しています」
腰痛などカラダの悩みがある人に合わせて家具や道具を作成するDIY職人、SOKOKO氏も登録する。病院に勤務し、地域の高齢者の介護予防に関する事業に従事する傍ら、DIY職人としての顔も持つ。
「カラダの専門家なので、腰痛などカラダの悩みに合わせて家具や道具を作成できるのが強みです。本業をDIYにうまく活かせると思っています」
無印良品で働いていたこともある若手クリエイターCHARO氏にもDIYを依頼できる。CHARO氏は自転車好きで、自転車も収納できる壁面収納の制作やワークショップなども手掛けている。
このようにいろいろな経歴を持つ、個性的なDIY職人が顔を連ねている点がユニークで、面白い。
費用は「職人作業費」+「材料費」となっており、各職人が各自、作業費を設定するため、価格変動がある。また職人の所在地によって、対応できるエリアが限られる。
今後ますますDIY職人の登録が増え、依頼できる内容や対応エリアがさらに広がれば、ますます使い勝手が良くなりそうである。
所有物件をテコ入れするために、備え付けのデスクや壁面収納を付けなど、ちょっとした作業に、このDIYマッチングサイトは役立ちそうだ。DIYが得意な人は、職人としても、登録してみるのもいいかもしれない。
健美家編集部(協力:高橋洋子)