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不動産投資初心者のためのDIYリペア講座「Vol.4 壁に取り付ける-下地がなくても大丈夫!アンカーを使いこなす」

賃貸経営/DIY ニュース

2023/09/16 配信

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手先の器用さに自信のない人でもカンタンに、コスパ良くできるDIYリフォームの技術を伝える「不動産投資初心者のためのDIYリペア講座」シリーズ

第4回目は「壁にものを取り付ける」がテーマ。前回の記事で壁の中にある”下地”の探し方をお伝えしたところだ。

一般的な洋室の壁は厚さ10数ミリ程度の石膏ボードで構成されており、ボードを留める柱など下地の無い箇所は空洞になっている。そのため、下地の無い所にねじ(ビス)を使ってもぐらついてしまい、ものを強固に取り付けるのは難しい。だから下地を探し当てることが大事、というわけだ。

ここにフックやハンガーが欲しい、棚板が欲しい、壁掛けのインテリアを飾りたいなど、壁に何かを取り付けたいというシチュエーションはいくらでもあるだろう。

ただ、取り付けたい場所に毎回都合よく下地があってくれるとは限らない。棚板などの場合で「片側は下地が確保できるけど、もう片側に下地がない」といったことは「あるある」だろう。

だが、下地がないからといって諦めるのはまだ早い。「アンカー」と呼ばれるアイテムを使えば、柔らかい石膏ボードを強化し、ガッチリとものを取り付けることができるのだ。

DIY講師が厳選!初心者におすすめのボード用アンカー3選

アンカーは壁の材質や用途によって非常に多くの種類が存在するので、初心者にとっては一体どれを選べばいいのか非常に迷うところだろう。そこで今回は、石膏ボード用に絞っておすすめのアンカーを3つ紹介する。

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①かべピタ
ダンドリビスというメーカーが製造する石膏ボード用アンカーの「かべピタ」シリーズ。「かべピタ30」「かべピタミニ」といった商品がある。ボードへの食いつきが良く、取り付け物がぐらつかないことや、アンカー頭が非常に薄いつくりのため、取り付け後も凹凸がほとんど目立たない壁馴染みのよさがおすすめだ。色も白なので使いやすい(他社製品にはクリアタイプも)。

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取り付け例(メーカーHPより引用)

アンカーを埋めるための穴開けには付属の下穴用ビスを使うため、穴の大きさや深さで迷う必要がないのも初心者に嬉しいポイントだ。耐荷重はボードの厚みにもよるが4~7kg程度で、小さめの棚板など、そこまで重くないものを取り付ける際に活躍してくれるだろう。

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②らくらくボードアンカー
WAKAIというメーカーが製造する「らくらくボードアンカー」はアンカーとビスがセットとなった商品だ。下穴不要で取り付けたい所に直接ビスごと埋め込むことでボード内でアンカーの傘が開き、ガッチリと強度を確保してくれる。

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アンカーの仕組み。爪と傘でボードをガッチリ保持することで高い強度を実現

耐荷重を公表していないのは残念だが、特に引っ張り強度にすぐれるため、重さのあるものを掛けるフックの取り付けなどにもピッタリだ(掛けたり取ったりする際にふいに力が掛かりやすいため)。

類似の金属製アンカーと比較して、専用工具、下穴不要で施工が簡単なことや後からの取り外しが可能となっているのが強みとなっている。

金属製なので取り付け後のアンカーが目立ちやすい点(下処理をした上での塗装は可能)や、セットのビスでなく好みのビスを使いたい場合はネジの径、長さ、ねじ山のピッチ(間隔)を合わせる必要がある点には注意だ。

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③どこでも下地スピードミニ
最後に紹介する高島の「どこでも下地 スピードミニ」は、他のアンカーとは全く異なり、特殊な薬液とスポンジ、スポイトがセットになった商品だ。石膏ボード以外にも薄いベニヤ、タイルなど様々な素材に使うことができる。

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メーカーによる取り扱い説明

下穴に水分を含ませた専用スポンジを埋め込み、スポイトで薬液を流し込むことで時間とともにスポンジと周囲が硬化し、ビスをしっかりと、何度でも繰り返し効かせられるようになる。耐荷重はなんと35kgで、スポンジで作ったとは思えないほどの強度を誇る。

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薬液は必ず2CC使うこと。100円ショップ等で目盛り付のスポイトを買うのがおすすめ

適切な量の薬液をまんべんなく染み込ませないとスポンジがしっかりと固まらず強度を確保できない点や、硬化時間を長く取りすぎると余計なスポンジをカットする工程でカッターの刃が通らなくなってしまう点には注意が必要だ。

1箇所あたりの単価が①②と比較すると倍くらいするので筆者はあまり多用していないが、壁の素材を選ばず、ものを取り付けたい場所に既に穴が空いている時にも使えるので、ここぞという時には重宝している。

とにかく不器用、手間を掛けたくない…そんな貴方は「石膏釘」

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とにかく手軽さがウリの石膏釘タイプのフック。意外と重量物にも耐えられる

ちなみにアンカー類とは異なるが、「石膏釘」と呼ばれる細いピンでフックを取り付けられる商品というのもある。使いどころはやや限られるが、とにかく簡単でピン跡もほとんど目立たないので、とりあえずお手軽にフックをつけたいという場合などにはいいかも知れない。

アンカーを上手に活用できれば、DIYリフォームの幅もぐっと広がる。ぜひ気軽にチャレンジしていただきたい。

執筆:石井麻紀子(いしいまきこ)

石井麻紀子

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■ 主な経歴

DIYプロデューサー、職人、起業家 2003年よりサービスを開始、2020年法人化し「暮らしにDIY」をもじった合同会社クラディを設立。
現場の実践で培った、広い知識や技術を活かして、数々のテレビ、雑誌、書籍などの出演や監修を行う。著書に『デッドスペースDIY』『ビンテージ塗装と汚しのテクニック』がある。
また、企業研修やセミナー、商品開発コンサルティングなど、幅広い業界で活躍中。
2軒のUR賃貸モデルルームデザイン・施工も手掛けた。
家賃の下落や空室に悩むオーナー向けに、家賃アップしながら満室を見込めるDIY「サポート付」賃貸住宅をトータルプロデュース、サポートしている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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