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若者をターゲットに社会要請に応えるコンセプト特化型のシェアハウスにビジネスチャンス。

賃貸経営/シェア ニュース

2023/08/29 配信

健美家入稿写真
いま、成功を夢見るZ世代に注目するシェアハウスの取り組みが活発だ。(写真はイメージ)

人と人のコミュニケーションが取りづらかった新型コロナウイルス禍の3年間だったが、通常の社会経済活動ができるようになり、再びシェアハウスが需要を盛り返している。

さまざまな年代の人が集まり、そのシェアハウスの種類も多様化が進んでいる。ネコをペットとして飼う人や、英会話を習得したいなど学生や若手サラリーマンに人気のシェアハウス、起業家を目指す人、子育てを支援するシェアハウスなどがある。

起業家、ネコ等に焦点を当てて展開

これらはコンセプトシェアハウスと呼ばれ、彩ファクトリー(神奈川県海老名市、内野匡裕代表取締役)では、こうしたシェアハウスを全国で約20棟・500室ほどを展開し、今年1月には猫と猫好きに囲まれて暮らす豊かさを追究した全29室という大型のデザイナーズ猫シェアハウス『にゃんこの森横浜』を横浜市内にオープンしている。

このほか同社では、起業家シェアハウスを東京と京都で運営しており、この起業家シェアハウスは、総務省が主催するICT(情報通信技術)課題への挑戦者を発掘し、支援する人材育成プロジェクト『異能vation』で『異能vationネットワーク拠点』に認定されている。

起業家シェアハウスは、起業家同士が互いを高め合うことを目的としたもので、入居者専用のオンラインコミュニケーションツールでベテラン経営者のメンター陣を含む200人の起業家コミュニティに相談できたり、セミナールームやラウンジをコワーキングスペースとして24時間利用できる。

全員が1カ月の活動内容を発表してアドバイスしあう勉強会も毎月開催する。自宅兼オフィスやセカンドハウスなど多様な利用形態に対応している。

漫画家志望者支援の現代版〝トキワ荘〟

シェア・アパート都内最大手の「TOKYO<β>」。ここでは東京で夢を追いかけるZ世代を中心とした若者の夢を応援する「Z世代の『夢』応援プロジェクト」を展開している。

福岡市の不動産会社である三好不動産が運営しているもので、地方から東京への進出を後押しする。東京都の令和3年の人口移動報告で15歳~29歳の都内への転入者超過数が7万人を超えるなどに注目している。

その第1弾として今年2月から「漫画家(WEBTOON)育成プロジェクト」をスタートさせている。

漫画家デビューを目指す若者を応援するもので、デジタルコミックエージェンシーの㈱ナンバーナイン(東京都品川区)と組んで漫画制作に必要な机や液晶ペンタブレット、長時間の制作でも疲れにくい椅子、家具家電付きで提供するほか、デジタルコミック制作のノウハウを持つ編集者が定期的に入居者を訪問することで作品デビューに向けて支援する。

豊島区内に「MANGA-SO(マンガ荘)」としてWEBTOONクリエイター限定のシェア・アパートを展開し、個室8部屋と共有スペース2部屋を用意し、漫画家志望8人が入居している。

家賃と光熱費は1年間無料であることと、クリエイターとしてデビュー後に印税収入の一部を2年間還元する出世払い方式であることが大きな特徴だ。

この物件の家賃は月額約7万円なので、年間85万円の家賃が節約できることになる。プロデビューできなくても1年間の家賃・光熱費を求められることはない。

東京βの写真
写真はニュースリリースより。

また、Z世代向け夢応援の第2弾として、約200人の起業家輩出の実績を持つNPO法人ETIC(エティック)との協業で、「TOKYO<β>」の空室を最長1カ月無償で提供するなどの取り組みも進行している。

TOKYOβが保有する1209棟・1万6312室の空室物件を活用する。同NPOでは、起業家・イノベーターを育成する私塾「MAKERS UNIVERSITY」と「MAKERS UNIVERSITY U-18」の塾生を対象に審査のうえ約70人に総額400万円ほどの奨学金も給付する予定だ。

シェアハウスは多様性の時代を映し出すが、漫画家や起業家、ネコなどに限らず、個々のマーケットをつぶさに分析していくことでコンセプト型としての需要はまだまだ掘り下げられそうだ。

健美家編集部(協力:若松信利(わかまつのぶとし))

■ 主な経歴

学生時代から不動産に興味を持ち個人的に不動産関連の記事を多数執筆。大学卒業後、不動産関係情報誌に20年以上勤務。現在は都内のIT会社に勤め、副業でいくつか投資関連の記事を担当・執筆する40代サラリーマン。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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