• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

地価下落率No1の大阪ミナミでリベンジ開業ラッシュ!高層ビル、2060室の巨大ホテル等賑わい再び!

都市計画・再開発(地域情報)/大阪 ニュース

2022/06/06 配信

大阪・道頓堀。ミナミには、高層ホテルやホテルの開業が相次ぐ
大阪・道頓堀。ミナミには、高層ホテルやホテルの開業が相次ぐ


ヒューリックが2026年に心斎橋へ地上28階建てビル

御堂筋と長堀通の交差点、ホテルも入居

大阪・ミナミの〝逆襲〟が始まりそうだ。有数の繁華街であるこの地域では2023年以降、地上28階建ての高層ビル、西日本最大客室のホテルなどが相次いで開業する。

新型コロナウイルスの感染収束にともなう人流の回復で、大きな賑わいが予想される。22年の公示地価ではミナミの8地点が下落率ワースト10に入ったが、新たな賑わいで地価が上昇に転じ、その汚名を返上できるかもしれない。賃貸需要も高まり、不動産投資家にはチャンスになるので、要注目だ。

ヒューリック、竹中工務店など4社が5月に発表したのは、ランドマークタワーとなる高層ビルの心斎橋での建設だ。

ヒューリックが計画する高層ビルの予想図(発表資料から)
ヒューリックが計画する高層ビルの予想図(発表資料から)
ヒューリックが計画する構想ビルの位置(発表資料から)
ヒューリックが計画する構想ビルの位置(発表資料から)

高級ブランド、ホテル、オフィスなどが入り、完成予定は26年2月。高さ約132メートルで、地上28階、地下2階建て。延床面積は4万6300平方メートルに上る。

建物は、大阪のメインストリートである御堂筋と長堀通の交差点にあり、大阪メトロ心斎橋駅に直結させる。地下2階~地上6階にはお店が入る。

発表資料では、「御堂筋・長堀通に面する連続したメゾネット店舗にはラグジュアリーブランドの誘致を計画しており、テナントの個性を活かしたファサードを形成することで、関西有数のショッピングストリートに新たな魅力を加えます」としている。

16~28階には、ヒューリックグループが運営する高価格帯の「ザ・ゲートホテル」が、関西エリアの旗艦ホテルとしてオープン。220超の客室を持ち、地上120メートルの最上階には大阪の景色を一望できるルーフトップバーを設置する。

8~14階はオフィスフロアだ。

難波中にはタイの高級ホテルが2023年に開業、515室
京阪のホテルや南海電鉄のオフィスビルも隣接して開業 

ほかにもミナミには、高層ビルの建設が相次ぐ。いくつかご紹介しよう。

コラーゲンやゼラチン製品の製造販売を手がけるニッピが持っていた大阪市浪速区難波中の土地では、3つの開発がおこなわれる。

一つ目は、高級ホテルブランドを手掛けるタイのセンタラ・ホテル&リゾートと大成建設などが組む「センタラグランドホテル大阪」だ。23年に開業予定。

「センタラグランドホテル大阪」の予想図
「センタラグランドホテル大阪」の予想図(発表資料から)

33階建てで515室。延べ床面積は3万9100平方メートル。フィットネスセンターやレストラン、宴会施設などを整備し、やはりルーフトップレストランを備えて、大阪の景色を一望して楽しむことができる。

二つ目は、ホテル京阪が手掛ける「(仮称)ホテル京阪 なんば グランデ」。地上9階建てで、延べ床面積は9300平方メートル、249室。やはり23年の開業予定だ。

「(仮称)ホテル京阪 なんば グランデ」の予想図(発表資料から)
「(仮称)ホテル京阪 なんば グランデ」の予想図(発表資料から)

デザインコンセプトは「緑の丘にたたずむ Garden」。「緑の丘」の「地層」を表した外観デザインや、外構の緑を取り込んだ内部空間を展開するという。

三つ目は、南海電鉄がオフィスビルを23年に開業する予定だ。地上14階建てで、延床面積は1万9700平方メートルとなる。

南海電鉄が手がけるオフィスビルの予想図(発表資料から)
南海電鉄が手がけるオフィスビルの予想図(発表資料から)

三面採光で明るく、無柱のオフィス空間にするという。お店にある二階は、「なんばパークス」と接続するペデストリアンデッキを設置する。

アパグループは2024年、40階建て2060室の超高層ホテル開業
新今宮には星野リゾート、大阪城南にシンガポールのホテルも

このほか、アパグループは、24年秋に浪速区湊町で、西日本最大客室数となる全2060室、地上40階建の超高層タワー型ホテル「(仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」を開業する。

「(仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」の予想図
「(仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」の予想図(発表資料から)

最上階には展望レストランや展望プールを設け、大浴殿・露天風呂、大型レストラン、フィットネス施設のほかに、カフェやエステ、コンビニなども設置する。

25年大阪・関西万博の開催による内外からの来阪客を見込むと同時に、新型コロナ収束後のインバウンド需要を取り込むことを狙う。

正確にはミナミそのものではないが、今年4月には、JR・南海電鉄「新今宮駅」北側に、星野リゾートのホテル「OMO7大阪 by 星野リゾート」がオープンした。近くに、日雇い労働者が多い西成区の「あいりん地区」があることが話題を呼んだ。

最近は、大阪城公園の南側に、シンガポールの高級ホテル「カペラホテルグループ」が進出するとの報道も出た。これらのエリアはミナミからそう遠くないので、宿泊客がミナミへと流れてくる効果が期待できる。

4月24日配信の「全国の地価下落ワースト10に大阪・ミナミの8地点!インバウンド回復に備え『逆張り』不動産投資戦略もあり」でも紹介した通り、コロナ前にインバウンドの恩恵で地価が上がったミナミの地価は、コロナによるインバウンド消滅で急落した。

しかし、今回紹介したようにビルやホテルの開業が相次げば、再び人の流れが戻り、以前の賑わいが本格的に戻るだろう。賃貸需要の拡大が見込めるので、ミナミ周辺への不動産投資を選択肢の一つに入れてみてはいかがだろうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

取材・文:小田切隆(おだぎりたかし)

■ 主な経歴

経済ジャーナリスト。
長年、政府機関や中央省庁、民間企業など、幅広い分野で取材に携わる。

■ 主な執筆・連載

  • ニュースサイト「マネー現代」(講談社)
  • 経済誌「月刊経理ウーマン」(研修出版)
  • 「近代セールス」(近代セールス社)など

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

最新の不動産投資ニュース

ページの
トップへ