
再開発に沸く東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」と
東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」周辺
国家戦略特区プロジェクトにおける「国際的ビジネス拠点」地区に位置付けられている虎ノ門エリア。
現在東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」周辺では複数の再開発が推し進められており、街を歩くとあちらこちらでビルの建設が行われている現場を見ることがきる。
2023年度に竣工を迎えるビルも多く、3月には「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」、7月には「虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業(A街区)」、11月には「虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟」が竣工予定となっている。

「東京虎ノ門グローバルスクエア」隣接地に
2026年、高さ180mの再開発ビルが登場予定!
そして、これらの再開発に次いで計画が進んでいるのが、「虎ノ門グローバルスクエア」の東側隣接地の再開発「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」だ。
事業推進パートナーは、中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産。
虎ノ門駅直結となる開発地には現在複数の建物が建っており、再開発完了後は敷地面積約 6,400u、延床面積約 120,700u、地下4階、地上29 階、高さ約180mの再開発ビルが新たに登場する予定となっている。
主要な用途は事務所、店舗、業務支援、駐車場等。今後は令和3年6月に都市計画決定、組合設立(事業計画)認可。令和4年度に権利変換計画認可。令和5年度に建築工事着工、そして令和8年度に建築工事完了する予定だ。
外堀通りを渡った先には財務省、経済産業省、資源エネルギー庁、と金融庁、文部科学省、文化庁などが点在する中央官公庁街があり、反対側には虎ノ門ヒルズがあるという好立地ということで、虎ノ門の新たなランドマーク登場に注目が集まっている。



東京都整備局のホームページによると、幹線街路補助線街路第1号線(幅員33m)、幹線街路放射第21号線(幅員30m)、区画道路特別区道第1011号線(幅員10〜24m)拡幅も併せて行われるということで、街の風景も大きく様変わりすることだろう。
6月8日、東京都港区に本社を置く株式会社TRIAD(トライアド)が、同開発地の土地建物(土地58坪、延床147坪)を取得するのにあたり、不動産クラウドファンディングを通して15億円の資金調達を行うと発表した。
株式会社TRIADのリリースによると、同開発地は国際的なビジネスや交流の拠点として発展してきた一方で、街区内部は幅員の狭い道路が多く、大規模災害時における緊急輸送道路に面する部分をはじめとし、建築物の老朽化も進んでおり、災害時に帰宅困難者を一時的に受け入れる空間が不足しているなど防災上の安全性が懸念されていたという。
同社は、今後も老朽化に伴う建て替え問題をはじめ、密集地の防災問題や再開発による都市の一次的な空洞化など、都市の様々な問題に積極的に取り組んでいくとしている。
不動産投資の対象としても注目を集める虎ノ門エリア。その進化はまだまだ止まらないようだ。
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健美家編集部(協力:
(さいとうかずみ))