こんにちは♪ ガングロ不動産です♪ 今回は前回の続編として、またもや取り返しのつかないような大金をリフォーム業者に騙されてしまった経験を書いていきたいと思います!
■301号室からの雨漏れのクレーム電話
今回登場する悪徳業者はS君といいます。前回の悪徳業者M君に飛ばれたマンションの雨漏れ工事で知り合いました。(このマンション呪われとるwww)。事の発端は入居者からのクレームの電話でした。
「ゲリラ豪雨が降ると雨漏れをするんですよ」
かけてきたのは、301号のタツさんです。タツさんは私が自分で賃貸ポータルサイトに物件情報を掲載していた時に、問い合わせをくれて入居してくれた自社客付けの入居者さんです。
「駐車場なし、家具家電付き、インターネット無料」のこの物件に住む為に、県外から引っ越してきてくれました。どうしてこの物件を選んでくれたのか尋ねるとこう教えてくれました。
「実は離婚するんですよ。住宅ローンで購入していたマイホームは支払いがあと20年も残っているけど、元嫁と子供が住み続けるので譲りました。譲ったとは言っても支払いは私が続けるんですけどね。ハハハ…。
私は独立していて自宅でSEの仕事をしているので、住むところはぶっちゃけ、どこでもいいんです。バイクだから駐車場も要らないし。ここは家具家電があってすぐに住めそうだから、ここでいいやって思いました。
県外から来た理由は、ここから実家が近いからです。元嫁とは少し離れたいし、丁度いいかなって。ハハハ…。来週から住みたいです。はー、なんで俺が“こんなところ”に住まなきゃなんねぇんだよ…」
タツさんは強烈に私の印象に残りました。年収が600万円位あって、注文住宅のマイホーム暮らしだったタツさんにとって20㎡の築古ワンルームは“こんなところ”なのです。
でも私はこの部屋を居心地がいい部屋にしようと、一生懸命リフォームのプランを立てて、直してきたつもりだったので、“こんなところ”と言われたのは心外でした。
そんなタツさんから雨漏れのクレームが来たので、“こんなところ”が“クソこんなところ”になってしまったら困ると思い、急いで現場に駆け付けたのです。
特に雨漏れクレームは「濡れている時に現場を見る」事が大切です。いつ、どの場所でどのくらいの量の雨漏れが起こっているかで原因を追究し、ここだと思われる場所を修繕していきます。
雨漏れが止まれば正解。止まらなければ、もう一度修繕計画を立て直す必要があります。今回は、キッチン戸棚の近くで雨漏れが発生していました。天井ジプトンからはまだ水が伝っています。
まず、この建物は4階建てなのに、なぜ3階で雨漏れが発生しているのかが気になります。私は建物の平面図を見てみました。すると、この部屋は上に4階が乗っていないことがわかりました。
屋根部分から水漏れしているに違いないだろうから、業者さんに屋根に上ってもらって、水漏れ箇所を特定してもらおうと考えました。ここで問題は、屋根にどうやって登るか、です。
足場を掛けるとまた工賃がかさみます。どうやって屋根に上ろうかと外から建物を見ていると、窓から出て屋根に上れるという事がわかりました。これなら梯子だけあればいいので工賃が安く済みそうだぞと思いました。
しかし、実際に業者さんに見てもらうと、「壁を含めて全塗装をしないと雨漏れは止まらない」と言われ、150万円位の見積もりが来ましたwww
■塗装系悪徳業者S君登場
そんなわけないやろ!雨漏れしている箇所の特定は出来ているんだから、今回はここだけ直してもらえばいいんだけど!と思い、他の業者さんを友達に紹介してもらったところ、やってきたのがS君です!
S君に状況を伝えて、一緒に屋根に上りました。屋根は亜鉛メッキ鋼板の折板屋根でした。
もろくなっている箇所が2箇所あり、「強い雨風に耐えられなかったんだろうね」と話しながら、コーキング、ビス打ち、テープ貼りをその場でしてもらいました。作業時間約2時間で、雨漏れ修理は完了しました。
この日は7月下旬で屋根の上の気温は50度位に達していました。長時間、屋根の上に居たら死んでしまいます。
そのため、S君には、「水の侵入さえ止まれば見た目が悪くても大丈夫だから、無理せずに」と伝えました。仕上がりを見ると、綺麗ではありませんでしたが、その場で工事をサッと終わらせてくれたことに感動しました。
さらに、「他に気になる箇所があればついでに見ますよ!」という爽やかな対応!!
「そういえば、103号室でゲリラ豪雨の時にエアコンの上の天井から雨漏れしたらしい」と伝えると、すぐさま103号室のエアコン設置箇所を確認してくれました。
そして、これはベランダの排水が原因だろうと、ベランダの排水溝を高圧洗浄してくれたのです。
高圧洗浄も1時間くらいで完了し、この日の請求額は5万円!!
ここまでで、私のS君への印象はアゲアゲでした。
S君って頼れるいい人かもしれない!!
私は「近くの物件で大規模修繕工事があるんだけど、やってみない?」と持ち掛けてみました。この工事は既に他の業者より見積もりをもらっていました。工事総額は2,000万円の予定でした。
S君は「僕は塗装屋ですが職歴は10年ありますし、マンションの大規模工事も経験しています。末端の職人だから塗料もいいものを使えるし、何よりも安いです」と自信がありそうです。
「よかった、それなら一回、見積もりを出してみてちょうだい」と伝えて、その日は終了しました。まさか、この後の現場であんな波乱が起ころうとは、その時は想像もしませんでした・・・。
その波乱のお話はまた次回に♪
ガングロでした♪