こんにちは!火の玉ガールです。
あっという間に2月が「逃げ」てしまい、年度末の季節がやって来ました。
今回は、約2年前に公開したコラム第63話を、新しく始まった新NISAの枠に合わせて、2024年ver.にアップデートしてお届けしたいと思います。
参照:いい物件が買えないので「おもしろそうな別の投資手法」を試してみた
2024年から『NISA(ニーサ)』が新しくなりました。2023年までの旧NISAとの違いは主にこのような感じです(SBI証券より引用)
昨年までは、つみたて枠の年間40万円または一般枠の120万円のどちらか一方を選ばなければいけなかったのが、今年からは、年間最大つみたて枠120万円+成長枠240万円の両方合計360万円(月額最大30万円)まで投資できることになりました。
今回は、月間キャッシュフロー100万円くらいの不動産投資家の方をモデルケースとして、そのうちの約3分の1をNISAに再投資する、というイメージでポートフォリオを組んでみたいと思います。
今回も、参考にするのは、前回と同じくロボットアドバイザー『Welth Navi』(https://www.wealthnavi.com/)の『資産運用アルゴリズム』です。
まずやることは、自分の投資に対するリスク許容度を知ることです。
『Welth Navi』トップページから入ってずっと下にスクロールすると、『無料診断』と出てくるので、ここをクリックして下さい。
6つの質問に回答すると、自分のリスク許容度(1~5)が出ます。その後、『資産運用アルゴリズム』をクリックして、P9にある『リスク許容度』を確認します。
自分の数値に合わせて、P13の商品の比率を選びます。
ご利用になる証券会社はどこでもOKですが、今回は私が実際に積み立てている、SBI証券で説明します。NISA枠で選べる商品は、証券会社によって異なると思いますので、各自の状況に合わせて選択して下さい。
これらの商品は、全て海外ETFですので、投資信託しか選べないつみたて投資枠(月額最大10万円)は使えないため、成長投資枠(月額最大20万円)で購入することになります。一気に240万円分購入してもいいですが、定期積立もできるので、月一購入にします。
例えば、”リスク許容度5”の人がポートフォリオを組む場合、株式(米国株・日欧株・新興国株の合計)の割合は85%です。
つみたて枠と合わせて月額合計30万円を投資するなら、30万円×85%=255,000円を株に割り当てることになります。
その場合、つみたて枠で購入する投資信託で何を買うかで比率が決まるので、ここでいったん、つみたて枠の商品を探しに行きます。
SBI証券(https://www.sbisec.co.jp/ETGate)トップページから、『投信』→『銘柄検索・取扱一覧』→(投資信託パワーサーチ)『つみたて投資枠対象銘柄』とクリックしていくと、221銘柄(※2024.3.1時点)が残り、『手数料費用』→『信託報酬』の安い順に並べた頁がこちらです。
さらに、下へスクロールするとファンドが絞り込めるのですが、株式か、バランスファンドしか選べず、さらにその中に米国株は26種類しかありません。
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87種類の国際株式の中から、手数料や投資対象国の内訳などを見て各々お好みのファンドを選べばよいと思います。リスク許容度5の方であれば、株式の割合が85%(月25.5万円)あるので、そのうちの10万円をつみたて投資枠で埋める感じになります。
ちなみに、2024年3月1日現在、この10万円のうち5万円はクレジットカード積立も設定することができます。
続いて、成長投資枠はETFで組み立てます。
SBI証券トップページから、『海外ETF』→『米国株式・ETF定期買付サービス』→(ずっと下へスクロール)『外国株式取引』(※外国株式口座を開設していることが前提です)とクリックしていくと、銘柄(ティッカー)検索画面が出ます。
そこに先ほどの『WelthNavi資産運用アルゴリズム』P13の図表10のアルファベット3文字の銘柄を入力して、定期買付を設定していくと、こんな感じに出来上がります。
先ほどの図表10との違い、何か分かりますか?
Weith Naviでは債券として『AGG』と『TIP』を推奨してますが、この2本ともSBI証券のNISA枠では取り扱っていません(特定口座か一般口座であれば購入できます)。
SBI証券で取り扱っているETFのうち、米国債券は28本あるのですが、その中でNISAで購入できるのは1本だけで、その銘柄をAGGの代わりに組み込んだのが上記のポートフォリオです。
本来、ポートフォリオは資産全体で考えなければいけないため、不動産投資家の多くは、資産割合のほとんどを国内現物不動産が占めていることと思います。
目標キャッシュフローを達成するまでは、むしろ「卵を一つのカゴに全盛り」の勢いで得意分野に集中して突き進んだ方が、資産形成スピードははやくなるとは思いますが、その分リスクも大きくなります。
今回は、ある程度資金にも余裕が出て来て、たまった家賃を紙の資産にも振り分けたい、と考えている不動産投資家の方向けに、家賃の一部をNISAの非課税枠を利用して運用してみるのはどうですか?という気持ちで書かせていただきました。
どなたかの参考になれば幸いです。
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