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横浜駅直結のビルがまたひとつ増える。全国初「国家戦略住宅整備事業」として建設される巨大複合施設の正体

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2022/07/06 配信

商業施設やホテル、住宅、サービスアパートメントなど
多様な施設を備えるタワマンが横浜駅西口に誕生

神奈川県の県庁所在地、横浜市。その玄関口が横浜駅だ。JR東日本、東急、京急、相鉄、横浜市交通局と6つの鉄道が乗り入れ、ひとつの駅に乗り入れる鉄道事業者数は日本最多を誇る。

コロナ禍の2020年度で、JR東日本の1日平均の乗降客数は約29万人(前年比30.8%減)と、これは新宿駅(約47万人)、池袋駅(約37万人)にJR東日本管内で3位。日本有数のターミナル駅として知られている。

神奈川県内最大規模を誇る横浜駅。かつては絶えず工事が行われ、「日本のサグラダファミリア」と呼ばれていたが、2020年までに駅の移設や地下自由通路の設置が完了し、基本的な工事は終了を迎えた。
神奈川県内最大規模を誇る横浜駅。かつては絶えず工事が行われ、「日本のサグラダファミリア」と呼ばれていたが、2020年までに駅の移設や地下自由通路の設置が完了し、基本的な工事は終了を迎えた。

駅周辺地区は横浜市における都心である横浜都心に指定され、駅舎に隣接する形で「そごう横浜店」や「横浜高島屋」、「JP横浜タワー」など多くの商業施設や駅ビルが林立している。駅を起点にショッピングやグルメを楽しみやすいのも特徴だろう。

そんな、駅直結のビルに新たな複合施設が加わるのはご存じだろうか。それが、「THE YOKOHAMA FRONT TOWER(ザ・ヨコハマフロントタワー)」だ。

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横浜駅西口方面から臨む「ザ・ヨコハマフロントタワー」。現在は建設の真っ只中で、竣工時期は2023年12月下旬、引き渡しは24年4月下旬を予定している。
横浜駅西口方面から臨む「ザ・ヨコハマフロントタワー」。現在は建設の真っ只中で、竣工時期は2023年12月下旬、引き渡しは24年4月下旬を予定している。

「ザ・ヨコハマフロントタワー」は、横浜駅西口から東京方面に8分ほど歩いた場所にある。現在は建築中で、完成すると高さ178m、地上43階・地下2階の同エリアで最も高いビルとなる。

売主は横浜に縁が深い相鉄不動産と東急で、2015年に両者が組合員として参画する「横浜駅きた西口鶴屋地区 市街地再開発準備組合」を立ち上げ。17年には再開発組合の設立が認可され、19年に既存建物を解体し建設に着工し、いまに至る。施工を担当するのは大林組。建物が完成して引き渡されるのは24年4月下旬の予定だ。

同施設は2階部分で横浜駅やJR横浜タワーと直結する予定で、おそらく画像奥に見えるのが工事中のペデストリアンデッキ。周辺は繁華街で道もそれほど広くないので、別ルートは便利だろう。
同施設は2階部分で横浜駅やJR横浜タワーと直結する予定で、おそらく画像奥に見えるのが工事中のペデストリアンデッキ。周辺は繁華街で道もそれほど広くないので、別ルートは便利だろう。

建物は分譲住宅を中心に、かなり大規模な施設になるようだ。1階から4階は商業施設や子育て支援施設、クリニック、ホテルロビーなどが入り、5階は居住者用のガーデン/ロビー、パーティーラウンジ、フィットネスルームなど。

6~10階はホテル、11~12階はサービスアパートメント、13~41階が住宅となる。39階にはゲストスイートやベイビューラウンジ、42階にはグローバルスカイコモンズ(国際交流機能・情報発信機能、文化機能などを備えた来街者用のスペース)も備える。最上階の43階は機械室、EV充電用20台を含む、約130台がとめられる駐車場もある。

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建設中の様子(画像上)と完成後のイメージ(画像下)。建物が建つ鶴屋町は、飲食店やオフィスビル、専門学校などが林立するエリア。タワーの周辺は、いわゆる飲み屋街だ。竣工後はさらに賑わうかもしれない。 出所(画像下):ニュースリリース
建設中の様子(画像上)と完成後のイメージ(画像下)。建物が建つ鶴屋町は、飲食店やオフィスビル、専門学校などが林立するエリア。タワーの周辺は、いわゆる飲み屋街だ。竣工後はさらに賑わうかもしれない。
出所(画像下):ニュースリリース

住戸はワンルームから3LDKの間取りで、面積は23.42㎡から161.62㎡。単身者からファミリーを想定していて、第1期で販売した物件の価格は1億~6億超! これまでに第2期販売まで終えていて、7月従順には第3期販売を始める見通しだ。

同施設は全国初の「国家戦略住宅整備事業」の認定案件だということもポイントだ。

国家戦略住宅整備事業とは、産業の国際競争力の強化、国際的な経済活動の形成を図るために必要な住宅の整備を促進する事業。同事業は2015年11月の第7階東京圏国家戦略特別会議で、国家戦略住宅整備事業と国家戦略都市計画建築物等整備事業として認定を受けている。

こうした背景もあり、「ザ・ヨコハマフロントタワー」はグローバル企業の誘致に不可欠な都心住居の促進に向け、グローバル企業の就業者等の生活支援に必要な既往を併設した、防災・環境性に優れた住宅を目指している。

それを示すかのように、居室の天井高は約3.0mと外国人の入居を意識。廊下と床の段差がない玄関ホワイエ(ホール)、プライベートとパブリックを分離した生活動線、選択箇所を独立させたユーティリティスペースなどを一部の住戸に確保している。

横浜は歴史的にも国際色が豊かなまちで、外資系企業の拠点も多い。みなとみらいの開発も進んでいて、今後もグローバル企業が進出する可能性は高いだろう。

「ザ・ヨコハマフロントタワー」はそういった企業などで働くビジネスパーソンの生活を支える場所として機能するようだ。そうであれば、グローバルスカイコモンズを設置するのも、うなずける話。

同タワーが建つことで横浜の国際色はさらに色濃くなり、西口の景観や人の流れは大きく変わるだろう。横浜駅周辺は、まだまだ進化を目指していくようだ。

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健美家編集部(協力:大正谷成晴(おしょうだにしげはる))

■ 主な経歴

フリーランスの編集・ライター。
不動産投資、株式投資、投資信託、FXなどマネー関連、ビジネス全般、働き方、副業、クレジットカード、医療・介護など、幅広いジャンルで取材・執筆を行っている。

■ 主な著書

  • 『決定版 1万円からはじめるFX超入門』(かんき出版)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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