
「物価が安いと感じる街」1位!
都心へのアクセスも良い穴場駅
東京都・北区に位置するJR埼京線「十条駅」。乗り換えなしで「新宿駅」まで約13分、「渋谷駅」まで約18分、「池袋駅」まで7分と、都心ターミナル駅へのアクセスの良さは抜群。
徒歩10分ほどの場所に、京浜東北線「東十条駅」もあり、2駅を利用することができる。
通勤・通学にも便利な場所にありながら、実は物価も安いことで有名な「十条駅」。SUUMOが2020年7月に発表した「物価が安いと感じる街ランキング」では、みごと1位を獲得した。その値ごろ感は「十条価格」と称されるほどだ。
それでは、「十条駅」の賃貸事情はどうなっているのだろうか。SUUMO 全国の賃貸家賃相場・賃料相場によると、「十条駅」の賃貸相場はワンルームで7.4万円、2?Kで11.3万円となっている。
これは隣の駅である「板橋駅」(ワンルームで7.5万円、2?Kで12.1万円)や、「赤羽駅」(ワンルームで7.7万円、2?Kで14.2万円)と比較しても安い。「十条駅」はある意味、穴場的な駅なのだ。
LIFULL HOME’Sによると、入居者の検索上位はワンルーム、1K、1DKで、その比率は58.1%。また、掲載物件も同じくワンルーム、1K、1DKが74.3%を占めているという。
徒歩圏内に帝京大学、東京家政大学、東京成徳大学のキャンパスがあるほか、高校、専門学校も多いこともあり、どうやら学生を含めた単身者が多いようす。
物価の安さ、賃料の安さを兼ね備えた「十条」は、単身者にとっても住みやすい街なのだろう。
住民の生活に欠かせない
三大銀座「十条銀座商店街」

さて、「十条駅」と言えば有名なのが、北口を出てすぐの場所にある「十条銀座商店街」である。品川区の「戸越銀座商店街」、江東区の「砂街銀座商店街」と並んで、三大銀座と称されるこちらの商店街。
昔ながらのお総菜屋さんを始め、スーパー、飲食店、雑貨店、銀行、ドラッグストアなど実にさまざまなお店が160件以上も軒を連ねており、テレビなどのメディアで取り上げられる機会も多い人気スポットだ。
この商店街のほか、「西友」や「イトーヨーカドー」といった大型スーパーもあり、買い物にはまったく不便がない。
このように、立地、住みやすさを兼ね備えた魅力ある「十条」だが、東急リバブルによると、「十条駅」周辺のマンション価格は、900万円〜9,700万円。平均で4,070万円と、幅はあるものの、比較的手頃な物件も多い。(東急リバブルホームぺ―ジより)
不動産投資の観点から見ても、「十条」は穴場的な街といえるかもしれない。
西口駅前が変わる!?
2024年に再開発ビル完成予定
そんな「十条駅」の価値を、さらに押し上げるであろう再開発計画が、現在進行中だ。
「十条駅西口地区第一種市街地再開発事業」と名付けられた本事業。2024年10月には、駅西口に地上39階、地下2階、高さ146.16m、延べ面積約80,980uの再開発ビルが誕生する予定となっている。

日鉄興和不動産のリリースによると、計画地周辺は駅や周辺施設利用者のためのゆとりあるスペースが不足している、道路が狭い、木造住宅が密集しているなど、防災面の課題も多いことが指摘されていたそう。