高層マンション建設が相次ぐ白金高輪駅周辺エリアに地上39階建ての新たな高層マンションが誕生する。
東急不動産、大成建設、三井不動産レジデンシャル、大成有楽不動産、日本郵政不動産は2月9日、参加組合員として参画している、「白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業」(施行者:白金一丁目西部中地区市街地再開発組合)が東京都知事より、権利変換計画の認可を受けたと発表した。
計画地である白金一丁目西部中地区は、白金高輪駅から徒歩3分。白金高輪エリアの中心地に位置している。駅周辺には2005年竣工の白金タワー(地上42階建て、総戸数581戸)を皮切りに再開発が進み、この20年ほどで大規模タワマンが林立しているエリアだ。
昨年には総戸数1247戸の大規模タワーレジデンスである「白金ザ・スカイ」が竣工。投資家の高額転売が相次ぎ、話題になった物件だ。
高級住宅街のイメージがある白金高輪エリアだが、実は白金高輪駅周辺は築年数の経過した住宅、町工場などの密集地。幅員の狭い道路や行き止まり道路も多く存在していて、タワマンの足元には下町の雰囲気が漂う。
今回の再開発は白金高輪駅直結の白金アエルシティから道路一本隔てた約1.6haの一帯が計画地。現在は集合住宅、個人住宅のほかに小規模な工場や商店などが密集している下町エリアだ。
東急不動産などはここに約980戸の共同住宅、商業施設、子育て支援施設に加え、都心では希少な約3300㎡の広場、地域住民の交流・活動の拠点として広場横に「地域交流スペース」を整備して、防災機能のだけでなく、街の利便性・快適性・安全性の向上を図る。
2024年3月から解体工事が始まり、2025年6月に着工。2028年度完成を予定している。
港区内でも特に人口密度が高いとされている白金高輪エリア。大規模な再開発でより子育てに優しく住みやすい街への進化は続く。
■再開発事業の概要
事業名:白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業
所在地:東京都港区白金1丁目の一部
交通:東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪」駅徒歩3分
地区面積:約1.6ha
<A街区>
用途:共同住 宅・子育て支援施設・店舗
規模:高層棟:地上39階/地下1階 中層棟:地上14階/地下1階
延床面積:約9万7000m2
住宅戸数:973戸
高さ:約140m
<B街区>
用途:共同住宅・事務所・店舗・工場
規模:地上4階
延床面積:約1900m2
住宅戸数:18戸
高さ:約15m
健美家編集部(協力:
(おおさきりょうこ))