注目の街ランキング東西ベスト100発表～東の1位は「三軒茶屋」、西の1位は「三ノ宮」|不動産投資の健美家

ニフティライフスタイル株式会社が運営する「ニフティ不動産」は、物件情報数1,300万件を掲載する同サービスが持つ膨大なデータを、より価値ある情報として届けたいという思いから、独自の調査結果をランキング形式で配信している。

今回は拡大版として、関東エリア・関西エリアで賃貸物件を探しているユーザーからの昨年1年間の検索・閲覧数が最も高かった、注目の街ランキング東西ベスト100を発表した。

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■東ベスト100　関東エリア（東京都／神奈川県／埼玉県／千葉県／栃木県／茨城県／群馬県）
【東京はじめ1都5県がランクイン！都心部へ交通アクセスのよいエリアに人気集中】

関東のベスト100では約8割を東京都と神奈川県が占め、都心とその近郊エリアに人気が集中する結果となった。

ベスト10には東京都、神奈川県の人気エリアがずらり。関東エリアの1位は「三軒茶屋」(東京)となった。2位は「川崎」(神奈川)で、共通しているのは都心部へのアクセスのよさと、駅周辺の商業施設の充実など生活の利便性のよさ。平日は通勤・通学で都心部へ、休日は近所で買い物やレジャーを楽しみ、オンオフの切り替えをしつつライフスタイルを充実させたい、そんな志向がうかがえる。

以下、3位「高円寺」(東京)、4位「中野」(東京)、5位「学芸大学」(東京)、6位「荻窪」(東京)、7位「武蔵小杉」(神奈川)、8位「三鷹」(東京)と続き、杉並区～武蔵野市方面（JR総武線・中央線、東京メトロ丸の内線・東西線）と世田谷区・目黒区～川崎市方面（JR東海道線・京浜東北線、東急電鉄沿線ほか）が人気となっているようだ。

ベスト30には埼玉県から15位に「西川口」、20位「大宮」、21位「蕨」、千葉県から23位に「浦安」と、いずれも都心部へのアクセスが1時間以内の交通の便のよいエリアがランクインした。

25位には栃木県からベスト100に唯一ランクインした「宇都宮」。県内トップの乗車人数を誇るJR宇都宮駅は、東京駅から新幹線で約50分の距離。在来線のほぼ全ての列車で始発・終着駅と“座れる”駅でもある。コロナ禍以降のテレワークにより出社回数が減り、乗り換えなし・座って移動できる点も評価されているようだ。

南関東（※3）外で茨城県から72位に「水戸」、81位に「つくば」が登場。ともに自治体が子育て支援に力を入れていることも後押しして、若いファミリー層などの移住者が増えているようだ。

近年、さまざまなエリアで再開発が進み、街や周辺環境が整備されていること、商業施設に病院や学校、公園など生活に必要な施設が充実、さらには自治体に子育て支援の制度が整っていることなど、生活の利便性・充実度を重要視して住まい探しをする傾向が表れる結果となった。

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■西ベスト100　関西エリア（大阪府／兵庫県／京都府／滋賀県／奈良県／和歌山県）
【兵庫・大阪をはじめ、2府3県がランクイン！関西都心部への交通アクセス、整備された都市環境を重視】

関西のベスト100では約2割を兵庫県、約6割を大阪府が占め、市街地中心部の人気の高さが見えてくる結果になった。

関西エリアはベスト3を兵庫県が席巻！1位の「三ノ宮」は、神戸市の都心であり玄関口。JR三ノ宮駅は近隣の神戸市営地下鉄三宮駅、阪急・阪神線神戸三宮駅も含めて複数の路線が乗り入れる、関西主要都市への交通拠点。

駅周辺は神戸を代表するビジネス街でもあり、商業施設や百貨店、飲食店なども立ち並ぶ。異国情緒あふれる「神戸北野異人館」や、日本三大中華街の一つ「神戸南京町」など観光スポットも多数あり、街全体に漂う文化的な雰囲気も人気の理由と言えそうだ。

2位「武庫之荘(むこのそう)」は、兵庫県南東部に位置する、尼崎市の中でも高級住宅街として知られるエリア。阪急神戸本線が通る駅前周辺には大きなビルなどもなく、住宅街が広がり穏やかな雰囲気。学校や公園も多いことから、子育て世代の人気も高いようだ。3位「神戸」のJR神戸駅には4路線が乗り入れ、通勤・通学や買い物、レジャーにも便利なターミナル駅として親しまれている。

ベスト50内には京都府と滋賀県から各3エリアが登場。京都府からは繁華街の中心に位置する「四条大宮」が23位、通称「嵐電」で知られる京福電気鉄道嵐山本線で四条大宮駅の隣駅の「西院(さい)」が27位に。

41位「桂」は、阪急京都本線・阪急嵐山線の2路線が乗り入れ、京都中心部や大阪・梅田方面への行き来がスムーズなことも人気の理由に挙げられる。滋賀県からはJR東海道線沿線となる29位「草津」、42位「瀬田」、43位「南草津」がランクイン。

京阪神のベッドタウンとして、子育て世代からの支持も高いエリアとなっている。最寄りには琵琶湖に浮かぶ人工島「矢橋帰帆島公園(やばせきはんとうこうえん)」があり、休日にはレジャーやキャンプ、スポーツを楽しむ家族連れも多く、リフレッシュにぴったりだ。

奈良県からベスト100に唯一ランクインの「新大宮」は84位。春日大社や若草山といった観光名所があり、近年高級ホテルの進出が話題のエリアだ。2020年開業の「ＪＷマリオットホテル奈良」に続き、2024年秋には「ノボテル奈良」が開業予定。

また、2020年に誕生した「奈良県コンベンションセンター」は、国際会議等も開催できる大規模な会議場を有するほか、地元特産の吉野杉等を活用した“奈良らしさ”を感じられるデザインで、書店やレストラン等も入居していることから、交流施設としても内外から注目を集めている。こうした新たな観光の拠点が続々と誕生するなかで、居住地としてのニーズも高まっているようだ。

関西エリアでは、大阪・神戸といった関西都心部への交通アクセスのよさ、そして住みやすく整備された都市環境を求める傾向がうかがえる結果となった。