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車愛好家がセカンドハウス利用。デザイン性抜群のガレージハウス「エミベース小手指」が大人気

賃貸経営/技あり・話題の賃貸物件 ニュース

2024/03/18 配信

ガレージハウスとガレージが向かい合う形で配されているエミベース小手指
ガレージハウスとガレージが向かい合う形で配されているエミベース小手指(写真:SEIBU+DAYTONA HOUSE×LDK。以下すべて同じ)

株式会社西武リアルティソリューションズ(以下同社)が西武池袋線小手指駅から徒歩10分に新築した「エミベース小手指」が竣工。竣工後2日間の内覧会でガレージハウス5戸のうち、4戸、バイクガレージ5戸のうち、3戸に申込が入るという人気ぶりを見せている。どんな人たちに選ばれているのか、現地で取材してきた。

鉄骨剥き出し、黒基調のガレージ感ある内装

エミベース小手指」が立地するのは同社が保有、ここ数年使われていなかった土地である。国道463号に接続する小手指陸橋通りに近く、駅からも徒歩圏と車、鉄道利用どちらの場合にも立地は良いのだが、普通に賃貸住宅を建てるよりは周囲と差別化できるものをということで同社が選んだのはガレージハウス。

同社では入間にガレージハウスの第1号物件を保有しており、ニーズがあることは分かっていた。

「エミベース小手指は幹線道路に近いだけでなく、圏央道、関越道などのインターにも近く、車利用には便利な立地です。狭山湖、多摩湖などのレジャースポットへも車なら15分ほど。

そこで単身、ディンクスなどの車好きの方を対象に考えて、ガレージハウスを多く手掛ける株式会社LDK(エルディーケー)に設計施工を依頼、デザイン性の高い物件としました」と同社賃貸運営部の金子誠さん。

ガレージ部分を内側から見たところ。螺旋階段を上ったところが居室スペース
ガレージ部分を内側から見たところ。螺旋階段を上ったところが居室スペース
居室スペース。右手上部にロフトが見えている
居室スペース。右手上部にロフトが見えている

具体的には鉄骨造、2階建て、全5戸のガレージハウスで、いずれも1階にガレージを配し、2階にはリビングダイニング+水回りに部屋によっては居室があるというもので、全住戸にロフトが設けられている。

内装は黒を基調にした鉄骨が剥き出しのガレージ感のあるもので、広さは住戸によって多少異なっている。

5号室の間取り図。ガレージ内を玄関部分から眺められるようになっている
5号室の間取り図。ガレージ内を玄関部分から眺められるようになっている
どの住戸にもロフトが用意されており、使い方はその人次第
どの住戸にもロフトが用意されており、使い方はその人次第

「もっとも広い5号室(専有面積84.28㎡)はガレージ部分が約16.7畳分あり、ダッジなど長さのあるアメリカ車も入るサイズ。

2階にはLDK約11.4畳と洋室約5.1畳があり、ロフトは約18.02㎡。リビングダイニング部分は吹き抜けになっており、南側は全面窓なので、実際より広く感じられます」。

車好きのセカンドハウスとして申込多数

こちらは2号室。浴室ではなくシャワーブースを利用している分、リビングが広くなっている
こちらは2号室。浴室ではなくシャワーブースを利用している分、リビングが広くなっている

1号室も同じく専有面積は84.28㎡あるが、1階に納戸約3.2畳があるため、ガレージは少しコンパクトになっている。2号室、3号室、4号室は専有面積56.48㎡でガレージはいずれも約12.3畳大。違いは4号室のみバスタブで、それ以外はシャワーブースになっていること。ただ、面白いことに人気はシャワーブースのある部屋だという。

「内覧にいらっしゃったお客様はセカンドハウス利用をしたいという方々が多くいらっしゃいました。ここには車を置く+仕事をしたり、遊びの拠点にしたり、たまに泊まったりなどという使い方を想定されているようで、それほど浴室のニーズは高くない様子。それよりもリビングが少しでも広いほうが良いと考える方が多いようです」。

セカンドハウス利用といっても賃料はそれなりである。

「間取りでいうとワンルーム、1LDK+ロフトということになるのですが、近隣の相場感というよりは、LDKさまの同種の物件を参考にさせていただきました。具体的には2号室、3号室の14万2,000円から105の17万7,000円までです」。

それが内覧会2日で5戸中4戸に申込が入った。

ガレージハウスにもデザインが求められる時代に

玄関部分からガレージ内を見たところ。ガレージでありながらギャラリーでもあるともいえる
玄関部分からガレージ内を見たところ。ガレージでありながらギャラリーでもあるともいえる

「ガレージハウス自体は近隣、特に大通り沿いにはそこそこあります。ただ、ガレージがあるだけでは選ばれなくなっており、車好きの心をくすぐるインダストリアルでよりガレージ感のある雰囲気、デザイン性が求められているように思います」。

物件建設中からLDKにも協力してもらい、情報発信を続けてきたそうで、早期に申込が相次いだのにはその点も大きいようだ。ファンの多いLDKだけでなく、西武グループの会員組織であるSEIBU PRINCE CLUBでも告知、早めのパース作成などで訴求してきたという。

「埼玉県では初となるLDKが手掛けた物件ということで、車好きの人たちの間では期待の声が高かったようです」。

住んでからの評価に期待、IoT機器を設置したスマートハウス

内覧に参加された方々にはガレージのデザイン性が響いたようだが、実はIoT機器を設置したスマートハウスでもある。

「高額な車をお持ちの方が多く、かつセカンドハウス使用が主体になると考えると防犯を気にされる方もいらっしゃるのではないかと想定、室内、ガレージなどに複数カメラを設置、我が家を見守れるようにしました。

大きな窓が取られており、住戸内は開放的。窓の向こうには桜並木も見える
大きな窓が取られており、住戸内は開放的。窓の向こうには桜並木も見える

それ以外には玄関ドアや家電類の遠隔操作なども可能です。たとえば、建物が南向きで窓が大きいことから夏場はあらかじめエアコンを入れておき、帰宅前に涼しくしておくという使い方もできます。今後、住まれてから良さに気づいていただければと思います」と同社都市開発事業部沿線開発担当の上遠野幸奈さん。

玄関はガレージとは反対側にあり、宅配ボックスなども用意されており、住宅としての設備、機能も充実している
玄関はガレージとは反対側にあり、宅配ボックスなども戸別に用意されており、住宅としての設備、機能も充実している

同物件はペット可でもあり、その点からも室内にカメラが設置されているのはポイントになる。留守中のペットの様子を見守りたいというニーズがあるからだ。

ガレージの用途は車に限らず。趣味、仕事でも利用可

非常に人気の高いガレージハウスだが、土地に合わせて設備、間取りを検討、また、地元の法的規制に合致させる必要があったそうで、今後については今回の結果を踏まえて考えていきたいとのこと。

車に限らず、ガレージの広い物件であればさまざまな使い方ができる
車に限らず、ガレージの広い物件であればさまざまな使い方ができる

「今回は結果として車好きの方に好評をいただきましたが、そもそも、このエミベースシリーズはガレージを車庫としての利用だけでなく、趣味の場としても使って欲しいというのがもともとのコンセプトです。DIYの作業場にする、Nゲージを並べて楽しむ、アクアリウムを並べるなどさまざまな使い方を考えており、実際、アクアリウムについてはお問い合わせもありました。

市場調査のため、自転車店にも話をしに行っています。高額なロードバイクをお持ちの方であれば安心して保管できる場は欲しいはずですし、車輪を外して手入れをする時には広さも必要でしょう。ただ、今回はそうした方々との繋がり方にまで結びつかず、その前に車のために使いたいという人で決まってしまいそうですが」と金子さん。

車ニーズは強いものがあるが、それ以外に他のニーズも取り込めれば万全である。実際、LDKが手掛けた物件のうちには他の使い方がされている例もあるそうだ。そのうちにはオフィス、商業用途などもあるそうで、用途の幅はかなり広い。

バイクガレージ。こちらもスタイリッシュなデザインになっている
バイクガレージ。こちらもスタイリッシュなデザインになっている

また、最後に敷地内のバイクガレージについて。ここには5区画の天井の高い、シャッター付のバイクガレージがあり、こちらも人気。

バイクガレージ内部。奥には収納用に棚もあり、工具その他を置いておける
バイクガレージ内部。奥には収納用に棚もあり、工具その他を置いておける

「バイクガレージはまだまだ数が少なく、かつこちらではガレージ内に照明、コンセントを設置しているのですが、それが非常に高く評価されています。そうした設備のあるガレージになるとほぼないのです。賃料は月額2万円ですが、もっと高く設定しても評価していただけたかもしれません」(金子さん)

ここ20~30年、ずっとニーズはあるのに物件供給が少ないと言われてきた物件のひとつにバイク置き場付物件がある。ペット可の増え方などに比べると、ほとんど供給は増えていないようだが、地域や条件次第ではこちらにもチャンスはあるのかもしれない。

健美家編集部(協力:中川寛子(なかがわひろこ))

中川寛子

株式会社東京情報堂

■ 主な経歴

住まいと街の解説者。40年近く不動産を中心にした編集業務に携わり、近年は地盤、行政サービス、空き家、まちづくり、地方創生その他まちをテーマにした取材、原稿が多い。
宅地建物取引士、行政書士有資格者。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会会員。

■ 主な著書

  • 「ど素人が始める不動産投資の本」(翔泳社)
  • 「この街に住んではいけない」(マガジンハウス)
  • 「解決!空き家問題」「東京格差 浮かぶ街、沈む街」(ちくま新書)
  • 「空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる がもよんモデルの秘密」(学芸出版)など。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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