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圧倒的に拘った賃貸マンション「パースペクティブ」クローズド新築見学会に参加

不動産投資全般/不動産 ニュース

2019/11/07 配信

2016年6月27日掲載の大家列伝で取り上げられた「3年で家賃1億円。人のご縁と融資活用で人生を変えた福岡の中卒サラリーマン大家さん」をご存知だろうか?

当時は外資系の消費財メーカーに勤務のため「福岡の中卒サラリーマン大家さん」という仮名だが、現在では独立し不動産事業会社「パースペクティブ・アール・イー合同会社」を経営する野中周二オーナーが「パースペクティブクローズド 新築見学会」を開催し、全国から名だたる不動産オーナーが参加。筆者も参加させていただく機会を得た。

この野中氏は知る人ぞ知る九州を代表するオーナーの一人。しかもその賃貸経営に関する考え方が独特だ。

それは経営するパースペクティブ・アール・イー合同会社(Perspective RE)のHPを見るだけでも感じる。

事ある毎に野中氏は賃貸経営をしているのではなく、会社の「ブランド価値を上げる」事が仕事だと言い切る。

そのためにやっている事は様々だがその一部を書く。
・ 物件にはデザインされた館名看板、ロゴを掲載
・ 新築は建てるごとにレベルアップする
・ 仲介店にはパースペクティブ用のスペースを買取り、資料やノベルティーを置く
・ 仲介店の営業に、パースペクティブの物件説明勉強会を実施し営業研修を行う
・ 金融機関に自社を理解してもらうために多くの資料を用意。
・ 特徴的なハイグレードデザインの賃貸マンションを建設

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プロダクトアウトのものづくり
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野中氏の物件づくりは「プロダクトアウト」である。
マーケティングの世界で言われていることは「プロダクト・アウトはダメでマーケット・インで考る」である。

確かに作り手の思い込みのみで、顧客視点がまったくない商品やサービスは、なかなか売れない。しかしアップルのスティーブ・ジョブスはユーザーの話を一切聞かないことで有名だった。しかしジョブスは、自分自身が一番厳しいアップルユーザーだった。

そして自社のエンジニアやデザイナーに、妥協なく厳しい注文を出し続けた。そして細かいところに手が届くクールな製品を生み出してきた。

ジョブスは究極のプロダクト・アウトであり究極のマーケット・インでもあると言われている。野中氏の物件づくりを見させてもらい、ジョブスと非常に似ている思った。

さて今回見学させていただいた物件は「パースペクティブ須恵マテリア」。
このパースペクティブ須恵マテリアのコンセプトがHPに書かれている。

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・立方体デザイン
・全戸シューズクローゼット完備
・コンクリ打放しデザイン
・新設計1LDK40.63平米/2LDK60.99~65.19平米
・内廊下、内階段
・表裏出入り口
・特徴的外構部
・郵便受一体大型宅配ロッカー
・エントランスデジタルサイネージ(50インチ)
・人造大理石キッチン全戸採用
・キッチンミニパントリー(全戸)
・パースペクティブだけの利便性向上のアイデアコンセント複数箇所設置(10箇所以上)
・トイレ専用手洗い全戸標準装備1LDK & 2LDK
・脱衣所・トイレ開き戸収納全戸標準
・ペアガラス採用
・エントランス大型防犯カメラモニター(50インチ)
・IKEA製キッチンサイドマグネットボード全戸装備
・全戸LDKスポットライトレール、ライト装備
・トイレ調光式電灯 全戸装備
・玄関ドアストッパー

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この様に細部にとことんまで拘ったこの物件。ここからは写真を中心に解説する。

1.建物外観

建物外壁は打放しコンクリート。表面はコンクリート塗装を行い美しい仕上がりになっている。
また建物は左右対象デザイン、表裏同一デザインである。
2.建物外観

3.建物外観 4.館銘板
館名はステンレス切文字銘板でスタイリッシュ。館名にもなっている「Materia」には素材感などの意味があり、コンクリートや金属の素材感を存分に感じられるデザインだ。
5.玄関

玄関ドアは2箇所あり、左の写真がメインエントランス。右の写真がその裏側でポスト・宅配ボックス専用の入り口だ。

その正面玄関には50インチ大型モニターが設置されて、監視カメラ映像が映し出されセキュリティにも配慮し、なおかつスタイリッシュだ。
6.モニター

7.案内板写真

入居希望者見学用に共用部に設置したサイン看板。標準設備・共用部設備・パースペクティブだけの差別化・追加設備・付加価値提案要素がそれぞれ掲げられており、見事に掲示されている。
このあたりの見せ方は非常に勉強になった。
8.エレベーター

左側はエントランス撮影した共用廊下の写真。右側がエレベーター内部。ブランド名がデザインされたエレベーターマットを敷くだけで高級感がぐっと上がる。エレベータ物件を所有のオーナーには是非やってほしいポイントである。そして実はそれほどコストは高くない。
9.外部セッティング

旗とカラーコーンは共に、「ブランド名」を入れて、影響力を広めると同時に統一されたブランドを体現し高級感が増している。
賃貸住宅でここまで拘ったセッティングには、なかなか出会えない。
10.浴室

上は浴室の写真。
シャンプーや棚などすべてマグネットで壁に設置されている。ユニットバスの下地に鋼板が使われている壁であれば、マグネットが利用できるのだ。これもこのようにセッティングしているからこそ、入居者も「マグネットが使える便利な浴室」とすぐに気がつく工夫である。
11.トイレ
こちらはトイレのペーパーホルダー。スマホを置けるホルダーにこだわっている。また下部には扇風機を置いたり、充電用などにコンセントも設置している。
このように自分自身の使い方から発想し、細部にまで拘っている。
12.クローゼット

ウオークインクローゼット内にコンセントを設置。これはスティック型掃除機を充電したり、PCプリンターなどもクローゼット内で稼働させられるだけでなく、書斎としてもクローゼットの可能性が広がる工夫だ。
13.リビング
リビングにはTVの実機がステージングされていた。実は壊れているTVを置いているそうだ。
野中氏のステージングは「家電を中心に配置する」拘りがある。
14.シューズクローゼット
玄関脇にはシューズクローゼットを設置。そしてもちろんステージングも実施。実際の生活が想像できる工夫だ。
15.荷物フック
各戸玄関には荷物掛けフックを採用。

細かい気遣いだが、あると便利な設備だ。この設備等は本当に少ない金額で採用できる。

まだまだ発見はあったのだが紙面では書ききれない。
この「パースペクティブ須恵マテリア」はオーナーがとことんまで拘り抜いた物件である。
特に全体デザインは土地空間があるからできる、左右対象デザイン、表裏同一デザインになっている。

「全てのデザイン、アイデア、設備にはストーリーがあり、意味がある。これがパースペクティブというブランドを体現している」と野中氏が見学会の際に何度も繰り返していた。

執筆:J-REC教育委員 原田哲也

【プロフィール】
2010年より、一般財団法人日本不動産コミュニティー(J-REC)の北海道支部を立上げ、不動産実務検定の普及に尽くし、多くの卒業生を輩出。2018年よりJ-RECのテキスト編集、改定などを担当する教育委員に就く。
また自身が主宰する北海道大家塾は既に50回の開催を数え、参加人数も述べ3000人を超える。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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