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川崎市・登戸駅前で地上38階建の高層ビル再開発計画。エリアの特徴は20~30代人口の多さ

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2024/01/25 配信

登戸駅 生田緑地口周辺の様子
登戸駅 生田緑地口周辺の様子。駅の交通利便性は高いものの、駅周辺の様子には郊外都市のような雰囲気がある。

新宿まで乗り換えなし最短16分の交通利便性

神奈川県川崎市の登戸駅前で再開発計画が進んでおり、2023年11月に都市計画が決定された。

登戸駅はとにかく電車による交通利便性が高い駅だ。JR南武線と小田急線の停車駅であり、南東にある川崎・北西にある立川・北東にある新宿まで乗り換えなしで行ける。

特に、小田急線の快速急行が停車するため、新宿まで乗り換えなしで最短16分で行ける点は登戸駅の大きな魅力だ。

また、途中駅の代々木上原で東京メトロ千代田線に乗り換えれば、東京駅方面へもアクセス可能。

さらに、下北沢で京王井の頭線に乗り換えれば渋谷にも行ける。渋谷までの所要時間は26分だ。

交通利便性の高さから、登戸駅周辺では東京都内に勤務する独身サラリーマンやDINKS世帯などの入居を狙えるだろう。

なお、LIFULL HOME’S不動産投資のデータを見ると、2024年1月時点で川崎市多摩区に立地する掲載物件の家賃は5万円~6万円台が中心だ。東京23区と比較すると割安と言って良いだろう。

また、入居希望者の検索条件は1Rから2DKまでが約80%を占めており、1Rだけで約6割を占めているので、データを見ても単身者やDINKS世帯の賃貸ニーズは強いと考えられる。

実際に、川崎市が作成した「登戸・向ケ丘遊園駅周辺地区まちづくりビジョン」を見ると、駅周辺では全世代人口のうち20代~30代の人口が40%以上を占めていることが分かる。

登戸・向ヶ丘遊園駅周辺地区の世代別人口割合
20代の人口については、神奈川県全体では約10%であるのに対して、駅周辺では約20%と約2倍の比率となっていることが分かる。

※引用:川崎市

ちなみに、川崎市の資料にはもう1つ興味深い情報が記載されている。登戸駅の南には藤子・F・不二雄ミュージアムと岡本太郎美術館があり、藤子・F・不二雄ミュージアムの方は特に、外国人の来館者が多いということだ。

小田急線 登戸駅ホームの様子
小田急線の登戸駅では、駅名を示す看板がドラえもんをモチーフとしたデザインになっている。

少し古いものだが2018年のデータでは、藤子・F・不二雄ミュージアムの年間来館者数のうち19.8%を外国人が占めており、その人数は84,815人に上る。

川崎市で観光と言えば、海側の工場夜景などの方がイメージとしては強いかもしれない。川崎市と観光はイメージ的にあまり結びつかないのではないだろうか。

しかし、登戸駅の周辺では意外にも、観光業が産業として大きなウエイトを占めていると言って良いだろう。

地上38階建ての高層建物を建設する予定

再開発の計画地は登戸駅の生田緑地口を出てほど近い場所だ。計画地の敷地面積は約5,950㎡。

登戸駅前地区 再開発位置図と完成イメージ図
再開発の位置図と建物の完成イメージ図。完成イメージ図を見る限りでは、かなり目立つ建物になることが予測される。

※引用:東急

建物の規模は地上38階・地下2階建てで建物の高さが約140mとなっている。用途は住宅・店舗・駐車場であり、完成イメージ図を見る限りでは、ゲタ履きのタワーマンションになるようだ。

デベロッパーは東急不動産・東急と小田急不動産・小田急に決まっており、2024年度には再開発組合が設立される予定。

建物建設工事の着工は2025年度で、竣工予定は2028年度となっている。

登戸駅の周辺は住宅街であり、30階を超えるような高層建物は見当たらない。再開発建物が完成すれば、かなり目立つのではないだろうか。

そうした背景もあってか、再開発計画の素案説明会では「タワマンを建てることの必要性」などについて疑問視する意見も寄せられていた。

計画の推進に当たってどこまで地元の理解を得られるか、また、再開発は登戸駅周辺の発展にどこまで寄与するか、今後の展開に期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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