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商工会のマル経融資やバイトチームの結成で不動産投資を加速。 FIRE達成目前のサラリーマン大家千さん【後編】

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2022/09/25 配信

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不動産投資家のDX@母ちゃん氏に刺激を受け、自身の物件に壁画アートを取り入れた

母の死をきっかけに、これまでの安定志向な考え方、”良い子”として生きてきた自分を改めて、不動産投資をスタートした千さん。

持ち前の真面目さや素直さといった優等生気質に行動力が合わさり、わずか約3年で月の家賃売上は100万円を突破。今やFIRE目前というステージにまで至った。

前編では千さんが1軒目の戸建を購入するまでのストーリーや、短期間での規模拡大を可能にした物件の買い進め方などを紹介した。後編では、千さんのスピード不動産投資を支える商工会融資の話、DIYチーム雇用の話や、千さんが不動産投資で得た新たな人生の選択肢について紹介する。

マル経融資狙いで商工会へ加入
無担保・無保証の融資で投資スピードアップ

政府系金融機関である日本政策金融公庫の融資制度のひとつに、「マル経融資」というものがある。全国各地域の商工会議所や商工会に所属している会員事業者が経営改善のために利用可能で、2,000万円を上限に無担保・無保証で融資を受けられるという制度である。

借入期間は運転資金が7年以内、設備資金が10年以内であり、融資利率は令和4年9月現在で1.21%となっている。

マル経融資が不動産投資にも活用できるという風の噂を聞いた千さん。情報や実例に乏しく実際のところは分からない状態だったが、地元の市商工会の門を叩き、加入期間1年半ほどの間で2回に分けて、500万円の運転資金の借入れに成功。戸建の購入費用、リフォーム費用や手元資金として活用している。

「設備資金の方では借入れが難しそうだったので、運転資金で借りました。たくさん借りたかったですが、借入れ目安は売上の3分の1とのことでした。

金額融資審査は商工会内での一次審査、公庫での二次審査となります。特に一次審査が特殊で、商工会所属の地元大手企業の経営者による審査にはじまり、その後商工会事務局内での審査が行われます。資料作成は商工会の担当者とがっぷりよつで取り組み、一次審査さえ通れば二次審査で否決になることは滅多にないようです。」

千さんの場合は、年会費も低額で特に面倒な付き合いやしがらみなどもなく、商工会に入るデメリットは特に感じていないそうだ。むしろ金融機関の支店長クラスと直接繋がる機会を得たり、強いメリットを感じているという。

「自分は不動産投資でマル経融資を使えましたが、他に情報や体験談もないので、再現性があるかは正直分かりません。ですが、興味のある方はぜひチャレンジしてみてほしいです。そして体験をシェアしてくださるととても嬉しいですね」

ジモティーを活用してアルバイト雇用
育成によって頼れるDIY・ハウスクリーニング部隊に

千さんのスピード不動産投資を支えるもうひとつの要素に、自ら集めて組織したアルバイトチームの存在がある。不動産投資家仲間で健美家コラムニストのオロゴンさんが地域情報サイト「ジモティー」でアルバイトを雇っているという話を聞いて、自身もこれを実践。金融レバレッジだけでなく、人的レバレッジも活用しているというわけだ。

ジモティーに作業内容、条件や求める人物像などを詳細に記載した募集投稿を掲載。応募があれば個別に面談を行い、信用のおけそうな人物か、価値観を共有できるかといった点を重視して採用判断を行った。各人の本業や家事・育児の都合に合わせて作業をしてもらうスポット登録制、作業報酬制を採用しており、現在はDIY部隊に3名、ハウスクリーニング部隊に3名の登録があるそうだ。

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アルバイトがメインでDIYした部屋。写真から丁寧な施工ぶりが伝わってくる

「はじめは一緒に現場に入ってレクチャーしていましたが、慣れてきた今では自分が居ない時でも現場に入ってもらっています。作業ごとに報酬を設定して、成果に対してお支払いをしているので、仕事の進みの早い遅いは特に問題になりません。やってもらうのは簡単な作業が多いですが、特に原状回復リフォームの時などに助かっています」

コロナ隔離生活がきっかけで移住を決意
2拠点での不動産投資や実ビジネスなど新たなチャレンジへ

給与収入以上のキャッシュフローを確保し、年内でのサラリーマン卒業を決めた千さん。来春には妻の実家がある徳島県への移住を予定しているという。

「コロナ禍が始まって割とすぐの時に、家族でコロナに罹ってしまいました。それで療養施設で2週間の隔離生活をすることになり、妻と家族の将来について話し合う機会になりました。

徳島には妻の両親や兄弟がいて、子育てに適している。不動産投資活動も電話やメールを使っての遠隔で何とかなりそうだ。ということで、子どもが小学校に上がる前のタイミングでの移住を決めました」

今後は島根、鳥取の既存エリアに加えて、移住先の徳島も投資エリアとなってくる。山陰と四国では金融機関の商圏が異なることもあり、今後も継続して融資を引くために新しい法人をつくるのか、片方のエリアを本店、もう片方を支店とするかといった新たな課題も生じてくるなど、悩みはつきないそうだ。

「もちろんリスクはありますが、でも、何もしないことこそ一番のリスク。だから、自分の納得できるリスクを引き受けて、道を選択していきたいと思っています。今後は不動産業を柱に、自分の事業をつくったり、実家のガソリンスタンドを事業承継したり、実ビジネスにも挑戦していくつもりです。

そのためにも、勤め人卒業後はたくさん出かけて、人と出会う機会をどんどん増やしいていきたいですね」

不動産投資にコミットして数年で、人生の将来の選択肢を大きく広げた千さん。最後に、不動産投資初心者へのアドバイスを聞いた。

「物件価格の高騰や融資が難しくなったりと、不動産投資参入のハードルは以前より上がってるかもしれません。ですが、不動産投資の手法はすでに出尽くしていると感じますし、情報もその気になればいくらでも取れるはずです。

だからこそ自身に照らし合わせて、いかに行動していくかが大切です。リアルに行動を積み重ねて、人との繋がりをつくりながら、納得のできるリスクを取っていくことが不動産投資の成否を分けるカギだと思います」

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健美家編集部(協力:Tamaarai(たまあらい))

Tamaarai

■ 主な経歴

地方都市でサラリーマン業、ライター業、大家業の3足のわらじで活動する30代。 趣味は物件と料理のDIY。 特技は人の顔と名前を覚えること。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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