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「最初の500万円」がない自分がFIREに向けて実践した最初の一歩

5050(ゴーさん)さん_画像 5050(ゴーさん)さん 第8話 著者のプロフィールを見る

2023/1/30 掲載

こんにちは。物件の動きを感じる今日この頃、皆さんはいかがお過ごしですか?

さて、今回はいわゆる「 ヤドカリ作戦 」を実際に行った経験を中心に、それを現代版にアレンジして紹介します!資産や貯金がない状態でこれから始める方、経験の浅い方に向く内容かと思います。

■ 500万円くらいの物件から始めよう!でもそのお金がありません…

20代にして早くもサラリーマン生活に疲れていた私は、藤山勇司さんの著作を通じて大家さんを自分の一生の仕事にすることを決めました。問題は、手元資金がないことと、融資について全くあてがないことでした。

「 お金がない!けど若さとやる気だけはある!とりあえず行動に移したい!」
まさしく、こんな状況でした。

藤山さんは現金で500万円程度の区分所有等の物件を2件くらい買ってから、自分の適性を判断して一棟投資に移行していくというやり方を推奨していました。確かにリスクも小さく、初心者の方に推奨できる方法だと思います。今なら区分ではなく築古戸建てでしょうか。

だがしかしたかし!

これでいうと手元に最低でも500万円、2つ買うなら1,000万円が必要です。おや?そもそもそんなお金がないからお金への不安をなくすために始めたいわけですよ。それなのにこの提案は、なかなかハードルが高くないですか?

そう思ったのは、当時の自分に貯金がなかったからです。だからといって、何年も指をくわえてお金が貯まるのを待つなんて耐えられません。ルイルイが、「 貯金の出来ないやつに不動産投資などする資格はない 」と言っていましたが、私のことかもしれません。

過去の私のコラムで、お金のない方が不動産投資の資金を作る方法として、「 武者修行も兼ねて不動産再販業者に転職する 」という選択肢もあると書きました。しかし、多くの方にとってこれは現実的ではないのでは?と思います。

自分自身も、もし20代独身の頃に戻れたとしたら、すぐに再販業者に転職を目指すことはしません。本業であるサラリーマンとして、どこまで成長できるかにも挑戦してみたいからです。実際の私もそうでした。

そこで、本業を変えずに貯金0の状態で不動産投資の資金を作るためには、どう進めていけばよいかについて、当時の自分のやったことも含めて書いていきたいと思います。

■ 貯金がないとはどういうことか。

個人の貯金とは、家計のコントロールの上にできた剰余金( =利益 )が積み重なったものです。そして、一般論として、利益を増やすためには収入アップと支出削減があります。

収入アップは個人の努力の上に時勢や時の運などの外的要因を元になされます。
一方で支出は、その要因の多くを自分でコントロールできます。内的要因で利益を上げることができるわけですから、ここが重要であることは間違いありません。

不動産投資が始まってからも( いえ、不動産投資に限らず、ビジネスの基本として )、支出を減らして、利益を増やすことは重要です。過去にそれができなかった人間が、資金を作りたい時、どうすればいいのでしょうか?

ビジネスの基本!(イラストやより)

20代の私は、迷っていました。
「 今からでも貯金からコツコツと始めるべきだよ、5050君 」。私の脳内の人格Aはそう自分に語りかけますw

しかし、もうひとりの人格Bは違うことを言っていました。
「 貯金ができなかった過去を悔やんでも仕方ない。過去は過去。未来は自分次第で変えられるんだから、行動で未来を変えていこう。そもそも貯金がないからって行動しない理由にはならないだろ~!」

行動で未来を変えていこう!(イラストやより)

そしてAとBが脳内で多数派工作を行った結果、Bが勝利し、20代の私は貯金がない状態でできるお金を増やす方法を模索し始めたのです。

■ 安い家を買って自分で価値を上げていく

ここからは、私の実践したことを書いていきたいと思います。

投資に向く物件をマイホームとして購入しました。職場に通勤可能な範囲で500万円前後の築古戸建か区分所有を探し、金融機関にローンの打診を行い、住宅ローンで諸費用込みの全額を借り入れました。( 親、親戚、友人からの借金もアリだと思います )

購入後は、クリーニングだけ入れてそのままその家に住みます。そして、住みながらDIYをしたり、時に外注してリフォームについて学んだりしながら貸したり、売ったりできる家に仕上げていきます。

自分の家なら近隣に迷惑をかけない限り、何をやっても自由です。部位ごとにリフォームを依頼すれば、分離発注も経験できます。なるべく自己資金を使わぬよう、リフォームローンも調達します。平日夜と休日を使い、経験を重ねていきました。

そして夜は、「 成功する自分 」をイメージしながら就寝w。貯金も同時並行で開始です。住居費用( ローン返済 )は月額3万円以下になり、これまでの住居費から浮いた分を貯金できるようになりました。

そして、職場の変更や家族人数の変更、親戚の事情等、金融機関から認められる正当な理由が生じたタイミングで、金融機関の許可を得て、次のアクションです。
もっと具体的に書くと、私は横浜の築30年超の2DK区分を500万程度で購入して住みました。リフォームは土建協会に連絡して大工さんを紹介してもらいました。その方にお願いして格安で1LDK化を行いました。その際、行ったのは以下です。

  • 2DKの間仕切りを解体し補修。1LDK化
  • カーペット床のフローリング化
  • 2ハンドル水栓をシングルレバー混合栓化( 風呂とトイレ。DIY )
  • ビルトインコンロのコンロ部分を交換
    ( 当時は何もわかっていなかったので、コンロ部分だけで交換できるということも知らず、あやうくキッチンごと全交換してしまうところでしたw。無知は高くつく典型 )

自分で家の価値を上げようとDIYも経験しました。失敗しても良いように、最初は面積の小さいトイレの壁紙貼りから挑戦。知らないがゆえに難易度の高い場所を選定してしまい、壁紙など二度と張り替えるものかと思いました。

17年前の5050本人 17年前の5050本人

ちなみに当時、DIYのやり方はホームセンターで聞くのが主流でしたが、今はSNS、ユーチューブや、材料をDIY向けに売る業者さんのページで施工方法を知ることが出来ます。しっかり調べてから始めましょう。

■ 安い家と住宅ローンの組み合わせで、毎月の住居費を抑える

さて、マイホームを買って住んで直しての次のアクションですが、数年後に転職をして職場が変わったため、金融機関に相談の上で賃貸に出しました。家賃より返済金額の方が少ないので、その差額が貯金になります。

マイホームを貸し出して、次にどこに住んだの?と思いましたか?
実は、もう一度マイホームを買って、同じことをしました。

そして、その家は子供が生まれるタイミングで賃貸に出しました。現在住んでいる家は賃貸です。なお、退職前後のタイミングでこの元自宅物件たちは売却しました。各数百万円プラスで終了できました。

このように、貯金のなかった私は安い家と住宅ローンの組み合わせで、毎月の住居費を劇的に抑え、貯金の額を積みあげていったのです。それが後の物件購入につながりました。

この作戦の注意点ですが、賃貸に出した場合にキャッシュフローがプラスになる物件を選ぶことが大事です。更に良いのは即売却しても儲かるような物件を買うことです。こういった物件を選べるかどうかは、地道な相場調査が必要になります。

また、区分所有物件を買う場合は、総戸数が最低でも30戸以上はある物件を買いたいところです。築古区分マンションの管理状態と、その戸数に相関関係があると感じているためです。そして、管理状態は売り値にも影響します。

とういことで、今回は、やる気はあるけど独身でお金もない20代の方が、不動産投資の資金を貯める方法として、自分の経験談を書いてみました。なにかの参考になれば幸いです。それでは!

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※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

5050(ゴーさん)さん

5050(ゴーさん)さん

専業大家
東京在住
宅建士
妻と二人の娘の4人家族

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • □1977年
    神奈川県綾瀬市に生まれる
    少年時代に宇都宮に引っ越し、以降、宇都宮で育つ

    □2001年(23才)
    大学在学中に宅建の資格を取得。
    大学卒業後、大手コンビニチェーンに就職。
    全く縁もゆかりもない地方に転勤を命じられ朝8時から深夜まで働いても生活はカツカツ。
    週末といっても遊ぶ友達もいない。
    地主との出店交渉を通じて、資産家と労働者の格差を実感する。

    藤山勇司さんの「サラリーマンでも大家さんになれる47 の秘訣」を読み、大家になって40才までにセミリタイアすることを決意する。ただし、貯金はゼロ。

    □2006年(28才)
    物流不動産の投資ファンド運営会社に転職。
    年収は850万円にアップ。
    転勤で引っ越したのを機に、横浜の1LDKを賃貸に出す。

    □2017年(30才)
    前職の先行きに不安を感じ、日系の大手不動産総合ディベロッパーに転職。
    翌年以降年収が1,000万円を超え、労働環境も改善する。

    □2015 年(37才)
    出世競争に敗れ、セミリタイアの夢を思い出す。

    □2016年(38才)
    札幌市の築9年、利回り9.5%、1LDK×10戸で6750万円のアパートを購入。

    □2017年(39才)
    札幌市の築10年、利回り14%、1LDK×8戸で4500万円のアパートを購入。
    埼玉県熊谷市の戸建てを300万円(実利16%)で購入。
    群馬県桐生市に築古、利回り22%の230万円のミニビルを購入。
    年間賃料約2000 万円、返済比40%でCF は1000 万円弱となる。

    会社員をセミリタイア。
    同時並行で所有物件のほぼすべてを売却。(区分5 戸とアパート2 棟)。
    まとまったキャッシュが手元に残る。

    見せ金を使って公庫と信金と実兄から総投資額フルローンを引き、中古戸建てを買う手法をスタート

    加藤ひろゆきさん伝授の「ぶったるんだ生活」をしながら規模拡大。

    8月
    埼玉県久喜市の戸建てを320万円(実利19%)で購入

    10月
    埼玉県加須市の戸建てを348万円(実利18%)で購入

    11月
    埼玉県熊谷市の戸建てを300万円(実利18%)で購入

    11月
    埼玉県行田市の戸建てを350万円(実利19%)で購入
    ※実利の定義:(取得総額+リフォーム費)/年間家賃
  • □2018年
    以降、年間8棟ペースで購入。

    □2022年現在
    ぶったるんだ生活を満喫中。

    宅建業者免許取得済
    一部残っていた札幌のアパートも売却。
    総投資額をすべて融資調達する路線。
    拡大の目安を賃貸業の売上から純資産額の増加に変更。
    5年で倍増を目指している。

    戸建約40戸購入し内10戸は売却。
    賃貸売上は2,000万円強を維持しながら売却による利益を追求。
    宅建業者としての無担保の短期資金も積極的に借入。

    自宅付近から、融資に有利なエリアに法人本店を移動。
    戸建・アパート・マンション・物流・店舗・土地…。ジャンル(新築・中古)や所有形態(賃貸・再販)にこだわらず挑戦していきたい。

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