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25歳で田舎の戸建を買い始めて29歳でFIREした「ルイ116世帯さん」がもう一度ゼロから始めるなら?【前編】

マッツン&5050さん_画像 マッツン&5050さん 第5話 著者のプロフィールを見る

2024/2/28 掲載

ベテラン大家さんに「今の知識を持って初心者の頃に戻れるなら、不動産投資をどう進めるか?」を尋ねる「強くてニューゲーム」企画、今回はルイ116世帯さんの札幌のご自宅に伺い、インタビューを行いました。

5050(ゴーさん。)
こんにちは、いつも札幌ではお世話になっております!今回は僕とマッツンの二人で泊まり込みでお世話になります!

ルイ116世帯
昨日は北海道の寿司、今日はスープカレー、そして物件見学となかなか忙しかったですね(笑)。ゴーさんが北海道に来られた時はよくお会いしますが、僕の物件を見てもらうのは4年ぶりでしたね。

左から5050(ゴーさん)、マッツンさん、ルイ116世帯さん

北海道名物のスープカレー

5050(ゴーさん。)
そうですね。順調に物件も増えているようで、うらやましい限りです。さて、今回、ルイ116世帯さんのニューゲームを教えていただく前に、ご存じのない方もいるかもしれないので、改めて自己紹介をお願いします。

ルイ116世帯
はい。北海道の岩見沢市を中心に自主管理スタイルで主に戸建て物件を買い進めているルイ116世帯といいます。現在116世帯で、うち戸建てが88戸、アパートが26戸、テナントが2戸です。

リフォームについては、初期の頃はDIY中心でしたが、現在は現場監督スタイルで各職人さんに直接発注するスタイルで行っています。数が増えたこともあり、自ら施工することは少なくなりました。

所有物件の中には倉庫や車庫として自己使用している物件もありますし、投資家さんの来訪時の宿泊スペースとして利用していた物件もあります。

マッツン
平均利回りはどのくらいでしょう?

ルイ116世帯
最近の物件はリフォーム込みでおおよそ25%くらいでしょうか。初期にはもっと高いものもありましたが、ここ数年は断熱の入れ替え等、「家としての基本性能を更新する」という観点も加えているので、利回りは下がっています。

断熱材を入れて暖かい貸家に。築古だが中はピカピカに。

■2012年、25歳の時に不動産投資をスタート

マッツン
すごいですね。初期は利回りを重視していたけど、それだけではなくなってきたようですね。ここから質問ですが、ルイさんが不動産を始めたきっかけとその時の状況を教えてください。

ルイ116世帯
『金持ち父さん 貧乏父さん』と、加藤ひろゆきさんの書籍を読んだことがきっかけです。学生時代に読んだのですが、実際に不動産を買い始めたのは社会人になった後の2012年です。当時は神奈川の川崎市に住んでいました。

年齢は25才、社会人4年目で年収は400万円でした。ただ、貯金は650万円ほどありました。学生時代に300万円ほど貯めて、残り350万円は社会人になってから貯めました。倹約家の家庭で、お金を使わない習慣が身についていたんです。

※ルイ116世帯さんが始めたきっかけや実際に買った物件の価格、利回りなどはこちらにも掲載されています。⇒ルイさんのFIREインタビュー

5050(ゴーさん。)&マッツン
最初に物件を買うまでの活動について教えてください。

ルイ116世帯
学生時代に加藤ひろゆきさんの著作を読んで、実家のある北海道は不動産投資に向くエリアであるということはわかっていました。当時はネットで物件を探して、休暇を使って実家の北海道江別市に戻り、実際に内見するということを繰り返していました。

このころは仙台に転勤になっていたので、月に1回、代休を使って4,5連休をとり、江別に戻っていました。有給休暇は盆と正月以外使いにくかったので、土日出勤を積極的にして代休を取得していました。仕事を平日の残業時間や土休日に詰め込んでいたのでなかなか大変でした。

5050(ゴーさん。)
すごいですね。有休は使わずに代休を使ったんですね。サラリーマンと大家業で超過密スケジュールであったことが想像できます。ちなみにすぐに物件を買うことはできたのですか?

ルイ116世帯
いえ、苦労しました。自己資金が650万円あったので札幌にアパートを買おうとして北海道の金融機関にチャレンジしたのですが、「道外在住者」という扱いになり、うまくいきませんでした。半年ほど模索しましたが結局、融資がつかず、買えませんでした。

心が折れかかっていたところ、父親から「資金の提供の意思がある」という話があり、そのお金を借り入れて実家近くの高利回り戸建てを買うことにしました。ちょうど大手不動産会社の担当営業さんが値付けの甘い物件を見つけて紹介してくれたところでした。

マッツン
ここで戸建てに方針転換していったのですね。どういった物件でしょう。

ルイ116世帯
岩見沢市という北海道の中でも豪雪都市にある戸建てです。この時の縁がもとに今でもメインエリアになっています。210万円で、札幌の大手不動産仲介会社が普通に売り出していた物件です。これをDIYして約50万円で仕上げました。当初6.5万円で募集しましたが決まりませんでした。

そこで北海道大家界のマザーテレサと呼ばれる師匠の四戸きみ子さんに相談し、内装の清潔さや使い勝手などを修正しました。そして6万円に値下げしたところ、すぐに決まりました。利回りは35%です。

マッツン
さすがの高利回りですね。これまでに買った物件について教えてください。

ルイ116世帯
先ほどもお伝えしたとおり、実家のある江別市を中心に利回りの高い物件を買ってきたので、結果として岩見沢市とその周辺エリアがメインになっています。アパートもありますが戸建てが多いです。結果、116世帯になりました。

資金については、自分の貯金650万円と、父親からの借り入れで行っています。金融機関からのローンも多少あります。父親からの借り入れはMAXで4,300万円に膨らみましたが、今は売上も大きくなってきたことから順調に返済しています。

■29歳、CF80万円で会社員を卒業、専業大家になる

5050(ゴーさん。)
会社を辞めて専業化した経緯について教えてください。

ルイ116世帯
最初の物件を買ってから4年間は、サラリーマンとして勤務地である川崎市や転勤先の仙台市から月に1回、4連休程度の休暇を取って地元に通っていました。その分、平日に仕事を詰め込むので大変でした。

そして2016年、親が60才、自分が29才というタイミングで会社を辞めて、専業大家になりました。この時の物件数は10棟19世帯、月間CFは80万円程度です。父親への返済が始まる前でしたので、月間家賃売り上げがほぼCFでした。

丁度父親が定年になり再雇用を考えていたタイミングだったので、「それならば」ということで手伝ってもらうことにしました。それまでも、自分が行けないときに金融機関に行ってもらったりしていたので、父親としても抵抗はなかったようです。

5050(ゴーさん。)
4年間、毎月のように飛行機で実家のあるエリアに通い、遠隔で投資をしていたのですね。専業化した後もぶったるんだ生活というより毎日働いているイメージが強いですが、サラリーマン時代のがんばりを考えたら余裕という感じなのでしょうか。

このルイさんの初期の動きについては、「今は勤務先の関係で別のエリアに住んでいるけど、実家やほかのエリアで投資していきたい人」の参考になりそうですね。

■いつかは札幌等の資産価値の高い物件に変えていきたい

マッツン
現在のライフスタイルについて教えてください。

ルイ116世帯
リフォーム現場に行き現場監督を行ったり、管理業務を行ったり、冬季は所有物件の除雪を行ったりと、日々忙しいです。ただ、誰かに時間を拘束されているわけではないので、さほどストレスはありませんね。いつでも自分に時間の決定権がありますから。

遊びに行くのも自由です。ちなみに朝はいつも自宅出発が10時過ぎています。朝が弱いんです(笑)

5050(ゴーさん。)&マッツン
今後についてはどう考えていますか?

ルイ116世帯
はい。いつまで拡大するかとか、何歳まで働くかとかは全く考えていません。未定です。独身なので承継も全く考えていません。いつかは札幌等の資産価値の高い物件に変えていきたいと思っていますが具体的には動いていません。

尊敬しているのは極東の船長さん。すべてのきっかけを作ってくれた加藤ひろゆきさんにも感謝しています。あと、これからの人におすすめなのはふんどし王子の本です。

5050(ゴーさん。)&マッツン
ありがとうございました!次回は地元への遠隔地投資をしていたサラリーマンの時点に戻ったニューゲームを考えます!都市部に住むサラリーマンの方、ぜひご参考ください!!

編集後記
マッツン:札幌のルイさんの新居に宿泊をさせてもらって、正にルイさんの一日を取材させてもらいました。ルイさんは、これといった趣味もほとんどなく、アスリートの様に筋肉質な不動産投資をやっていて、本当に家が好きなんだなと思うような生活でした。

(ルイさん談「旅行と車が趣味だけど不動産も趣味だし、まぁこう書かれてもいいかw」)

拡大する為に親から4,000万円以上借りられる方はほとんどいないと思いますが、「200万円で戸建てを買う。100万円で直す。そして5~6万円で貸す」といったシンプルな不動産投資法を繰り返しているので、小資金から始めたい方にとって再現性の高い不動産投資をやっていると思います。
ルイさんと会うたびに不動産の所有戸数が増えていますが、まだ、30代。どこまで増えるのか楽しみですね。

 

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※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

マッツンさん

マッツンさんまっつん

横浜市在住
2023年に会社員を卒業した専業大家
家族は妻と子供2人

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • ■ 主な経歴

    □1980年
    石川県に生まれる

    幼少期に両親が離婚し実母が出ていく
    父親が再婚するも、家におらず、継母に育てられる

    早く自立して家を出たいという思いから、高校時代はアルバイトに励む

    □2003年
    大学を卒業後、安定を求めて理系サラリーマンになる

    結婚し、2人の子供に恵まれる

    □2010年
    入院中に読んだ「ビッグトゥモロー」で赤井誠さんの記事を読み、不動産投資の勉強を始める

    加藤ひろゆきさんの「ボロ物件でも高利回り」を読み、不動産投資を始めることを決意する

    □2012年
    石川県の祖母の家を相続(0号物件)
    家賃10万円

    埼玉県さいたま市に戸建を購入(1号物件)
    価格340万円、家賃5.4万円

    □2014年
    東京都八王子市に戸建を購入(2号物件)
    価格770万円、家賃9.5万円

    神奈川県川崎市に賃貸併用住宅を購入(3号物件)
    価格2400万円、家賃30万円

    □2016年
    神奈川県川崎市の戸建を購入(4号物件)
    価格400万円、家賃7.5万円

    □2017年
    神奈川県秦野市の戸建を購入(5号物件)
    価格360万円、家賃5.4万円

    □2018年
    千葉県柏市に戸建を新築(6号物件)
    価格1325万円、家賃11.8万円

    神奈川県横浜市に戸建てを購入(7号物件)
    価格310万円、家賃8.9万円想定

    さいたま県川口市に戸建てを購入(8号物件)
    価格200万円、家賃7.5万円想定

    □2019年
    神奈川県横浜市の戸建てを購入(9号物件) 価格450万円、家賃9.3万円

    神奈川県川崎市に戸建てを購入(10号物件)
    価格655万円、家賃12万円想定

    神奈川県横浜市に戸建てを新築(11号物件) 家賃18.4万円

    □2020年
    神奈川県海老名市に戸建てを購入(12号物件)
    価格465万円、家賃8.5万円

    神奈川県横須賀市に戸建てを購入(13号物件)
    価格370万円、家賃8.5万円

    神奈川県湘南エリアに戸建てを購入
    神奈川県横浜市に区分を購入
    神奈川県横浜市に戸建てを購入

    □2021年
    神奈川県に戸建てを4軒購入
    神奈川県に戸建てを1軒新築
    都内に戸建てを1軒購入
    さいたま県に戸建てを1軒購入

    □2022年
    神奈川県に戸建てを3軒購入
    神奈川県にアパートを1棟購入
    神奈川県に区分を3軒購入

    □2023年
    神奈川県にアパートを2棟購入
    神奈川県に戸建てを2軒購入
    神奈川県に区分を1軒購入
    都内に戸建てを1軒購入

    サラリーマンを卒業

    □2024年
    家賃年収3500万円/年
    借入総額23000万円
    返済1500万円/年
    税引き前CF2000万円/年

    セカンドステージに向けて迷走中

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プロフィール

5050(ゴーさん)さん

5050(ゴーさん)さん

専業大家
東京在住
宅建士
妻と二人の娘の4人家族

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経歴
  • □1977年
    神奈川県綾瀬市に生まれる
    少年時代に宇都宮に引っ越し、以降、宇都宮で育つ

    □2001年(23才)
    大学在学中に宅建の資格を取得。
    大学卒業後、大手コンビニチェーンに就職。
    全く縁もゆかりもない地方に転勤を命じられ朝8時から深夜まで働いても生活はカツカツ。
    週末といっても遊ぶ友達もいない。
    地主との出店交渉を通じて、資産家と労働者の格差を実感する。

    藤山勇司さんの「サラリーマンでも大家さんになれる47 の秘訣」を読み、大家になって40才までにセミリタイアすることを決意する。ただし、貯金はゼロ。

    □2006年(28才)
    物流不動産の投資ファンド運営会社に転職。
    年収は850万円にアップ。
    転勤で引っ越したのを機に、横浜の1LDKを賃貸に出す。

    □2017年(30才)
    前職の先行きに不安を感じ、日系の大手不動産総合ディベロッパーに転職。
    翌年以降年収が1,000万円を超え、労働環境も改善する。

    □2015 年(37才)
    出世競争に敗れ、セミリタイアの夢を思い出す。

    □2016年(38才)
    札幌市の築9年、利回り9.5%、1LDK×10戸で6750万円のアパートを購入。

    □2017年(39才)
    札幌市の築10年、利回り14%、1LDK×8戸で4500万円のアパートを購入。
    埼玉県熊谷市の戸建てを300万円(実利16%)で購入。
    群馬県桐生市に築古、利回り22%の230万円のミニビルを購入。
    年間賃料約2000 万円、返済比40%でCF は1000 万円弱となる。

    会社員をセミリタイア。
    同時並行で所有物件のほぼすべてを売却。(区分5 戸とアパート2 棟)。
    まとまったキャッシュが手元に残る。

    見せ金を使って公庫と信金と実兄から総投資額フルローンを引き、中古戸建てを買う手法をスタート

    加藤ひろゆきさん伝授の「ぶったるんだ生活」をしながら規模拡大。

    8月
    埼玉県久喜市の戸建てを320万円(実利19%)で購入

    10月
    埼玉県加須市の戸建てを348万円(実利18%)で購入

    11月
    埼玉県熊谷市の戸建てを300万円(実利18%)で購入

    11月
    埼玉県行田市の戸建てを350万円(実利19%)で購入
    ※実利の定義:(取得総額+リフォーム費)/年間家賃
  • □2018年
    以降、年間8棟ペースで購入。

    □2022年現在
    ぶったるんだ生活を満喫中。

    宅建業者免許取得済
    一部残っていた札幌のアパートも売却。
    総投資額をすべて融資調達する路線。
    拡大の目安を賃貸業の売上から純資産額の増加に変更。
    5年で倍増を目指している。

    戸建約40戸購入し内10戸は売却。
    賃貸売上は2,000万円強を維持しながら売却による利益を追求。
    宅建業者としての無担保の短期資金も積極的に借入。

    自宅付近から、融資に有利なエリアに法人本店を移動。
    戸建・アパート・マンション・物流・店舗・土地…。ジャンル(新築・中古)や所有形態(賃貸・再販)にこだわらず挑戦していきたい。

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