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ヤモリ、10億円を資金調達、日本初の空き家賃貸ファンド組成目指す

企業告知/その他 ニュース

2024/03/02 配信

「不動産の民主化」をミッションに空き家や中古アパートの再生に取り組む株式会社ヤモリは、DNX Ventures、三菱UFJ信託銀行株式会社、不動産領域に特化した米国最大のベンチャーキャピタルMetapropより、シリーズAにて総額10億円の資金調達を実施した。

今回調達した資金を活用して、三菱UFJ信託銀行と協業して日本初となる空き家賃貸ファンドの組成を目指し、日本全国にある空き家物件の再生を進めていく。

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■ヤモリが解決する社会課題

日本では空き家が2018年に約850万戸となり、多くの空き家は修繕が必要な状況だ。他方、高齢や低所得などを理由に賃貸住宅に入居できない人は年々増加しており、大きな社会課題となっている。

こうした築古物件や空き家増加の背景には、相続等で受け継いだ一部の不動産オーナーに所有権が偏り、上手く活用できていないことが影響を及ぼしている。

これらの空き家問題に対して、ヤモリは個人の不動産投資家に焦点を当て、より多くの人が不動産による資産形成ができるサービスを展開し、手付かずの中古住宅の賃貸市場活性化と住居環境の向上を実現していく。

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■不動産オーナーを育成して合計50億円以上の物件を購入

ヤモリはこれまで一般の会社員や主婦の方々向けに不動産による資産形成を寄り添って支援するサービス「ヤモリの学校」と「ヤモリの家庭教師」を提供してきた。

また、一般の個人投資家向けに不動産賃貸業に特化したクラウドシステム「大家のヤモリ」を無料で提供している。提供開始から3年間で利用者は5,000人、登録物件規模は1,000億円以上まで利用が拡大している。

このクラウドシステム「大家のヤモリ」を活用し、全国の中古物件情報を集めたポータル機能、収支シミュレー ション機能、賃貸需要調査データベース、融資資料作成機能、購入後の収支管理、書類管理機能などIT化し、不動産事業運営の効率化を図るとともに、「家庭教師のヤモリ」では不動産の購入から管理・売却まで一貫して不動産事業に精通した自社スタッフが個別の相談や質問に回答することで、会員生徒の目標に合った賃貸経営をサポートしている。

SNSや口コミでサービスが拡大し、20-30代の個人投資家を中心にこれまで1,600名以上の会員生徒が入会しており、全国に中古不動産の再生に取り組むオーナーの育成を目指している。

また、現在までに会員生徒が購入した中古物件規模は合計50億円を超えており、会員生徒は中古の戸建や一棟アパートをリフォームした後に、貸し出すことで、安定した賃貸収入を得ている。

更に、会員生徒向けに無担保融資の「ヤモリローン」の提供を開始した。中古物件の再生をより一層後押ししていく上で、さらに重要となるのが、不動産事業に対する融資。これまで法定耐用年数を経過した中古物件に対しては、物件取得の際に融資を活用することが難しく、流通を妨げる大きな要因だった。

今般の「ヤモリ ローン」により、中古物件の取得やリフォームであっても無担保で融資を提供する仕組みを構築することで、より多くの人が空き家となっている戸建てやアパートの再生に取り組むことができるようになる。

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■日本初となる空き家賃貸ファンド組成を目指す

ヤモリは今回の10億円の資金調達により、全国の中古戸建物件を購入出来る事に加えて、会員生徒が購入してリフォームした物件をヤモリで買取り、運用管理することも可能となった。これにより空き家問題の解決だけでなく、会員生徒は出口戦略を取ることが難しいとされた中古物件の賃貸業に取り組みやすくなり、投資回収期間を短縮化できる。

また、国内外の機関投資家や個人投資家を呼び込み、三菱UFJ信託銀行と協業して日本初の空き家賃貸ファンドの組成を目指す。ヤモリは今回調達した10億円に加えて三井住友銀行及びみずほ銀行、さらには各地域の金融機関からの借入を活用することで、今後5年間で全国の地方都市エリアを中心に7,500件の中古戸建物件を取得して運営管理していく計画だ。

■DNX Ventures マネージングパートナー兼日本代表 倉林 陽氏 / Investment VP 新田 修平氏

「シードラウンドに引き続き、ヤモリ社のシリーズAをリードさせて頂き、大変嬉しく思います。シード期から、経営陣のリーダーシップと不動産民主化にかける熱いパーパスが、多くの人の共感を生み、素晴らしいトラクションを築き上げてきたのを目の当たりにしてきました。

空き家問題は日本の深刻な社会課題である一方、地方不動産マーケットは依然として開拓余地の大きい有望マーケットでもあります。これまでヤモリが培ってきた不動産コミュニティをはじめとする人的ネットワーク、データアセット、ノウハウを武器に、ヤモリが空き家問題という日本の深刻な社会課題を解決し、不動産の民主化を牽引してくれることを期待しております。」

■三菱UFJ信託銀行株式会社 法人マーケット統括部 事業企画室 新規事業G 岡田 拓磨氏

「今回の協業によって、これまで様々な理由でアプローチできていなかった、首都圏や主要都市以外の中核市における空き家、中古戸建の再生・活性化等、社会課題の解決に資する取組みの検討を開始できると考えております。将来的には、信託機能を活用した“社会課題解決型のビジネスモデル”の確立や、弊社パーパスである『安心・豊かな社会の実現』にチャレンジして参ります。」

■Metaprop Zach Aarons氏, Co-Founder and General Partner

「今回ヤモリのSeries Aラウンドに参画することができ大変嬉しく思います。日本の不動産テックは不動産事業規模に比較してまだまだ成長余地があり今後の発展を大変期待しております。

ヤモリの話を初めて伺った際、テクノロジーが北米大陸の戸建住宅ロングテール市場を集約する手助けを行ったような北米で成功したさまざまなビジネスモデルを思い起こさせました。また日本における空き家問題の解決とともに新たな投資アセットの創出・開拓という素晴らしい Mission Statementを掲げられている点も高く評価しており今後の協業も楽しみにしております。」

■株式会社ヤモリ 代表取締役 藤澤 正太郎氏

「ヤモリで実現したい社会は『中古物件の価値を引き出し、質の高い住環境を提供すること』です。そのためには、まずは知識を持った不動産オーナーをもっと増やさないといけない。そこで始めたのが『ヤモリの学校』と『ヤモリの家庭教師』です。物件購入から運営まで寄り添って、それぞれの目標に合った不動産賃貸業をサポートしています。

第一章ではヒトが育ち実績ができました。何よりも熱量の高い若年層の個人投資家が集まる良質なコミュニティを形成することができました。

続いて第二章では、今回の資金調達と金融機関からの借入を組み合わせることで、地方中古不動産市場にカネが回る仕組みを作ります。具体的には、ヤモリとして貸金業のライセンスを取得し、会員生徒さん向けに無担保最大15年間のヤモリローンの提供を開始しました。

更に三菱 UFJ信託銀行と協業して、日本初となる空き家賃貸ファンド組成へ動き出しました。これにより、会員生徒さんが融資が伸びない等の理由で手放す物件をヤモリが積極的に購入を検討できるようになりました。

ヒト・カネが揃ったら、あとはモノである物件情報です。ヤモリは地図と連動したポータル機能を開発して、地場の不動産会社から物件情報を集めています。賃貸需要調査のデータベースを構築し、修繕・リフォームのtipsやノウハウなどが蓄積されていくシステムになっています。

このようにヤモリは、これまで手付かずであった『中古物件X地方』において、ヒト・モノ・カネが揃う仕組みを作って新しい市場を創ることを目指します。」

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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