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貸別荘、民泊、レンスペ…次々に事業を興すのは、若い企業家へ投資して日本を元気にしたいから!【後編】

大家列伝/チャレンジ大家くらちゃんさん_画像 大家列伝/チャレンジ大家くらちゃんさん 著者のプロフィールを見る

2023/9/29 掲載

前編に続き、元外資系ビジネスマンの事業家、くらちゃんにお話をお聞きします。外資系企業を辞められた後、いろいろな事業を始められたそうです。さらにこれからやりたいこともあるとか。スケールの大きなくらちゃんのお話を詳しく伺ってまいりましょう。

■民泊新法ができて民泊事業をリセット!田舎の海で貸別荘事業へ

くらちゃん

2018年3月、最後に勤めた消費財メーカーの執行役員をしていた時に、不動産投資のキャッシュフローがサラリーマンの給与を超えたので、奥さんからサラリーマンを辞める許可が下りました(笑)。

でも会社もそう簡単には辞めさせてくれなくて、翌年1月にようやく卒業できました。その時奥さんに、CFがサラリーマンの給与を超えたからいいけど、そのサラリーマンの給与分の補填はどうするの?って言われて。

しかも不動産投資で管理会社に丸投げだったら、ヒマしていたらボケちゃうよ、と言われて、始めたのが貸別荘。それを期にいろんな事業を展開していきました。

華子

独立後最初のビジネスは貸別荘だったんですね。

くらちゃん

はい。町屋でシェアハウスをやったときに紹介してくれた不動産会社が「くらちゃん、シェアハウスもいいけど、Airbnb(エアビー)もいいよ!」って言うんです。

エアビーもマンションの一室だと結構厳しくて、今は戸建てのほうが優位性があっていいよと。だからサラリーマンのときに民泊を5軒ぐらいやったんです。ところが2018年に民泊新法ができて180日ルールが出来たんで、全部売却したんですよ。

でもさっきも言ったようにサラリーマンの給料分を稼がなくてはいけないので、じゃあちょっと地方でエアビーをやろうかなと思ったんです。180日ルールで上手くいかないのは、実は都内の物件が高いからなんですよね。

宿泊費は田舎の方に行ってもあまり変わらないんですよ。伊豆も東京と比べると若干安いですけど、言うほど変わらなくて。物件を買えば10分の1ぐらいじゃないですか。これなら180日ルールでも出来るんじゃないかと思って。

そこで田舎の海のリゾートで物件を探して、九十九里町で一軒やってみたら、すごく儲かったんです。ネット利回りで30%超えるぐらい儲かりました。売上で500万円くらい、ネットの金額で160~170万円ぐらい儲かったかな。

華子

すごい!エアビーのビジネスの利回りって、不動産とちょっと違う次元の数字ですよね。

くらちゃん

これは儲かるなと思って拡大しました。九十九里町の後は伊豆に行きました。やっぱり海と言えば伊豆だと思ったので。どんどん増えていって、気づくと10棟になっていました。

内装もおしゃれな貸別荘の一室

内装もおしゃれな貸別荘の一室

■スペース事業は人を雇って規模拡大路線

くらちゃん

会社を辞めて始めた事業の中にはレンタルスペース事業もあります。会社を辞めたら、奥さんにそろそろ関西に帰りたいと言われて、神戸に帰ることにしました。仕事はどこでもできますし、阪神の応援もしたいですからね。

その頃物件は東京圏にほとんどあったので、月一くらいは東京に来なくてはいけませんでした。せっかくだから物件を貸しながら住めないかなと思っていたら、レンタルスペースでやれそうだと人から教えてもらったんです。

じゃあ一軒やってみようと思ってやってみたら、これがすごく儲かって。半年で初期費用を回収できてしまうのがわかりました。

華子

場所はどちらですか?

くらちゃん

新富町です。ベッドが必要なので座れるタイプのベッドを置きました。そこではパーティースペースをやっていたんですが、コロナを期に売ってしまいました。

繁忙期の12月の売上は100万円超えましたね。今は19軒ありますが最近2件作ったやつで21軒になりました。最近はすごい勢いで作っています。

レンタルスペースがうまくいっていたので、去年の3月ぐらいにコワーキングスペースがコロナのおかげで流行ったのもあり、レンタルスペースと同じような感じだろうと思って、コワーキングスペースを神戸に作りました。

そしてそのスペースに集まってきた人たちに、ビジネスに関していろんなことを教えてあげようと思っていたんです。外資系企業で学んだこととか、レンタルスペースとか貸別荘とか、上手くいっているビジネスを教えてあげて、みんなを元気にしてあげたいと思って、神戸で始めたんです。

華子

そのお店はどうなったんですか?

くらちゃん

レンタルスペースって駅から近ければ、中さえきれいだったら外観がボロくてもいいんですよ。でも、コワーキングスペースは違いました。自分のオフィスなので、毎日来るんですよね。レンタルスペースは週に1回、月に1回くらいしか借りない。

毎日来るところは外観も見ないといけないみたいで、内見する人みんなダメだったんですよ。元町駅に直結していてめちゃめちゃ便利で良かったんですが、外観がダメで誰も入らなくて。

これはいけないと思って、受付に人を雇いました。でもうまくいかなかったんです。このままじゃ赤字垂れ流しです。そこで大きめの平机を入れて会議室に変えたんですよ。そうしたら一応ギリギリ黒字になって、月3~5万円くらい儲かるようになりました。

華子

なんとかなって良かったですね。

くらちゃん

でも、そこは家賃が30万円くらいするんですが、それで利益が5万円。しかも初期費用1100万円もかけていて、規模から考えたら、ビジネス的にはやる意味がないんですよね。

当初は無人だったから、いくらかでも儲かれば良かったんです。ところが人を雇ってしまったら、話は別です。

コワーキングスペースが失敗したからお前はクビだ、なんてことはできない。だからレンタルスペース担当にして、ガンガン仕事をやってもらっています。

インテリアにもこだわった会議室

インテリアにもこだわった会議室

■若い企業家へ投資して日本を元気に!

華子

若い人達にビジネスを教える活動はどうなっているんですか?

くらちゃん

もちろんやっています。「若い企業家へ投資して日本を元気に」というのが僕のビジョンですから。僕が学んできたことを教えるっていうことをやっています。実はうちの女性従業員が起業しようとしていて、彼女がレンタルスペースを今日開いたんですよ。

華子

素敵ですね!場所はやっぱり神戸ですか?

くらちゃん

そうです。そういうサポートを今やっています。だから、うちは副業OKなんですよ。24時間いつでも仕事してもらっていいし、家で仕事してもらってもいい。ネットの時代ですからね。彼女としては、副業とか試してみたいって言っていたので。

こうしていろいろ応援してあげていると、楽しいんですよね。そうしたらもう一人雇って、今度は民泊を担当させたらいいかなと思っています。人を雇うと仕事を与えなきゃいけないから増やす、というパターンで、2026年の目標を売上3億円にしようと思ってやっています。

■僕は不動産投資家というよりビジネスマン

くらちゃん

僕ね、趣味なんですよ。ビジネスを考えるのが。会社を辞めて家にいるだけって暇じゃないですか。やっぱり何をやるのか色々考えて目標を作って、達成するのが好きみたいです。

そうして色々考えているうちに数字をまとめたチャートができあがるんです。そして銀行にその資料を持っていくんですが、実は昔東京にいたときは、あんまり銀行に行かなかったんですよ。

でも最近3~4か月に1回、東京に行ったら必ず回る銀行があって、資料を見せています。銀行からは、貸すの自体は全然問題ないと言われます。個人としても問題ない。

資産も全然問題ないけど、あとは物件次第です、と。特に今はあまり買う気がないので、これ以上借金を増やすのはどうかな、と思っています。

華子

それはどうしてですか?

くらちゃん

金利が上がってくる局面ですからね。基本的に円安になるので、海外資産は増やします。だから僕は不動産投資家というよりビジネスマンなんですよね、完全に。

長期で見たらどう考えても不動産は値下がってくるんですよ。日本は人口が減っていくから。国がどんどんインフレになるかもしれないし。そういうことを考えながらやっていると、銀行が貸してくれるから借りる、みたいな考え方が大嫌いになってくるんです。

よくセミナーで若い人に「僕いくら借りられますか?借りる方法を教えてください!」って聞かれます。これはありえないです。金利が上がっても返せるかどうか、ちゃんと考えていますか?ってことです。リスクも考えずに買うなんて、僕の中では全くありえません。

そういうことを考えつつビジネスをどう動かしていくのかの一つのポートフォリオとして、不動産賃貸業があるんです。不動産賃貸業は安定していますから。だから今はキャピタルゲインというよりはインカムゲインをメインに考えていますよ。

華子

これから不動産投資、ビジネスを始めたい人は何からやればいいでしょうか?

くらちゃん

不動産購入でもいいし、レンタルスペースもいいんですが、まずビジネスに触れてみるのが一番いいと思います。小さい金額でできることだったら、迷わず始めた方がいいでしょう。

しかも自分でやっている、何か興味があるものがいいですよね。例えばレンタルスペース。僕がなぜ会議室をメインにやっているかというと、もちろん簡単だからっていうのもあるんですが、自分がサラリーマンだったから会議室を使っていたんで、ニーズがわかるけど、ダンスなんてさっぱりニーズがわからない。

パーティースペースも自分で使う場面が思い浮かぶからやっています。そのあたりを考えながら、始めてみるのが良いと思います。

僕ね、60歳になったら、細かなレンタルスペースとか貸し別荘は全部やめて、引退生活に入ろうと思ったんですけど、お陰様でまだ元気なんですよね。

華子

素晴らしいじゃないですか!そうすると引退は伸ばすんですか?

くらちゃん

だからリタイヤ予定は65歳まで伸ばしました(笑)。でも不動産賃貸業とエンジェル投資家だけはやろうと思っています。エンジェル投資は今ちょっと始めるタイミングを見ているところなんですよ。

実は西アジアで株式上場してる会社に5,000万円くらい出資しているんですが、あと1カ月くらいで、この会社が欧米市場に株式交換で上場するんです。

そうすると、この5,000万円が2億円くらいになる目算なんです。そうなるとキャッシュも増えるから、そのタイミングでエンジェル投資を始めようかなと思っています。だからこれからも楽しみなことがたくさんあって仕方ないんですよね。

(編集後記)
有名外資系企業を渡り歩いてこられた、くらちゃん。目を輝かせながらいろいろな事業のお話を聞かせてくださいました。サラリーマン時代に培ったマネジメント能力を、退社されてからも遺憾なく発揮されていました。くらちゃんの背中を見ながらビジネスを学んで成功してゆく若者が増えていくと、日本も活気づいていくのだろうなと思いました。大変勉強になる貴重なお話をどうもありがとうございました。(担当:T)
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※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

チャレンジ大家くらちゃん

チャレンジ大家くらちゃんちゃれんじおおやくらちゃん

会社経営
神戸市在住

プロフィールの詳細を見る

不動産投資歴
  • □1964年
    神戸市生まれ

    □2009年7月
    不動産投資スタート

    □2010年4月
    神戸市に新築タワマン購入

    □2012年7月
    福岡市に木造AP購入
    福岡市に区分2戸購入

    □2012年10月
    横浜市に新築AP購入

    □2014年1月
    ハワイにコンドミニアム購入

    □2014年2月
    川崎市に新築AP購入

    □2014年3月
    新築シェアハウス購入

    □2015年1月
    西荻窪に中古RC購入

    □2017年2月
    野立て太陽光購入

    □2019年3月
    所沢市に新築木造購入

    □2019年1月
    サラリーマン卒業
    不動産賃貸業で12棟93部屋
    現在のCFは年間6,000万円

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