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貯金100万円。高校生と中学生の2児のシンママ,お金がかかる今,新築1棟アパートの大家に

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2023/09/14 配信

愛知県在住、アラフィフ会社員のNamiさん。10年程前に離婚してからシングルマザーとして2児の子育てに奮闘してきた。子供達が高校生と中学生になり、塾代など学費の負担が重くのしかかるように。そんなお金のかかる今、家計の見直しを機に興味を持ったのが不動産投資だ。

とはいえ頭金として使えそうな貯金は100万円ほど。ダメ元で金融機関をあたり融資先を探ると意外にも融資のあてができ、土地から購入して新築1棟アパートの大家さんに。Namiさんの不動産投資体験談を紹介する。

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三重県某市で新築した1DK6戸の木造3階建てアパート。モダンな外観デザインが目を引く

50歳目前、学費のピークはこれから。
家計の無料診断を機に「投資」の必要性に気づく

教育系の仕事に会社員として従事し、今年で勤続25年。10年前に離婚した際には2人目の子供の育休中で、時短勤務で仕事復帰する制度はあったものの、周りで時短勤務を選択している人はおらず、フルタイムで仕事復帰し、時間のやりくりに追われる日々が何年も続いた。ところが子供が成長した今、「塾代」が思った以上に高額で「お金」のやりくりに苦慮するように。

そんななか保険の販売を行うファイナンシャルプランナーが無料で家計診断をしてくれると営業の電話があり、家計診断を受けることに。その結果、この先、2児の進学や塾代などの学費の確保の必要性を感じた。

勧められたのは貯蓄性のある外貨預金型の保険だが、これまで投資といえるものをまったくしてこなかったことを顧みて、幅広く投資に興味を持つ。NISAなどが学べるお金のセミナーに参加し、不動産投資をしている人の話を聞くうちに、不動産投資に興味を持つ。

もう1点、Namiさんが不動産投資に興味を持った大きなきっかけがある。それは母親がサラリーマン大家をしていたことだ。

「母が会社員の傍ら、自宅から歩いて行ける範囲で土地を買ってはアパートを建て大家業をしていました。退職後はそれが大きな収入の柱になり、こうした収入の柱を創る方法もあると感じていました」

それが不動産投資の勉強をするうちに、母とは違うやり方で、今は20~30代の若者や子育て中の女性でも不動産投資をしている人がいると知り、自分にあった方法があるのではないかと思うように。セミナーや勉強会に通い、学びを深めていく。

「いざ不動産投資を始めようとしても貯金は100万円ほどで、築古戸建ても買えません。実はそれまでお金が貯まれば住宅ローンの繰り上げ返済に充て、ボーナスの8割を繰り上げ返済に充ててきました。何千万もの住宅ローンをかかえるのが嫌だったのです」

マイホームは立地にもこだわり、家に興味がなかった元夫を頼らず、結婚していたときに自分名義で購入した。ただお金の勉強を始め、繰り上げ返済に充てる現金があるなら別のことに投資ができたのではないかと考えるように。

元手100万円で不動産投資はできるのか?
属性もマイホームも、使えるモノはフル活用

先輩大家さんに相談をしたり、金融機関に飛び込んだりしながら、元手100万で不動産投資を始める方法を模索する。

「先輩大家さんが懇意にしている金融機関についていき、相談をすると、ローン残高わずかの持ち家を担保に入れることや、勤続25年の会社員として属性を活かして、東海エリアでも賃貸需要のあるエリアで、4戸~8戸の5000万ぐらいのアパートなら融資が受けられるかもしれないとわかり、一気に視野が開けました」

金融機関に提示された条件の範囲内で土地、中古、新築問わず不動産サイトを検索したり、大家仲間から売り物件の情報をもらったりして、目ぼしい物件を探した。そんななか興味をもったのが、自宅から車で1時間ほどの土地だった。

「三重県某市の駅徒歩8分の土地で男性単身が多い、工場が多い場所です。土地の情報に不動産業者が想定する木造アパートの建築プランが掲載されていました。金融機関からココだったら入居者が埋まるとお墨付きをもらったのですが、最終的に当初融資の相談をしていた金融機関とは別の地銀で融資を受け購入することに」

アパートのプランは不動産業者の提案の通り、1LDK6戸に。土地+建物5400万円をほぼ融資を使って購入した。期間は25年、金利は1.6%で利回り8.9%となる。

6月に入居募集の苦難を経験するも
引渡後2週間で満室。毎月のキャッシュフローは15万

入居者のターゲットは近くの工場に勤務する単身男性だ。建てるにあたり、こだわったポイントは?

「初めてなので奇をてらわず、万人受けするようなオーソドックスなものを目指しました。ただし最近は単身者でも大きな冷蔵庫を買う人が増えていると聞いたので、冷蔵庫置き場を広めに確保しました。駅近ですが、車で移動する人が多いエリアのため駐車場は戸数分確保しました」

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キッチンはカウンターテーブル付きで、ダウンライトがあり、シンプルでもトレンド感のある内装に
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落ち着いた色彩のキッチンとアクセントクロスで、幅広い世代を惹きつける

購入時からわかっていたことだが、スケジュール上、入居開始が6月の梅雨時期になるため、客付けには少し苦労した。

「地元の仲介業者さんを何軒もまわり、1戸1戸決めていき、引き渡し後2週間で満室になりました」

入居者は18歳の高校卒業したてのカップルから、上はアラフィフの単身者までと幅広いが、メインは20~30代の近くの工場などに勤務する単身男性とほぼ想定通りの入居者で埋まった。

不動産投資に興味を持ったのは2年前。いざ1棟アパートの大家さんになって思うことは?

「引渡しからまだ数か月ですが、毎月、返済など諸々差し引いても15万円手元に残ります。これを再投資にあてたり、子供の学費の足しにしたりでき、新たなお金の流れができ、勇気を出してやってよかったと思います。私の場合、アラフィフで始めましたが、もっと早く始めていたらよかったと思います」

持ち家も属性も、持ちうるものすべてをフル活用して不動産投資を始めたNamiさん。これからもいい物件があれば買い増していきたい考えだ。

健美家編集部(協力:高橋洋子(たかはしようこ))

高橋洋子

https://yo-coo.wixsite.com/home

■ 主な経歴

暮らしのジャーナリスト。ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、情報誌などの編集を経てライターに。価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、おトクなマネー情報の研究に目覚め、FP資格を取得。住宅、マネー関連の執筆活動を行う。

■ 主な著書

  • 『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)
  • 『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)
  • 『最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)など

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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