足立区の重点再開発エリア「江北」の目玉施設
東京女子医科大学附属足立医療センターが誕生間近
地域のイメージアップと活性化を目的として、足立区が展開している「エリアデザイン」事業。重点開発地域の一つ江北地域の目玉「東京女子医科大学附属足立医療センター」が2022年1月5日に開院する。
同センターは、三次救急、災害拠点病院(屋上ヘリポート)、がん診療機能、地域医療支援病院、高度急性期、周産期母子医療センターの機能を備えた病床数450床の大学病院。敷地面積は約2万7644uで、病院棟は地上10階、地下1階となっている。

現在、病院周辺電線類の地中化や、バス転回場所の設置など、関連工事を行なっているところだ。開院に合わせて、新規開設を含むバス7路線が病院付近を運行予定となっており、アクセスが格段に良くなる。

東京女子医科大学附属足立医療センターの前の通りは、かつて公募で決定した「おしべ通り」という愛称だった。それも開院にあわせて「東京女子医大通り」に変更される。こういったところからも、足立区の力の入れようがうかがえる。

東京女子医科大学附属足立医療センターは、現在荒川区にある東京女子医科大学東医療センターが移転してできる医療施設である。東京電力などからの借地に頼る敷地条件や、建物の老朽化などが課題となり、東京女子医科大学東医療センターの代替地を検討していた際、足立区からの誘致があり実現した。
マイナーだった江北地域は
再開発でどう変わる?
江北地域は足立区の西南部にある。江北と聞いてどこにあるかパッと思い浮かぶ人は区民でもない限りほとんどいないであろう。

日暮里・舎人ライナーが開通するまで、このエリアの公共交通はバスしかなく、周辺は宅地と田畑が混在していた。

いわゆる下町で、「江北バス通り」には昔ながらの商店が並ぶ。現在はシャッターが降りている店舗も少なくない。


2008年に都営日暮里・舎人ライナーが開通後、沿線に大型商業施設やマンションが増えて江北地域の人口も増加した。
足立区内初の大学病院、東京女子医科大学附属足立医療センターが開院すれば、江北地域の存在感が増すことになるだろう。足立区は「健康」を合言葉に江北地域の施設を充実させるとメッセージを出している。
7、8年前にこのエリアで見た「23区内なのに庶民が駐車場付きの戸建てを買える」というニュアンスの広告が印象的で、当時は実際に2000万円台で新築戸建てが売られていた。現在もあるのかもしれないが、条件は厳しくなっているものと思われる。
都心の主要駅まで片道1時間以内
駅周辺は子連れファミリーが目立つ
日暮里・舎人ライナーの江北駅は、西日暮里駅まで9分、日暮里駅まで12分。大手町駅まで27分、東京駅まで33分となっている。池袋、新宿、渋谷も片道40分から1時間程度であり通勤圏内だ。江北駅に限らず、日暮里・舎人ライナー沿線は、都心に通勤する人たちのベッドタウンとして発展してきた。


不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME’Sによると、2021年8月現在で、家賃相場は江北駅周辺のワンルーム・1K・1DKで平均7万円、2LDK・3K・3DKで平均11万円、3LDK・4K・4DKは平均15万円となっている。
家賃はそこまで安くはないが、都心や人気エリアと比較すると、同じ間取りでも広い。同じ条件の部屋を都内で探すのは難しいため、ファミリー向けの物件の場合は特に、一度部屋を埋めれば空室が出にくいと考えられる。江北地域の利便性を高める再開発も、入居者の定着に繋がりそうだ。
まだまだマイナーな地域だが、だからこそ23区内での投資を諦めている不動産投資家も、割安な物件を手に入れられるかもしれない。
健美家編集部(協力:外山武史)
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