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モノ、コト消費に焦点当てれば、レンタルスペースは思わぬ収益力を発揮!?

不動産投資全般/その他投資 ニュース

2023/09/12 配信

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ちょっちした遊休空間を「レンタルキッチン」として活用する試みもある。

レンタルスペース市場が急成長している。空き家、遊休施設などの収益化に頭を悩ますオーナーにとっての活用術の一つとして定着し始めている。倉庫・トランクルーム、会議・研修、写真・ロケ撮影、パーティ、交流会など使われ方は幅広い。

スペースシェアの市場規模は、情報通信総合研究所の「シェアリングエコノミー関連調査2022年度調査結果」によると、3797億円となっている。

レンタルスペースの予約・集客プラットフォームを提供するRebase(リベース、東京都渋谷区)では、その中の貸会議室・レンタルスペース等の市場規模について1790億円と推計し、2032年には1.7兆円にまで拡大すると予想している。年平均の成長率は25.4%である。スペース貸しビジネスの商機拡大に期待している。

意外に歴史は古いトランクルーム

レンタルスペースビジネスで、すっかり定着しているのがトランクルームである。日本で最初のトランクルームは、三菱倉庫が東京・新橋の芸者さんの着物を入れたものを預かったのが最初とされ、昭和の初めの頃の話だ。そう見れば、当時トランクルームという言葉はないが、この手のビジネスの歴史は意外に長い。

近年では、遊休地・遊休施設を活用してトランクルームを作って近隣の住民に貸し出すというスタイルが主流となっている。借りる人は、家の中に納まりきらない季節物の洋服や雛飾り、趣味のゴルフや釣りの道具などを収納することを目的に広がりを見せてきた。

広さは1畳タイプからワンルーム区分1戸ほどの面積までさまざまだが、最近では趣味の自転車やバイクを収納できる大型のトランクルームもあり、そこで修理なども対応できる。法人利用では、資料保管庫代わりやイベントグッズ・備品置き場、テレビ制作会社などプロダクション系の衣装置き場になっているケースもある。

空室を1時間単位でレンタルする時間貸しビジネス。駐車場ではなく、部屋を対象に展開するサービスだ。And Doホールディングスでは、「タイムルームRクラウド」を展開しており、予約から決済までクラウド上で一括管理するシステムを導入して利用者利便性を上げている。物件はもちろん、顧客情報管理、電子錠によるカギの開け閉めができる。賃貸住宅の空き室のあるオーナーにとっては、新しい入居者が決まるまでの期間限定でも活用できる。

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ユーチューブに流す料理番組の撮影という利用方法もある。(冒頭の写真含めて写真出所はオールド不動産)

全国展開めざすレンタルキッチン

スペースの使い方の多様化は進んでいる。都内でレンタルスペースを展開するオールド不動産(東京都渋谷区)では、レンタルキッチンをエリアパートナーと一緒に全国展開する事業に踏み込んだ。同社のレンタルスペースFCブランドの「リノスペ」を使って飲食店・菓子・総菜製造のそれぞれの許可書を取得したレンタルキッチンを目指している。

地域の特性、ローカル性を考慮しながら建物をリノベーションして行うものだ。全国でエリアパートナーを募集中しており、その1号店は大阪だ。神奈川県と愛知県、沖縄県への進出も決まっているという。

リノスペのレンタルキッチンは、飲食店許可書を取得するので、例えば週末限定のカフェとして展開できたり、飲食業界に挑戦したい人向けのテストマーケティングの場、オンライン販売向けのお菓子を作る場所、SNS映えする洒落た空間にすることでユーチューブなどにアップする料理番組の撮影といった利用の仕方などを紹介している。

このように遊休施設や空室を収益化する試みが盛んに行われている。人口が減少していく中で、空き家問題や築古で空室を持て余している雑居ビル等も多くなっている中で、立地によもよるが、ちょっとした知恵とアイデアで再び収益を生み出す空間にできる。単なる居住目的ではないモノ、コト消費にフォーカスしてみるのも面白い運用方法かもしれない。

健美家編集部(協力:若松信利(わかまつのぶとし))

■ 主な経歴

学生時代から不動産に興味を持ち個人的に不動産関連の記事を多数執筆。大学卒業後、不動産関係情報誌に20年以上勤務。現在は都内のIT会社に勤め、副業でいくつか投資関連の記事を担当・執筆する40代サラリーマン。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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