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4児のシンママ,新事業ヒットで3500万, 投資先に選んだのは利回り15%の戸建て

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2023/05/26 配信

上は20代後半、下は幼稚園児の2男2女の4児を育てるシングルマザーの東山ともみさん。広島県在住で、広島市内に3戸の戸建てを所有する。不動産投資を始めたのは2年前だが、不動産に興味を持ったのは15年程前のこと。

離婚後、育児のために朝も夜も働き、それでもお金が足りず、電気やガスが止まったこともある。そんなときテレビで、女性大家さんが「自分が何をしていても、不動産がお金を稼いでくれる」と語った姿に衝撃を受けた。書店に走り、手に取ったのはロバート・キヨサキの名著『金持ち父さん、貧乏父さん』である。

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広島県で大家業と空調設備業を手掛ける、東山ともみさん

コロナで好調だった事業にかげりが。
かつて興味を持った不動産投資をいよいよ開始!

これまでさまざまな仕事に従事してきた東山さん。コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、車関連の企業の経理事務、飲食店など、24時間中16時間働くこともざらだった。

「子供のために働いているのに、長時間労働で、子供に寂しい思いをさせていると感じていました。そんなとき、テレビをきっかけに不動産投資に興味を持つも当時の私の属性では、融資を受けて大家になることは難しいと判断しました。

ただ、ロバート・キヨサキの本の影響で、雇われ人を続けていても豊かにはなれないと悟り、美容関係の仕事を個人事業主として始めました」

9年程前には空調設備の仕事を個人事業主としてスタート。顧客が増え、法人化したところ、半期で3500万円の売上に。

「広島はインバウントの需要が高く、ホテルやテナント、公共施設などからエアコンの取り付け依頼など、多く仕事をいただけるようになりました。ところがコロナで一転し、ホテルの建設ラッシュだったのが、工事の度重なる延期で、順調だった事業が不安定に。新事業を探るなかで、15年前に興味を持った大家業を始めようと思ったのです」

過去に健美家ニュースでも取材した、広島大家塾を主宰する横山顕吾さんから不動産投資について学んだ。そこで不動産投資にはさまざまな手法があり、いろんなスタイルの大家さんがいることを知った。

そのうえで選んだのが戸建て投資である。

ハイハイする子を抱えて、下の階の住人におびえた過去。
賃貸暮らしは『地獄』だった。同じ境遇のママを救いたい!

「長く賃貸暮らしをしてきたのですが、賃貸での生活は、正直、地獄でした。下の階の住人が夜勤の男性で、生活時間帯が正反対で、下の子がハイハイするたびに天井をどつかれ、玄関をドンドンたたかれ、怒鳴りこまれました。子供に布団をかぶせて、身を潜めていました」

戸建てなら子供達と伸び伸び暮らせると考え、3年前に住宅ローンを使って新築一戸建てを建てた。

これらの経験から大家業をするなら自分と同じような境遇のママが安心して生活できるような部屋を貸したいと考えた。

「初めての投資は土地勘のある近所がいいと思いました。そこで近所で、仲良しの不動産屋さんに話をすると、いい物件があるよと中古戸建て2戸を同時に紹介され、どちらも購入することにしました」

勉強をはじめて5ケ月後のことだった。

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400万とは思えないほど、状態のよい1戸目の戸建て

購入した2戸とも、築40年程で価格は400万、家賃は5万円。本業の事業での売り上げには手をつけず、あえて融資を受けて始めることに。

信用組合から2戸分の購入費用として750万円、期間15年の融資を受けて購入。

リフォームはしていないが、一部、水廻りの不調があり、それは自分の会社で修理をした。

オーナーチェンジで購入したことから、購入後は10万の家賃の振り込みがあり、返済を差し引いても、5万円は手元に残る。

入居者は理想通り、シングルマザーの家族が入居している。

「1戸はもともとシングルのご家庭で、2戸目は私が買った後に離婚されました。引っ越しの相談を受け、多感な年頃のお子さんを連れて引っ越すのはおすすめできず、家賃を合わせていけるからと寄り添いながら、引き続き入居していただいています」

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2戸目の戸建て。こちらも家賃5万で貸している

どちらも購入の決め手は、駐車場があり、学校やバス停、スーパーが近いことなど、シングル家庭にとって重要な要素を満たしていたことだ。

さらに先日3戸目の戸建てを購入した。ネット検索で見つけた。

「広島市内で5DKの戸建てが280万で売りにでていたのですが、内見すると、ダイニングの傾きが気になり、200万に指値をしました。売り主は一人暮らしの高齢女性で荷物が多いことから、不用品はこちらで処分するから、置いていっていいと伝え、その点も含めて値下げ交渉をしました」

3戸目はこれから100万ぐらいかけてリフォームして、入居付けする予定だ。

「こんなことなら、もっと早く始めればよかった」。
15年の機会損失を悔やんでいる今、思うこと

最初の2戸の融資が決まり、買えることになった瞬間、「こんなことなら、もっと早く始めればよかった」と感じたそうだ。

「融資の期間を考えると、不動産投資を始めるなら早い方がいいです。なぜ15年前に不動産投資について興味を抱きながらも始められなかったのか? それは知識が足りなかったからです。

融資を受ける方法や、星の数ほどある収益物件のなかから、買うべき物件を選ぶ判断基準が分かりませんでした。たくさん物件を買っている先輩投資家さんから直接学んだことで、これらの知識をつけ、ようやく買う準備ができました」

融資を受けるには、銀行との関係性が重要であることを学び、銀行員が稟議を通しやすくする材料を持っていけるように心がけた。具体的には3年間ほどの年収が見られることを念頭に、事業に多少の浮き沈みがありつつも、十分な収入があることを証明できる準備をした。

「大家の会で、いろんな大家さんを見てきました。勉強をする前に物件を買われて、入居者がつかずに悩まれている方など目にして、大家業はけして不労所得ではないと悟りました。

とはいえ、よく調べてしっかり運営できれば、夢のある仕事でもあると思います。最初はよく知っている、土地勘のある所で買うのが安全です。また自分のリソースの整理も大切。賃貸経営を始めて、どこに向かいたいのかはっきりさせておくことも重要です」

かつての自分と同じような境遇の女性に、これからも住まいを提供できるように、今後も不動産投資に力を入れていく考えだ。

健美家編集部(協力:高橋洋子(たかはしようこ))

高橋洋子

https://yo-coo.wixsite.com/home

■ 主な経歴

暮らしのジャーナリスト。ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、情報誌などの編集を経てライターに。価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、おトクなマネー情報の研究に目覚め、FP資格を取得。住宅、マネー関連の執筆活動を行う。

■ 主な著書

  • 『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)
  • 『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)
  • 『最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)など

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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