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若い不動産投資家ら700人が品川に集結!日本不動産の「伸びしろ」はいかに?ヤモリサミット2023開催報告

不動産投資全般/イベント ニュース

2023/07/01 配信

6/25(日)品川インターシティホールにおいて、第2回ヤモリサミットが開催された。昨年に続き「不動産の民主化」を掲げ第2回となった今回は、メイン会場での講演や対談に加え、サブ会場での実演会や座談会も設置された。より双方向でのコミュニケーションが可能になり、ライブ配信も準備されるなど昨年以上に充実した会場アレンジとなった。

会場にほぼ満席となる約700人が来場した。年齢層としては20-30代が中心で、単独での来場だけでなくパートナーや子連れでの参加者もいるなど、場内は不動産投資や事業をするうえでの有益情報を得たいという熱量に溢れた。

メイン会場のステージから発信された情報を中心に、サブ会場の様子も含めてレポートする。

第2回の今年は、昨年以上の人数が終結し盛況となった。
第2回の今年は、昨年以上の人数が終結し盛況となった。

「日本の不動産の伸びしろ」を説いたオープニング

株式会社ヤモリの代表である藤澤氏は、日本において中古物件の取引割合が諸外国と比べて少ない点などに触れながら、日本の不動産業界の現状と将来について語った。

「米国のアパートメント利回りが4%台である点と比べると、日本の中古物件とりわけ『ヤモリの家庭教師』生徒さん購入物件の平均利回りは18.6%(当日配布『ヤモリの参考書』から引用)と大きな魅力があります。

また、社会課題の解決として空き家問題を例にすると、人口減少も一因ではありますが、相続した人がリフォームや修繕のリテラシーがないために放置されることも原因です。そこに皆さんが事業として取り組む伸びしろと存在意義があるのだと思います。」

その直後にはサブ会場での購入者座談会へとつながる前段として、4組の物件購入者の方々に登壇いただきそれぞれの購入ストーリーが一部紹介された。各購入者の指し値幅なども紹介されたが、共通していたのは「特別に物件紹介を受けたわけでなく、ポータルサイト等での検索が起点」になっていたことだ。

物件購入に近道はなく、購入できた人はやはり日頃から地道に探しているのだという気付きを改めて得た聴講者も多かったはずだ。

「不動産の民主化」を言い換えるとすれば、「公正な競争下で誰にでもアクセスできる業界を目指す」と言えるのだろう。

購入物件を紹介する登壇者たち。きこり氏のファシリテーションでセッションが進行した。
購入物件を紹介する登壇者たち。きこり氏のファシリテーションでセッションが進行した。

不動産投資を「事業」として成功させるための考え方

昨年に続き登壇となったJeremy氏のセッション「Jeremyの頭のなか」が、健美家コラムニストである「きこり」氏との対談形式で行われた。事前の質問や会場からのリアルタイム投稿に答えるQ&A形式で進められた。

「事業」が好きだと自称するJeremy氏からは、「割安」ということの捉え方や、自分が勝てる分野の見つけ方、知識武装することの大切さ、民泊やシェアハウスを事例に「プランB」を持っておくことの意味、などの考え方を披露してくれた。

一方で、 値引きを成功させたいときには?の問いに対して、「めちゃくちゃ数多く見て、購入に値する物件にとにかく数多く申し込みをする」という根性論とも言えそうな回答に加え「オーナー、仲介さんなど関わるステークホルダーが誰なのかをよく考え、手土産、手紙、ひたすら売主さんの話を聞くことなど何でもする」というウェットな回答も見せた。

決して楽なわけではない、と付け加えることも忘れなかったJeremy氏だが、事業において関わる他者を常に慮るソフト面や、時にはがむしゃらに取り組むことの重要性が成功者の口から聞けたことは興味深い。

モットーは「やりたいことを口に出してみる」で自己実現

休憩を挟みステージに上がったちぇぶ氏は、サミットの前日に夢だったかき氷屋の開業を実現させたという絶妙なタイミングでの登壇となった。薬剤師として勤務していた時代に独学で学び始めた投資、子育てのスタンス、仕事や副業のあり方をパートナーと話し合ったいきさつなどを、ヤモリ代表の藤澤氏との対談形式で語った。

話し合った末に夫婦で順に仕事をリセットしたと言うちぇぶ氏だが、当時の勤務先を退職する前にやろうと思っていたことは収益不動産の買い足しだった。融資を組むうえで与信枠を意識することにも触れながら、周到かつ計画的に行ったエピソードを交えた。

「やりたいことを口に出してみる」「失敗を恐れずにやってみる」と言うちぇぶ氏のポジティブなモットーは聴講者に響いたことだろう。また、過去には仕事に時間をかけ過ぎていたことを反省しバランスをとるようになったことで、子どもと過ごす時間の尊さにも思い至ったという。

収益不動産がそのバランスをとるための手段にもなっていた点は、子育ての当事者も多かったであろう会場の聴講者にはタイムリーなメッセージとなったに違いない。

ちぇぶ氏と藤澤氏による対談の様子。気になるキーワードを拾いながら展開された。
ちぇぶ氏と藤澤氏による対談の様子。気になるキーワードを拾いながら展開された。

「2つのめがね」で世界を見るススメ

続いて、健美家コラムニストでもあるきこり氏が再び登場し今度は演者として登壇した。「不動産は再現性が高いことを示したい」と冒頭に述べつつ「2つの”不動産めがね”で世界が変わる」と題して目の付けどころを具体例と共に示した。

「1つ目の『貯土地めがね』、2つ目の『商店街めがね』とも共通しているのは『不動産の価値の源泉は価格の歪み』であるという点です。歪みを見つけたら自分の取れるリスクの範囲内で歪みを解消していくのです。それにより大きな利益を残すことができます。」

これらの”めがね”をかけて探すべき物件のプロファイルは、絵空事でなく探していれば必ず存在するときこり氏は力説した。「アンテナさえ張っていれば誰にでも探せるはずで、それこそが不動産の民主化でもある」というメッセージが込められていた。

会場中が引き込まれた「事業」そのもののリアルなストーリー

メイン会場の講演でしんがりを務めたのは、同じく健美家コラムニストであるDX@母ちゃん氏だ。

「典型的な関西の商売人の家系」と自らのバックグラウンドに触れたうえで、特に思い入れが深い自らのプロジェクトとして、ゲストハウス物件、ニコいちリノベ物件、出来たて新築RC物件の3つを紹介した。

元食品工場だった物件を即買い付けしてからゲストハウスにするまでの投資額などに会場から驚きの声もあがったが、この事業が新たな経営者を生むことになり今でも応援を続けていることは経営者ならではの喜びだという。事業の入口から出口までの経緯を織り込んだストーリーに、聴講者は一心に聞き入っていた。

また、リノベ物件、新築物件の内装写真やこだわりに関する事例紹介に入ってからは、女性目線でのセンスや実用性、デザイン性が持つ優位性が一目瞭然であった。強度なども両立させているというキッチンや洗面台などの設備によって客付け期間が短かった点を聞き、聴講者が大きくうなずく場面も見られた。

「大家は一人でもできるが、『事業』としてやり始めたらどこかで人手が足りなくなる」「不動産をやることは税金との戦いでもある」などの経験談を交えながらも、事業を続けているのは「楽しいから」と結び、会場への強いメッセージを残した。

DX@母ちゃん氏の講演。エピソードを一つずつ丁寧に、笑い話も交えながら紹介した。
DX@母ちゃん氏の講演。エピソードを一つずつ丁寧に、笑い話も交えながら紹介した。

サブ会場ではリフォーム実演や購入者体験に人だかり

サブ会場では幾つかの部屋が用意され、リフォーム実演会と購入者座談会が催された。メイン会場と並行しての開催だったにも関わらず、休憩時間を使ってメイン会場とサブ会場を行き来する人の姿もあり、活発な動きが見られた。

リフォーム実演会の様子。座学のあとに実演があり、スマホ片手に聞き入る方も多く見られた。
リフォーム実演会の様子。座学のあとに実演があり、スマホ片手に聞き入る方も多く見られた。

購入者座談会ではより具体的な質疑応答の時間も設けられたことで、文字通り”膝を詰めて”情報交換をする様子が見られた。

購入者座談会の会場。聞きたかった質問を聞くにはうってつけの場だ。
購入者座談会の会場。聞きたかった質問を聞くにはうってつけの場だ。

クロージングの中できこり氏は「学ぶこと、知識を増やすことは選択肢が増えるということ。引き出しを一つでも多く作り持ち帰ってほしい」と述べた。

一人でも多くの方に行動に移してもらえることを期待して用意された内容だったことが伝わってきた。株式会社ヤモリのビジョンとして謳われた「次世代の不動産事業を創る」が体現されたサミットだったのではないか。

執筆:三刀流大家(さんとうりゅうおおや)

三刀流大家

■ 主な経歴

健康関連業界で都内に勤務する現役サラリーマン。ヨーロッパ駐在を経て帰国したのち、副業テニスインストラクターとしても活動。兼業大家でもある”三刀流”ライター。
趣味・ライフワークは、読書、映画、献血、テニス、日記、ワイン、高カカオチョコ、コーヒー、モーツァルト、CHAGE&ASKA、キン肉マン。

北海道大学卒業。薬剤師免許、バイヤー向け資格CPP-A級(Certified Procurement Professional)保有。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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