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ブラック上司の来襲で副業決意!”それなりの不動産投資”で6棟31室取得、サイドFIRE達成!若手投資家・ハルさん

不動産投資全般/投資家インタビュー ニュース

2023/11/17 配信

不動産投資でFIREしたいという方は多いだろうが、何もFIRE=家賃収入だけで悠々自適な状態、というわけではない。投資の運用益に加えてサイドビジネス(副業)による収益で生活費を賄う「サイドFIRE」や、週に何日か雇用されてパートタイム収入で生活費を賄う「バリスタFIRE」というスタイルも存在する。

今回紹介するハルさん(@HALU__ChAaan)は、サイドFIREのスタイルを選択したサラリーマン投資家のひとりだ。

福岡県在住の34歳で、2020年に不動産投資を始めて約3年で戸建1戸、アパート6棟31室を取得。ほかにコンテナトランク用地としての土地貸しも行っており、年間家賃収入は2,000万円にのぼる。

40%ほどの返済比率で安全に経営しながら、目標としていた月額キャッシュフロー70万円という水準を達成。今年いっぱいで職場を退職予定と、いよいよFIREを目前に控えているところである。

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ハルさんのXプロフィール画像

ハルさんは新卒で大手不動産会社に入社し、賃貸の営業として社会人のキャリアをスタートした過去をもつ。当時はとりわけ不動産に興味があった訳ではないが、大学時代に友人から「宅建を持ってると就活に役立つらしい」と聞き、宅建試験にチャレンジしたところみごと合格。せっかく合格したんだから、と不動産業界を選択した。

しかし、当時の労働環境は相当にハードなものであった。残業や休日出勤は当たり前、深夜に及ぶ会議に次々と割り振られる担当外の業務や不透明な給与体系。たまらず転職活動を開始し、1年ほどで他業種のルート営業職に転職をした。

「ルート営業の仕事では前職のように無茶な働き方を強いられることもなく、まさにホワイト企業って感じでした。安定した社会人生活を送れるようになり、結婚、マイホーム購入や子どもの誕生といったライフイベントも進んでいきました」
せっかくホワイト企業に入社するもブラック化で心身消耗
収入が途絶えることの危機感から不動産投資の道へ

しかしある時、ハルさんの平穏な社会人生活は突如として終わりを迎える。時代錯誤な考えを振りかざすブラック上司の来襲だ。

コミュニケーションコストは激増し、思いつきで次々と生み出される無駄な仕事によって就業時間も長時間化。働きやすいホワイト企業が、一変して働きづらい職場と化してしまった。

そしてブラック化した仕事で日々消耗しているところに、高校からの親友の事故死や父親の病死など、立て続けに重なるショックな出来事。ついには体調を崩し、一時休職を余儀なくされてしまった。

「こんな風に働けなくなって収入が途絶えたら、家族を食べさせることができなくなってしまう。給与以外の収入の柱を持たなくちゃダメだ、という強い危機感を覚えました。色々な投資や副業を模索した結果、宅建も持っていることだし、不動産が良いんじゃないかということで、不動産投資を始める決断しました」

ハルさんは不動産投資を始めるにあたり、まず法人設立から取り組んだ。ただ、最初から法人で取り組むと決めたわけではない。なんと設立したばかりの会社に対して、いきなり休眠手続きを施した。

「個人で何軒か買ったあとに法人で買っていくイメージを描いていましたが、じゃあこの物件から法人で買おう、と思っても設立手続きが完了するまでには期間を要します。設立だけしておいて休眠すれば税金も最小限で済むし、再開手続きだけならすぐなので効率的だと考えました」

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80万円で買った初めての物件。ノーリフォームですぐに借り手がついた

次に物件探しに取り組むが、ハルさんは「市場に激安物件(戸建)なんてそうそう見当たらない」という事実に気づく。そこで周囲の親戚、友人、知人に空き家で困っている人はいないかと地道に尋ねて回る作戦に出る。その甲斐あって、相続に困った方から空き家を80万円で譲り受けることができた。

「田舎で再建築不可の小さな戸建ですが、当時築18年で状態も非常によく、室内クリーニング程度ですぐに貸し出すことができました。家賃4万円でちょっと安くし過ぎたかもしれませんが、退去になってもすぐに入居がつくのでそのまま運用しています」

ピカピカ物件、高利回り物件でなくても、それなりの物件でいい
DIYはやらず、コミュニケーション力を活かして仕入れに特化

戸建の現金買いで不動産投資デビューを果たしたハルさんだが、その後はレバレッジを活用した一棟アパートの購入へと舵を切る。ハルさんは自身の不動産投資について、「それなりの利回りで、それなりの場所にある、それなりの物件を買い進めていくスタイル」と称する。

比較的安定的に稼働できるファミリー向けの間取りの物件や大手メーカー施工の物件を、利回り12%から15%ほどで購入している。

「SNSを見ると化物じみた投資家たちがめちゃくちゃ良い物件を買ってる様子が溢れていて、『いや、どうやったらそんな結果になるん?!』と驚くことばかりです。そこで僕はただ結果を見るのでなく、その”過程”=”物件を仕入れるまで”に注目し、兼業大家としての限られた時間を仕入れのために投下しました」

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ハルさんの投資活動スケジュール。メリハリをつけて、日曜は家族との時間を最優先!

ハルさんが物件を仕入れられるようになるために特に注力したのは、つぎの2点だ。

・物件ポータルサイト巡回
・業者との地道な関係構築

「なんだ、当たり前のことじゃないか」とお思いだろうか。ただ、ハルさんが短期間で結果を出したのは、この当たり前を徹底的にやり抜いたからこそとも言える。

まず物件ポータルサイト巡回について、なんとハルさんはおよそ1時間に1回の頻度でネットで物件検索をしているそうだ。

全国規模の大手ポータルサイトはもちろん、独自の物件を多く取り扱う地元不動産業者の自社サイトなど、いくつものサイトを常にブラウザで開いておいて、暇さえあれば更新がないかチェックしているとのこと。

「若い人がいくつものSNSを巡回するみたいに、無意識にやってる感じですね。そんな頻繁に見てもほとんど目ぼしい物件は出てこないんですけどね(笑)。でも常に見ているからこそ、いざ良い物件が出てきた時はいち早く動き出すことができてると思います。新着物件の通知サービスなんかは便利ですけど、少なからずタイムラグがありますからね」

つぎに業者との関係構築について、不動産投資において関係業者各位との良好な付き合いが大切であることは言うまでもないが、ハルさんはこの人付き合いという部分に相当心を遣って取り組んでいる。

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担当不在の時は差し入れと名刺を残していく。相手のドリンクの好みもバッチリ把握

「特別な用事がなくても仲介業者や管理会社など、まめに訪問して日頃から接点を持つことを心がけています。もちろんむやみに相手の時間を奪ってはいけないので、開店直後の比較的空いているであろう時間を選んで訪問したり、滞在時間は短めにするように気をつけています。

特別なことは何もない、昭和・アナログな靴すり減らし活動ですが、物件探しと訪問をひたすら繰り返すことで、最近は表に出る前の水面下情報もいただけるようになってきました」

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業者からの紹介で購入した大手メーカー築の好物件。信用組合で30年融資を獲得

夢や目標は具体的に描くほど達成に近づく
退職届を机にしのばせFIREへ邁進

地道な行動の積み重ねによって、”それなりの物件”を着実に増やしてきたハルさん。毎年正月には将来なりたい姿、今年の目標を具体的に紙に書いて部屋のデスクの前に貼り、そこに向かって頑張ってきた。勝負の年と銘打った2023年の大目標は「CF70万円/月を確保し、今の会社を辞める」こと。

退職届を実際に書き、あとは日付を入れて提出するだけの状態にして職場のデスクにしのばせていたという。会社を辞める未来をリアルに描いたことで、現実の自分の元へと運命を手繰り寄せてみせたのだ。

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年始に作る「今年の達成目標」 ビジュアルも活用して夢や目標を可視化

「月70万円のCFというと、不動産投資の各種リスクを鑑みれば安心できる額とは言えないかもしれません。でもより大きなCF、より大きな安心を追い求めて会社に居続けるより、人生のハンドルを自分で握れる主導権を早く手に入れたい気持ちが強かった。

とはいえ元来心配性なもんで、今の会社の業務の一部を退職後も請け負ったり、知人の不動産関係の業務に携わらせてもらったりといった、とりあえず食うには困らない体制は戦略的に整えました(笑)。

いわばサイドFIRE、バリスタFIRE的なスタイルですね。今後は不動産という基盤を持ちながら、そこに自分の”好き”や”やりたい”を掛け算しながら生きていきたいです」

最後に、これから不動産投資で人生を好転させたいと考える人に向けたアドバイスを尋ねた。

「闇雲に動き出すより前に、いつまでに何をどれくらい達成したいのか、どうなりたいのか、自分なりの成功イメージを具体的に描いてみるといいと思います。そこから、自分の棚卸しをやってみる。何を持っていて、何が足りないのか。

不動産投資に活かせる自分の強みを見つけて、それを伸ばせる、活かせる方向性を考えれば、取るべき投資スタイルが自ずと決まり、迷わず進めるハズです」

健美家編集部(協力:Tamaarai(たまあらい))

Tamaarai

■ 主な経歴

地方都市でサラリーマン業、ライター業、大家業の3足のわらじで活動する30代。 趣味は物件と料理のDIY。 特技は人の顔と名前を覚えること。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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