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家賃プラス7~10万でも大人気!空き家を再生した パーソナルトレーナー付き筋トレシェアハウス

賃貸経営/技あり・話題の賃貸物件 ニュース

2023/08/04 配信

健康意識の高まりなどから24時間営業のスポーツジムや、マンツーマンで指導を受けられるパーソナルトレーニングが人気である。不動産投資家にも参考にできる要素はないか?

そこで注目したいのが今年1月に東京・東池袋にオープンした、空き家を再生した「筋トレシェアハウス」である。5~7畳の個室に加え、トレーニングルームが利用でき、常駐のパーソルトレーナーから運動や食事の指導が受けられる。

住居のみの利用なら1部屋の家賃は6万円ほど。それがパーソナルトレーナーやジム代を加え、家賃16万円台で募集したところ、全5戸満室が続く人気である。

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パーソルトレーナー付きシェアハウス。トレーニングルームとトレーニング風景。同じ志を持つ入居者5名と切磋琢磨できる環境が魅力

築50年2階建ての木造一戸建てを活用し、
常駐のトレーナーが運動や食事を指導する

手掛けているのは空き家活用の「アキサポ」を運営する 株式会社ジェクトワンである。

取材した「筋トレシェアハウス」は「池袋サンシャインシティ」に近い東京メトロ有楽町線の「東池袋駅」から、徒歩6分程の場所にある。池袋駅まで徒歩圏内で、地下鉄、JR線など複数路線利用でき、都心へのアクセス抜群である。

にもかかわらず所有者が転居をしたことを機に、5年程空き家になっていた。もともと住宅兼倉庫だったこともあり1,2階を合わせて延床面積は約150㎡の広さがある。残置物処分にも困った所有者が「アキサポ」に相談したことが活用のきっかけだ。

「広さがあることからシェアハウスとしての活用を考え、なかでもターゲット層を絞った特化型シェアハウスとして運用をすることに。

『筋トレシェアハウス』をコンセプトに専属のトレーナーが常駐し、併設するトレーニングジムで定期的なパーソナルトレーニングと食事指導を受けられ、入居者が目標とする肉体改造に集中できる環境を提供しています。

入居者は男性限定で家賃+ジム代のような感覚でご利用されている方が多く、今年1月のオープンから満室が続く人気です」(ジェクトワン・武井さん、以下同)

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筋トレシェアハウス外観。塗装を施し、美観を維持
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共用のLDK。5人の住民が集うに十分なスペースや設備を確保

建物のリノベーションは「アキサポ」が担うが、トレーニング機器の導入や間取り変更、細かい設備はシェアハウス運営会社(横山保全株式会社)が担当した。

「横山保全株式会社が『筋トレシェアハウス』独自のホームページを立ち上げ、インスタグラムで宣伝するなどSNSも活用して集客しました。利用者は30~40代の会社員が多く、パーソナルトレーナーが付くことで、運動や食事管理のモチベーションを保ちやすい点が人気の秘訣です」

通常の賃貸借契約とは異なり、契約は3ケ月~。3ケ月後からは住居だけの利用も可能で、退去も可能だ。

各居室は下の写真のように一般的なシェアハウスと大差ない。それが「筋トレシェアハウス」としてスポーツ器具を揃え、トレーナーを確保することで、初期費用がかかるものの、通常の家賃に加えて、ジム代+パーソルトレーナー代として7~10万円高く設定しても入居者が埋まっている点は投資家にとって見逃せないだろう。

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各居室は5~7畳ほどの広さで最低限の家具を設置

このほかにも「アキサポ」では、空き家を活用したシェアハウスの事例が多くあり、まだまだシェアハウスの可能性は大いにあるという。

「シェアハウスのなかでも人気を集めやすいのが筋トレシェアハウスのような、ターゲット層を絞った『特化型シェアハウス』です。付加価値をつけることで、コアなファンを集めることができます。企画とともに、立ち上げ後の運営も人気を維持するための重要なポイントです」

全国から空き家活用の相談が週に100件は入る。
所有者がコストをかけずに空き家活用できる点が人気

健美家ニュースでは、1年半ほど前にもアキサポによる、空き家を活用してシェアキッチンとして運用している事例を取材している。その後、アキサポは先進的な取り組みから、テレビ番組や新聞などでよく取り上げられる存在に。

テレビCMに内村光良氏を起用し、3年連続東京都の空き家利活用等普及啓発・相談事業者に選定するなど成長をつづけている。

これまでに受けた空き家の相談は6000件以上。これまでに「アキサポ」が再生した空き家は200件以上に及ぶ。今、全国各地から空き家活用の相談が「アキサポ」に週に100件は入るほど、空き家を持て余している人は多い。ジェクトワンでは今年4月から大阪支社を立ち上げ、関西エリアでの相談にも積極的に対応している。

「これまでに『アキサポ』で活用に成功した空き家は、シェアハウスもあれば、ガレージハウス、シェアキッチン、高齢者向けの健康増進施設などさまざまです。空き家を活用するうえで最も重要なポイントは、その土地やその町での需要を見極めた活用方法を見出すことです」(ジェクトワン・清水さん)

『アキサポ』は空き家を借り受け、全額費用を負担して物件のリノベーション工事を行い、一定期間転借するサービスで2016年からスタートさせた空き家活用事業である。

これまで空き家を貸すか売るかしかなかったなかで、不動産会社が無料で引き受けて運用するという点で、新しい空き家活用の選択肢であることが話題をよび、サービスが広がっている。

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所有者がコストをかけずに空き家を活用できる点が魅力の「アキサポ」

最後に健美家読者に向けて。

「戸建投資を考えている投資家にとって、格安で放出されている空き家は、安く入手できる点で魅力でしょう。とはいえ、いざ所有者になると修繕義務が生じるため、維持していく労力やコストがかかることを忘れてはいけません。

我々の場合、空き家を買わずに活用するプロとしてのノウハウがあるため双方で折り合いがつけば、新しい空き家活用の形ができる可能性があります。戸建の活用に困った際はぜひご相談を」(ジェクトワン・清水さん&武井さん)

※取材協力:不動産の売買・賃貸・仲介および空き家活用事業を展開する株式会社ジェクトワン

健美家編集部(協力:高橋洋子(たかはしようこ))

高橋洋子

https://yo-coo.wixsite.com/home

■ 主な経歴

暮らしのジャーナリスト。ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、情報誌などの編集を経てライターに。価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、おトクなマネー情報の研究に目覚め、FP資格を取得。住宅、マネー関連の執筆活動を行う。

■ 主な著書

  • 『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)
  • 『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)
  • 『最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)など

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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