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プロでも難しい! 素人がやってはいけないリフォーム【不動産投資家のDIY&リノべ講座Vol.10】

賃貸経営/リノベ・修繕 ニュース

2023/04/02 配信

やってはいけないリフォームと
失敗しにくいリフォームを紹介

築古賃貸物件の改修アイディアを軸に、空室対策や不動産活用を実現していくためのプラットフォーム「モクチンレシピ」。

「少しの予算と工夫で、たくさんの魅力を」を合言葉に、会員に向けてコストパフォーマンスの高いリフォームのレシピを提供している。

本連載は、そのモクチンレシピの改修・リフォームのアイディアをもとにした『不動産投資家のDIY&リノべ講座』である。

モクチンレシピを展開するNPO法人CHAr代表の連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)さんは「今回はやってはいけないリフォームについて紹介したいと思います。ちょっとしたことで、リフォームの価値が薄まることがあるからです」と話す。

ということで、不動産投資家のDIY&リノべ講座VOL.10となる今回は「やってはいけないリフォーム」と「失敗しにくいリフォーム」をあわせて紹介していきたい。

リフォーム素材がバラバラだと
部屋のバランスもガタガタに

デザイン的にNGのリフォームはどれでしょう?
デザイン的にNGのリフォームはどれでしょう?

最初にやってはいけないリフォーム事例を紹介する。写真を良く見ていただきたい。一番の問題点がどこにあるかお気づきだろうか?

正解は床である。手前のキッチンは木目調のクッションフロア、居室はフローリングになっている。見てわかる通り、床の色味も柄も違うし、床を貼る向きも縦と横でバラバラだ。

「私たちが現場調査をすると、こうした2種類以上のフローリングを使ってリフォームしている部屋をたくさん見かけます。おそらく、リフォームした時期がそれぞれ異なるのでしょう。

入居者が入れ替わったタイミングで、在庫になっているフローリングやクッションフロアをそのまま使うから、このようになってしまうのだと思います。これをやってしまうとデザイン的に統一感がなく、ごちゃごちゃした感じになってしまい、物件の魅力を損ねてしまうのです。

だから柄物の床素材を2種類以上使うのはやめましょう、とアドバイスしたいと思います」と連さんは話す。

連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)建築家、起業家。1987年生まれ。2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2012年にNPO法人モクチン企画を設立。
連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)建築家、起業家。1987年生まれ。2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2012年にNPO法人モクチン企画を設立。


無彩色のクッションフロアを使えば
色合わせの問題は解決

色合わせをシンプルにするために、白・グレー・黒の無彩色を使うと、ワンランク上のリフォームができる。

以下の写真で見比べてもらうとわかりやすい。

リフォーム前の状態
リフォーム前の状態。
アフター
リフォーム後の状態。

アフターの写真では、キッチンに白系のクッションフロアをつかっている。無彩色は基本的にどんな色とも相性がいい。

「すべての色を全く同じにすることは難しいです。なぜなら、部屋に使われている木の部材の色も、黄色みかがったものや、赤みがあったりしますから。それぞれの色の濃さも、模様も違います。

それなら、似たような色で無理矢理合わせるより、無彩色と組み合わせるほうが簡単なんですよ」と連さんは解説する。

なお、今回使っているのはモクチンレシピの「のっぺりフロア」というレシピである。

のっぺりフロア
無彩色のクッションフロアやフロアタイルで仕上げるレシピ。

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【改修費の内訳】
フロアタイルを使用した場合(既存の上から重ね貼りする場合)

¥4,860 / (帖)
< 4.5帖 = 7.29m2 >

7.29m2 × 3000円 = 21,870円
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床を無彩色に決めるだけで
キッチン全体が整う

リフォーム後のキッチン
リフォーム後のキッチンを正面から見ると、さまざまな色が一つの空間にあることがわかる。

前述したリフォーム後のキッチンを正面から撮影した写真である。これを見ると、キッチンは茶色でタイルは薄ピンク色、壁は白という具合にさまざまな色が混じっていることがお分かりいただけるだろう。

今回、白系のクッションフロアを使っているため、全体としてすっきり整っているが、もしも床が中途半端な木目だったら、ごちゃごちゃした印象になっていたはずだ。

無彩色の床は
築古物件と相性が良い

木造築古物件は、白系やグレー系、銀色を用いたリフォームと相性が良い。

ビフォー
リフォーム前の状態。
アフター
リフォーム後の状態。

白系やグレー系の「のっぺりフロア」は、もともとの木質素材を引き立てる効果がある。

また、リフォームに合わせて、部屋の清潔感をアップさせる「チーム銀色」というレシピを合わせて使うとより効果的だ。

こちらのリフォーム例では、壁面のコンセントやスイッチ部分を銀色にしている。

小さなパーツ類をメタリック系/銀色のもので揃えることで、部屋の清潔感を向上させるレシピ。
小さなパーツ類をメタリック系/銀色のもので揃えることで、部屋の清潔感を向上させるレシピ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【改修費の内訳】
スイッチプレート・コンセントプレートを交換する場合

<内訳>
・スイッチプレート・コンセントプレート:300円/箇所
・取り替え手間:500円/箇所

<合計>
一部屋に5箇所あった場合:4,000円
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「繰り返しになりますが、2種類のフローリングの色を合わせることはすごく難しいんです。無理して合わせるくらいだったら無彩色を選んだほうがいいと思います。

また、床の色が違うからこそダラっとした繋がりがなくなり、空間にメリハリが生まれる意味でも良いのではないでしょうか」と連さんは締めくくる。

床の素材選びに迷ったら「のっぺりフロア」を思い出していただきたい。

さて、今回はここまで。次回も手軽でコスパの高いリフォームレシピを紹介する予定である。興味がある人はぜひ、これまでに紹介した記事も、あわせて読んでみてほしい。

VOL.1 築古物件の差別化戦略
VOL.2 押入れの改修・リフォーム
VOL.3 300円でできるカラーリング
VOL.4 遊び心のある外構リフォーム (前編)
押入れの高コスパ内装リフォーム(後編)
VOL.5コスパ最強格の照明リフォーム
VOL.6コスパと住み心地を両立させる床リフォーム4選
VOL.7予算1万円からの高コスパ外構リフォーム
VOL.8不人気のアパート1階をウリに変える外構リフォーム4選
VOL.9繁忙期に間に合う! 今すぐできる簡単リフォーム5選

健美家編集部(協力:外山武史(とやまたけし))

外山武史

■ 主な経歴

SUKETTO合同会社代表
2009年からフリーランスで広告制作・編集執筆を行い、2020年に法人化しSUKETTO合同会社設立。

1年間にインタビューする人数は100名以上。経営者や不動産投資家をはじめ、会社員や美容師、農業関係者など多種多様な人の声を聞くことをライフワークとしている。

不動産関連では足立区や川口市をテリトリーとして、常に情報を集めている。

保有資格:経済産業大臣登録 中小企業診断士/宅地建物取引士

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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