こんにちは、赤井誠です。もう今年もあと二ヵ月を切ってしまいました。毎年同じことを思いますが、年々、時間の経つのが速く感じます。今年は特に海外・国内含めて、かなり出かけていたこともあり、本当に忙しかったです。
ただ同じ忙しさでも、がむしゃらに働いていたサラリーマン時代とは違い、時間的自由を得て、自分のコントロール内で人生を豊かにするために時間を使えることは、本当に素晴らしいことだと感じます。
私は大好きな不動産に関われて、仕事面ではとても充実しています。しかし、今はそれ以上に「 仕事で得たお金を使って人生を楽しむこと 」の優先順位を上げています。
■ 家族と幸せに暮らすためにはいくらあれば十分か
ところで、サラリーマン時代の私は、「 家族と幸せに過ごすためにいくらぐらいあればいいのか 」ということを良く考えていました。最初に思ったのは、年収1,000万円あればかなり幸せにくらせるのではないかということです。
そのために、朝から晩まで残業し、さらに土日も出社して働きました。その結果、それなりの年収に達成することができたのですが、その後、莫大な借金をして家を購入し、新車も購入。さらに子供を私立にいれたいし、海外旅行も行きたいなどと考えるようになってきました。
そうなると、もっともっとお金が必要です。そのため、仕事をさらに頑張ってさらに給与がもらえるように出世したいと考えるようになりました。
ちなみに、私が以前勤めていた会社では、役員クラスというと年収2,000~2,500万円くらいでした。社長が5,000万くらいだったと思います。
現在サラリーマンの方、もう退社されてしまった方も、当時、自分も役員くらいの収入がもらえたらとか、2,000万くらいになったらとか思いませんでしたか?
私はずっと思っていました。そこまでいけば、最高の贅沢ができると信じていました。
では、サラリーマンとしてはほぼ頂点に近いクラスの年収2,000万円をもらうと、いくらぐらいの手取りなると思いますか?
扶養家族や社会保険控除にもよりますが、所得税・住民税・保険・年金を控除すると、年収2,000万円でも手取りは1,250万円くらい、年収1,000万円なら手取りは700万円くらいです。
この金額を、少ないと感じる大家さんは多いと思います。日本のサラリーマンのトップなんてこんなものなんです。ちなみに、最新の国税庁の調査によると年収1,000万円以上は給与所得者全体の5.9%、年収2,000万円以上は0.4%しかいません。
アメリカなどと違って、日本の場合は会社での責任がそれなりに大きくなっても、たいした収入増にはなりません。それが、最近の若者の出世意欲の低下にもつながっているのだと思います。
■ 不動産賃貸業で得たお金を何に使うか
話を戻します。一方で、不動産賃貸業で得られる収入はいくらでしょうか。( サラリーマンは様々な経費を会社が負担していることもあり、単純に比較はできませんが )。ある程度の規模になれば、サラリーマンのトップクラスの所得を得ることは決して難しくありません。
そして、このような仕事をしていると、周りが家賃何億だとか、資産が何億だとか耳に入ってしまい、自分もどんどん収入を拡大しきたいと考えてしまいがちです。
私も以前はそうでした。お金は多ければ多い方がいいと考えてしまいがちだと思います。ただ、本当にそれでいいのでしょうか?
達成したい目的によって、人生に必要なお金の額は変わってきます。お金は目的を達成するための手段でしかありません。それぞれの人生の目的を達成するために、いくらくらいのお金が必要なのかをもっと真剣に考えるべきだと思っています。
もちろん、自分の目的が壮大なもので、何十億、何百億ものお金を必要とするのであれば、それを目指すのが当然です。
ただ、そういった目的もなく、単なる手段でしかないお金を多ければ多い方がいいと増やし続ける行為には、あまり意味があるとは思いません。
サラリーマン時代に目指した所得を大きく超えても、まだ上を目指しますか? どこまで増やせば、幸せに暮らせますか? 何才まで収入を増やしますか?
私は本当に身体が丈夫で好き勝手にいろいろできるのは、80歳くらいまでだと思っています。残された時間は本当に少ないです。
その間に自分のやりたいことが不動産関係の仕事ならば、それを続ければいいと思います。ただ、別にやりたいことがあるのなら、それを犠牲にせず、そのために時間やお金の使い道を切り替えることは非常に有意義だと思います。
稼ぐことから視点を変えて、得たお金を使って自分や誰かの幸せに貢献できないかと考えてみると、きっと、もっと人生が豊かになるのではないでしょうか。
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