好青年もどき二号( 仮名 )が退去することになった。
見かけによらず、7か月分の家賃を滞納していた。
このまま住み続けても支払いは困難と思われたため、二人で話し合い、暖かい季節にMOVEしてもらうことになっていた。
真冬の北海道の退去勧告は、人道的に無理だ。
本日、料金滞納で止められていた彼の携帯から着信アリ。
家賃を滞納している割には元気な声で、
「 生きています。大家さん、引越しします。
今度の家賃は一万円です 」
訊けば「 国家人民住宅 」( 仮名 )という、
国営の文化住宅に、運よく入居できることになったそうだ。
かなりのボロ物件だというが、住めるだけいい。
「 おめでとう、今まで不運だったかもしれないが、
最後に運が残っていたね 」
と祝福の言葉を贈った。
財務がタイトになった原因を尋ねると、
四年ほど前、カードを初めて持ち、
嬉しくなって何度も使ってしまったという。
その後、
中途半端な中古のクルマと単車を、
ローンで買っている。
給料の3/5を返済に充てているうちに、
家賃が支払えなくなった。
資産だと思っていたクルマと単車を売ろうにも、
残債が買い取り価格を上回る。
債務超過の状態...
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