見た目は200万円から300万円の家だ。
購入できれば、間口が広くなり、冬の駐車が楽になる。


あれは確か5年前のこと。近所のオジさんから、所有者の老婆が息子の家に療養に行くと聞いた。
そこで、「 いつか手放すことがあれば、最初に声をかけてクダサイ 」と書いて、名刺をポストに挟んでおいた。
その3年後、老婆が亡くなったと聞いた。
今年一月、知らない電話番号から着信アリ。
老婆の息子だった。
老婆から生前、何かあったら、この人に連絡するように、と伝言を承っていたそうだ。
約束通り、相続登記が終了した後にワタクシに連絡してくれた。
六十代半ばの息子は、すでに、少し離れた場所に家を持っていて、もう、この家に住むことはナイ。
そこで、もう一人の相続人である妹と協議し、この家を手放すことになったといふ。
三月上旬。
BOYSを連れて、物件で待ち合わせをした。
裏に住む老婆によると、推定築年数、70年。
古い物件であるが、内部の荷物は既に片付けられていて、さっぱりしていた。
残置物があると、それだけで気が滅入る。荷物の搬出だけで、10万円以上かかる。
内部は、30年前にリフ...
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