六気筒のアパートメントだ。
十三年間、ほぼ満室で稼働していた。
賃貸不動産業者から着信アリ。
「 103号室の室内が、漏水でスケートリンク状態だ 」。
残念な報告であった。
さっそく、バブを後部座席に乗せて、点検に行く。
二階から水が漏れて、床に2センチ位の氷が張っている。
見事なスケートリンク状態だ。
クルマに戻って、作業道具を確認していたら、
容積率の高い、坊主頭の若い男性が、アパートの周囲を行ったり来たりしている。
一瞬、不審者かと思われたが、
勇気を振り絞って、話しかけたら、二階の住人の部屋に居候している人民だった。
訊けば、居候を卒業して、自分で部屋を借りたいといふ。
話してみたら礼儀正しく、丁寧な言葉で接する。
そこで、この部屋に住みませんか、と提案。
結局、入居することになった。
路面で遭遇した人が入居するといふのも、不思議な話だ。
二階の一部屋も、今月末退去なので、決まってよかった。
三月上旬から入居だ。
ただ、この作戦、いつも通用する戦法ではなく、その後、寿司屋の喫煙所で遭遇したアメリカ帰りのご夫婦が、戸建を探しているといふので、ご案内したが転進。
また、商業ビルの一階...
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