国道沿いの無傷の三百坪。
一年以上空いていて、放置プレイ状態。
このままでは、不良債権だ。
何人か土地を見に来た。
バス会社は狭すぎるといい、
中古車販売業者は広すぎるといふ。
何か建物を建てようかと考えたが、ワタクシの考えとテナントの借りたい物件が合致するとは限らない。
いつかピッタリなテナントがやってくることを祈りつつ、痛みに耐えて、持久戦に突入。
二年前に整地し、砕石を敷いた。
しかし、テナントを待っている間に、何処からともなく植物の種子が飛んできて、草が生え、花が咲く。
大地が、自然に戻ろうとしている。
そんな中、テナント専門賃貸業者から着信アリ。
入居希望者がいるといふ。
中古車販売希望だ。
現地集合。
今まで、多数の中古車販売業者に会ったが、その中でも一番、好青年だった。
受け答えもしっかりしていて、専門知識もある。
募集家賃に対して、四割引きといふ「 鬼のような指値 」( 商標登録申請予定 )を入れられた。
なかなかの遊び上手でもある。
数日考えた。
家賃の値引きは痛いが、好青年であり、何よりも長く商売を続けたいといふ。
北海道は、もう少ししたら雪が降ってオ...
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