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混ぜるな危険!築古物件をバリューアップする色選びのルール【不動産投資家のDIY&リノべ講座Vol.12】

賃貸経営/リノベ・修繕 ニュース

2023/06/04 配信

築古賃貸物件の改修アイディアを軸に、空室対策や不動産活用を実現していくためのプラットフォーム「モクチンレシピ」。

「少しの予算と工夫で、たくさんの魅力を」を合言葉に、会員に向けてコストパフォーマンスの高いリフォームのレシピを提供している。

本連載は、そのモクチンレシピの改修・リフォームのアイディアをもとにした『不動産投資家のDIY&リノべ講座』である。

空間デザインを左右する
照明の色について考えよう

モクチンレシピを展開するNPO法人CHAr代表の連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)さんは「部屋の印象を決める上で照明選びはとても重要です。ですが、改修前の物件を見ると、複数の光の色が混ざってごちゃごちゃしている部屋も少なくありません。壁や天井の色と同じように、照明の光色も統一するのが空間づくりの基本です」と話す。

ということで、不動産投資家のDIY&リノべ講座VOL.12となる今回は「混ぜるな危険!築古物件をバリューアップする色選びのルール」と題して、統一感のある住空間づくりに役立つレシピを紹介していきたい。

築古物件と一番相性が良いのは電球色である。
築古物件と最も相性が良いのは電球色である。

まず、一般的な照明の光を、色で分類してみよう。昼光色はコンビニやスーパーなどでよく使われる光色で、少し青みがかって見える。均一に部屋を照らすので、例えば、読書や手作業をするのに向いている。

昼白色はキッチンや洗面台などで使われる光色である。ちょうど昼光色と電球色の中間色で、色は白に近い。

そして、電球色はオレンジがかった温かい色味の光色である。リビングや寝室などリラックスしたい空間でよく使われる。

「築古物件にもっとも相性が良いのは電球色です。ダイニングにもおすすめで料理が美味しく見えます。きちんと設計されているレストランでは、キッチンは昼白色で、ダイニングは電球色になっているはず。なぜならそれが空間デザインの基本だからです」と連さんは解説する。

ライティングレール×電球色
これが築古物件の王道リフォーム

築古物件には古めかしいペンダントライトや、没個性的なシーリングライトがついていることが多い。

シーリングライトがついているとどうしても没個性的に見えてしまうデメリットも。
シーリングライトがついているとどうしても没個性的に見えてしまう。
ライティンク?レール
モクチンレシピの「ライティンク?レール

照明を変更する場合は、ライティングレールと電球色を選ぶことがオススメだ。部屋の印象を変えるためのリフォームの中では、かなりコストパフォーマンスも良い。

注意すべきは、複数の種類の色の異なるライトを使い、光を混ぜてしまうこと。それをすると、落ち着かない空間になってしまうので注意しよう。

■改修費の目安

<内訳>
・レール2m:3,000円
・スポットライト:6,500円 × 3 = 19,500円
・電気工事:10,000円
(シーリングに直接引っ掛けるタイプの場合は不要)

<合計>
32,500円
ーー

ちなみに、過去記事の「照明リフォームはコスパ最強格!内装を変える前に明かりを見直そう」や、モクチンレシピのYouTubeチャンネルでも「賃貸物件のお手軽リフォーム「賃貸物件のライティング術、器具や電球の選び方、色はどうする!?:築古の空室対策リフォームのコツ」として解説しているので、興味がある人はぜひみてほしい。

色統一で見落としがちなポイント
「廻り縁(まわりぶち)」と「長押(なげし)

空間全体の色をできるだけ統一することは、全てのリフォームの基本とも言える。

一般的な築年数の古いワンルーム。色が統一されていない。
一般的な築年数の古いワンルーム。色が統一されていない。

壁や床、天井の色は統一していても、よく見ると廻り縁(まわりぶち/床と壁、壁と天井の素材をつなぐ部材)や長押(なげし/柱を水平方向につなぐ部材)などは、色が部屋とあっておらず調和を乱している物件もある。

「廻り縁や長押、あとは窓枠などは、みなさんあまり意識していないので落とし穴になりがちです。これらも色を揃えるとより部屋が整って見えるはず。壁の色に合わせるのが基本ですが、どうしても色味が合わせられない場合は、無彩色でまとめると良いです」

廻り縁までしっかりと白で統一すると洗練された雰囲気に変わる。
廻り縁までしっかりと白で統一すると洗練された雰囲気に変わる。

モクチンレシピでは、「ホワイト大壁」というレシピで、部屋のひとつ一つの要素を、白色に揃える提案をしている。この真っ白な部屋と、前掲の部屋は同じものなので、ぜひ見比べてほしい。

■改修費の目安

¥3,780 / (帖)

<クロス貼り単価>

・1000番台クロス:1,600円/m2
・クロス(量産品):1000円/m2

<巾木、廻り縁>

・巾木・廻り縁・枠の塗装:上記に加えて6畳くらいの部屋で20,000円~程度(700円/m)

・巾木新設の場合:ビニル巾木で600円/m程度

ーー

さて、今回はここまで。興味がある人はぜひ、これまでに紹介した連載記事も、あわせて読んでみてほしい。

連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)建築家、起業家。1987年生まれ。2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2012年にNPO法人モクチン企画を設立。
連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)建築家、起業家。1987年生まれ。2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2012年にNPO法人モクチン企画を設立。

VOL.1 築古物件の差別化戦略
VOL.2 押入れの改修・リフォーム
VOL.3 300円でできるカラーリング
VOL.4 遊び心のある外構リフォーム (前編)
押入れの高コスパ内装リフォーム(後編)
VOL.5コスパ最強格の照明リフォーム
VOL.6コスパと住み心地を両立させる床リフォーム4選
VOL.7予算1万円からの高コスパ外構リフォーム
VOL.8不人気のアパート1階をウリに変える外構リフォーム4選
VOL.9繁忙期に間に合う! 今すぐできる簡単リフォーム5選
VOL.10プロでも難しい! 素人がやってはいけないリフォーム
VOL.11ちょっと待って! 和室を洋室化する前に知ってほしいこと

健美家編集部(協力:外山武史(とやまたけし))

外山武史

■ 主な経歴

SUKETTO合同会社代表
2009年からフリーランスで広告制作・編集執筆を行い、2020年に法人化しSUKETTO合同会社設立。

1年間にインタビューする人数は100名以上。経営者や不動産投資家をはじめ、会社員や美容師、農業関係者など多種多様な人の声を聞くことをライフワークとしている。

不動産関連では足立区や川口市をテリトリーとして、常に情報を集めている。

保有資格:経済産業大臣登録 中小企業診断士/宅地建物取引士

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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