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床と壁、どちらか一方だけリフォームするなら、どっちを選ぶ?【不動産投資家のDIY&リノべ講座Vol.17】

賃貸経営/リノベ・修繕 ニュース

2023/12/03 配信

築古賃貸物件の改修アイディアを軸に、空室対策や不動産活用を実現するためのプラットフォーム「モクチンレシピ」。

「少しの予算と工夫で、たくさんの魅力を」を合言葉に、会員に向けてコストパフォーマンスの高いリフォームのレシピを提供している。

本連載はモクチンレシピの改修・リフォームのアイディアをもとにした『不動産投資家のDIY&リノべ講座』である。

モクチンレシピを展開するNPO法人CHAr代表の連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)さんは「床、壁、天井、建具のリフォームで、優先順位を決めるとしたら床です」と言い切る。

というわけで今回は、「なぜ床のリフォームを優先すべきなのか」「どのような床リフォームのプランを考えられるのか」を教えてもらった。

これから投資を始めるサラリーマンの不動産投資家など、「リフォームの優先順位が分からない」という初心者の方にぜひ読んでいただきたい。

床のリフォームを
最優先すべき理由

「リフォームをするときは、まず『体に触れるところから』が鉄則です。なぜなら、当たり前のことですが、入居者は床の上で生活するから。壁や天井は触らなくても生活できるので、どちらかというと見た目の問題が大きい。一方で、床は生活の中で常に触れるので、生理的にも作用する重要なポイントです」と連さんは話す。

もしも、壁と床、どちらかをリフォームするのであれば、床を選ぶのが原則である。床をリフォームすることで、住み心地だけでなく、空間の印象も大きく変わる。

築古物件の魅力を引き出す床のリフォームレシピの考え方を紹介する。
築古物件の魅力を引き出す床のリフォームレシピの考え方を紹介する。

築古戸建てにオススメは
無彩色の「のっぺりフロア」

床のリフォームの重要性を踏まえ、モクチンレシピではどのようなリフォームレシピを提案しているのか紹介していきたい。

まず紹介するのは、ボロ戸建てや築古アパートの居室のリフォームで使い勝手が良い「のっぺりフロア」である。

のっぺりフロアのレシピ。
のっぺりフロアのレシピ。

のっぺりフロア」では、素材としてクッションフロアかフロアタイルを使用。コスト優先ならクッションフロア、パキッとした仕上がりを優先するならフロアタイルを選ぶといい。

のっぺりフロア改修前
のっぺりフロアの改修前は写真のような状態だった。

クッションフロアやフロアタイルにはさまざまな色と種類があるため、どれにすべきか悩むかもしれない。

ほかの色とケンカをしない無彩色( 白・灰・黒)を使うことがポイントだ。床を無彩色にすることで、壁や柱、梁のが味わいが引き立つ。改修費は¥4,860 / (帖)とコストパフォーマンスも高い。

なお、このレシピは築古物件のように、古いからこその味を生かすレシピとして有効だが、マンションの居室のようなシンプルな部屋に施すと、「味気のない部屋」になってしまうので、使い分けが必要である。

部屋を広く見せたいなら
幅広フローリングがお勧め

シンプルなマンション、アパートの居室を差別化したいのなら「幅広フローリング」というレシピがオススメである。

通常、フローリングの幅は90cm程度だが、あえて110、120cmの幅の広いものを使う。そうすると、ゆったりと広く見える視覚効果が働く。

一般的なフローリング材よりも幅の広い材を使う。
一般的なフローリング材よりも幅の広い材を使う。
幅広フローリングのビフォーアフター。
幅広フローリングのビフォーアフター。
奥行きが広がる視覚効果が得られる。
奥行きが広がる視覚効果が得られる。

横向き(短手方向)にするとまた違う雰囲気になる。広さや奥行きを出したい方向に貼ると良い。

幅広フローリングを横向きに貼っている。
幅広フローリングを横向きに貼っている。

改修費の目安は、¥14,580 / (帖)で通常のフローリングよりも、ややコストはかかる。

しかしながら、実際の部屋の広さを変えずに広く見せられることを考えれば、コストパフォーマンスは悪くないだろう。

フローリングの部屋をつくるときの注意点について、連さんは「無垢のフローリングは、傷や経年劣化は避けられません。でも、それが物件の味になることもあります。そのことを頭に入れておいていただきたいです」と説明する。

無垢のフローリングを活用したリフォームを「なんとなく流行っている」「なんかオシャレ」くらいの気持ちでやってしまうと、ちょっとした傷が気になって、やらなくてもいい改修を重ねる羽目になる。

クッションフロアは古くなったら張り替えるしかないが、フローリングの傷や経年劣化を「味」と捉えられれば、中長期的なコストも下がる。長く楽しむつもりでフローリングを貼ろう。

もし、可能なら、どういう人に入居してもらうのかまで、ハンドリングできるといいかもしれない。若い人を中心に、経年劣化を「味」と捉えてくれる人は増えている。

なお、床をリフォームするときの基本的な考え方は、過去記事でも触れているので参考にしていただきたい。

さて、今回のリノベ講座はここまである。モクチンレシピのリフォームに興味がある人はぜひ、これまでに紹介した連載記事もあわせて読んでみてほしい。

VOL.1 築古物件の差別化戦略
VOL.2 押入れの改修・リフォーム
VOL.3 300円でできるカラーリング
VOL.4 遊び心のある外構リフォーム (前編)
押入れの高コスパ内装リフォーム(後編)
VOL.5コスパ最強格の照明リフォーム
VOL.6コスパと住み心地を両立させる床リフォーム4選
VOL.7予算1万円からの高コスパ外構リフォーム
VOL.8不人気のアパート1階をウリに変える外構リフォーム4選
VOL.9繁忙期に間に合う! 今すぐできる簡単リフォーム5選
VOL.10プロでも難しい! 素人がやってはいけないリフォーム
VOL.11ちょっと待って! 和室を洋室化する前に知ってほしいこと
VOL.12築古物件をバリューアップする色選びのルール
VOL.13ワンルームをコスパよくリフォームするアイディア
VOL.14初心者がボロ戸建て投資をする前に知ってほしいこと
VOL.15浴室を直す前に見てほしい! 高コスパリフォーム
VOL.16投資初心者必見!高コスパの水まわりリフォーム2選

健美家編集部(協力:外山武史(とやまたけし))

外山武史

■ 主な経歴

SUKETTO合同会社代表
2009年からフリーランスで広告制作・編集執筆を行い、2020年に法人化しSUKETTO合同会社設立。

1年間にインタビューする人数は100名以上。経営者や不動産投資家をはじめ、会社員や美容師、農業関係者など多種多様な人の声を聞くことをライフワークとしている。

不動産関連では足立区や川口市をテリトリーとして、常に情報を集めている。

保有資格:経済産業大臣登録 中小企業診断士/宅地建物取引士

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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