こんにちは、赤井誠です。あと2カ月で今年も終わりです。本当に時の経つのは早いです。もう札幌も朝晩は随分と冷え込み、家の中は1日中暖房をつけないと寒く感じます。
そのため、例年通り今月から仕事と生活の拠点を横浜に戻したいと思います。仕事や生活をしていくうえで、気候というのは本当に大事です。快適に生きていくには暑すぎず寒すぎない地域で生きていくのがやはり一番。これは私がずっと理想としてきた生活です。
インターネットや携帯電話が世の中に生まれてから、仕事や生活の在り方が本当に変わりました。毎日毎日同じ場所に早朝、満員電車や渋滞の中会社に行き夜遅く帰ってくるのはこれらがなかった時代の話です。
もちろん、人と人とがface to faceで話をすることはとても重要なことだと思います。いろいろな人と接することで、様々なコミュニケーション能力も付くので、ある程度の年齢までは必要なことです。
でも、ある程度そのあたりもこなせるようになった状態の人なら、サラリーマンも含めて、「もっと効率良く仕事をする仕組みはないのか」ということを考えてもいいと思います。
機密の問題・設備の問題など難しいこともありますが、それをどうやったら少しでもいい方向に持って行けるか、ということを考えるのを諦めてしまわないようにすべきではないでしょうか。
私は快適な季節の場所に働く場所を変えて行く生活をしていますが、このような生活を続けられるようになったのはサラリーマンをリタイヤして時間的自由を確保したからに他なりません。今回は、この10年間の投資活動と生活についてお話ししたいと思います。
1.サラリーマン時代のこと
サラリーマン時代のことを思い出すことは、最近はほとんどなくなりました。時々、会社の同期や大学の同期と会うと、「あの頃はどうだった」などと話すことはありますが、めっきり思い出すことはなくなりました。
以前は年賀状で何人かの近況を知ることはありましたが、海外に出かけた時の写真などを毎年送っていた同期から妬みの言葉を聞いてからは、年賀状も一切やめました。
こちらは元気な様子を知らせるつもりで送っていたものが、持っている時間的自由と経済的自由がかけ離れてしまったせいなのか、もう昔のように話ができなくなってしまったのが残念です。もちろん全員がそうではありません。今はそうでない方とだけ付き合うようになりました。
また、以前も書きましたがサラリーマン時代の同期は皆、既に定年退職しました。しかし、退職金をもらった後も嘱託で働かないと将来が不安でならないといって、時間的に拘束されてしまっている人が多いです。それを仕方のないことと諦めてしまっているようです。
不動産に早くから興味を持って学び、実践してきましたが、退職するような年齢になってからあらためて「会社から受け取るのとは別の収入がある」ことのありがたみを実感しています。
2.FIRE後の融資
多くのサラリーマン大家は最初はサラリーマンの属性を利用してスタートします。もちろん、私もその一人です。そのため、企業の看板や保護を失った後は果たして自分個人に融資してもらえるのかとても心配でした。
しかし、最近の4回のコラムでも書きましたが、法人の決算書も個人の確定申告も財務状態を良くするように退職する前から意識的に活動していたため、退職後も問題なく融資を受けることができました。
もちろん、そこまで決算書や確定申告にこだわらなくても融資をしてくれる信金などはありますが、やはり金利が高い。また、最近は自己資本比率の低い人には融資をしない信金もでてきています。
低金利の融資は、最終利益は増えるし元本返済が大きくなるため、時間が経つほど最終的な手残りに影響してきます。短期的な考えで高金利に手を出し続ける人もいますが、低金利で融資を受け続けたい私はやはり、財務の健全化を重要であると考えています。
今は不動産投資もなかなか低利回りになってきているし、頭金をかなり要求されますので、やはり焦って拡大するよりも、きちんと納税しながら財務を健全化していくことをお勧めします。
私はFIREした後も都銀・地銀から融資を受けましたが、すべて1%以下の金利でした。低金利で借りることは、利回りが下がり続けている昨今では本当に重要なことだと思っています。
3.FIRE後の物件購入
FIREした時点では約7,000万円くらいの家賃収入があり、キャッシュフローは3,000万円くらいでした。まだ少ないとはいえ、普通に生活していくには十分な金額でした。
今後の余裕しろのためにもう少し家賃収入を増やしたい気持ちはありましたが、無理して短期間で拡大するつもりは全くありませんでした。そして、FIREした後は1-2億の新築アパートを2年に一度くらい頭金を20-30%入れて建て続けています。
その間にハワイのコンドミニアムや築古の戸建てなども主に税金対策として購入したりして、現在は1億3,200万円程度の家賃収入になっています。過去に購入した中古のアパートやマンションの借入金の一部は全額返済し終わったものもあり、それ以外もあと数年で返済が終わります。今現在の税引き後のキャッシュフローは7,600万程度にまで増えたので、もうかなり安定してきたかと思います。
その間、古くなってきた物件はリフォームなどの設備投資で対応したり、競合の増加や周辺環境の変化で入居付けに苦戦しそうな物件は売却したりしてきました。今後もそのあたりのアンテナはしっかりと立てつつ、入居率の安定性を優先して進めていきたいと思います。
4.FIRE後、生活はどう変わったか?
会社員を卒業して自分の中で一番変わったのが生活です。サラリーマン時代はちょっと古いたとえですが、リゲインのCMであったように「24時間働きますか?」の世界でした。それでも仕事は充実していたので、忙しいことは特に気にしていませんでした。
FIREした後に一番つらかったのは、やはり仕事に対する充実感を失ったことです。私自身、お金はとても重要だと思っていましたが、それ以上に自分が何を成し遂げられるかということが大事だと思っていましたし、そこに充実感を感じていました。
そのため、しばらくはちょっと気の抜けたような感じでした。人と家賃規模を競っても意味がないと思っているし、お金をとことん増やすことには正直、魅力を感じませんでした。時間的自由や経済的自由を得て、旅行にも自由に行けるようになったのですが、それだけでは飽きてしまいます。
今は事業継承と相続対策をテーマにして、集中的に勉強したり実践したりすることを仕事の中心にしています。また、還暦を超えて健康には特に気を張るようになりました。今まで休肝日は人間ドッグの前日だけだったのを、週3で休肝日を設けました。
また、5年前に不動産仲間に誘われて始めたゴルフはシングルプレーヤーになって所属クラブでチャンピオンになりたいという目標に向けて、日々研究・練習に励むようになりました。
自分自身の能力の向上のために様々な学びはとても楽しいし、充実した日々を送れています。せっかく得た時間的・経済的自由を生かして、今後も自分自身の成長を感じられるように行動することで充実感を感じながら生きていきたいと思います。